短歌ください (ダ・ヴィンチブックス)

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  • メディアファクトリー
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本棚登録 : 726
レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840138642

作品紹介・あらすじ

めくるめく言葉のワンダー。読者から寄せられた短歌の数々を、人気歌人が講評する実践的短歌入門。

感想・レビュー・書評

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  • 愛読雑誌「ダ・ヴィンチ」のお気に入りのコーナーが本になっていたんだ?!
    図書館の“ヤング”のところに展示してありました。
    え?ヤング専用?…っていぶかしく思ったけれど、若い人にぜひ読んで欲しいということなんでしょうね。

    短歌、詳しくないので、現代の有名歌人の名前も知りませんが、名もなき人たちの歌、響く。
    街で何気なくすれ違った人の、心の中にもこんな感性が、もしかしたら潜んでいるのかもしれないな。
    「こわい歌はいい歌」だそう。

    幸いなことに、一冊目だった。
    続きも読もうと思う。

  • 『ダ・ヴィンチ』連載コーナーをまとめた本。
    読者から投稿された短歌にほむらさんがコメントを付けていく、という構成です。
    雑誌を立ち読みしているときから、投稿者のみなさんの作品がすごすぎて目を白黒させていたのですが、1冊にまとまるとより一層まぶしく見えます。

    各々の目を通して見えた世界が31文字の中に凝縮されていて、一首一首に新鮮な驚きを感じました。
    いろいろな方の作った歌を読むと自分の好みの短歌も見えてきます。
    私は絵画で言うとマグリットとかダリのような世界を感じさせる歌が好みなようです。

    はっとさせられるのは、意外性があったとき。
    普段は組み合わさることのない言葉や現象が、31文字の世界では隣り合い絡み合って、ちょっとびっくりするきらめきを生み出すのです。
    そのきらめきは中毒性があるようで、もっともっと見たい気持ちになってしまうのです。

  • 【森の中の図書館大賞 ノミネート作】

    雑誌「ダ・ヴィンチ」に掲載された読者の短歌をまとめたもの。ビリビリくる作品ばかりです。「こんにちは私の名前は噛ませ犬 愛読書の名は『空気』です」が一番衝撃を受けました(笑)

  • 短歌ってこういうものなんだ、と初めて知った。
    「何か物事を見て、自分がこう感じた」までを書くものだと思っていたが、実際は「何か物事を見た」だけでも良い、というごく当たり前のことを学んだ。
    色んな人の短歌が読めるので、こういう目線で見ているんだなと新鮮で面白かった。

    短歌とは自分の周りにある繰り返し行われる何気ないこと、一生に一度しかないこと、その切り取り方に妙を見出すものなのかな、という感じがした。
    わたしは一生に一度しかないな、と頭でわかっていてもそのかけがえのなさをなんとなく流してしまうので、もっとこういう視点が必要だと思う。

    穂村弘さんの受けもとても良く、一見よくわからない短歌も、なるほどこういう意図で詠んでいるのかと感心することばかりだった。
    顔も知らない他人の31文字の意味をきちんと理解して解説するというのは多分すごく難しいことなのではないか。

  • その一つ前に読んだ京極作品に、プロの手腕を感じたのだとしたら、こちらはプロではなく普通に暮らしている人でも、世の中にはこんなに感性豊かな人達で溢れかえっているんだなぁ!ということです。

    「まっすぐにぶつかってきてくれるぶん雨は君よりやさしいものだ」とか、17歳の女の子が詠んだというこのヒリヒリ感がたまりません。

  •   また朝がきた と思ったら あっというまに夜になった。

    良く剥がし忘れる(日めくり)のカレンダー。

    まだ今日だけど、ペリッと剥がす。

    もうすぐ終わる今日。

    もう戻らない一日。

    くしゃっと丸めた瞬間のことを思い出してしまった。


    手のひらに収まる一日に、
    私は何を見ただろう?

    胸がドキドキしてきた。

    これはごみ、なのか?
    捨ててしまっていいものなのか?

    『短歌ください』に集まった歌は
    鮮やかに日常が、今日の歌が、恋心が、おかしかった事が、謎が、
    どうでもいい事が、活き活きと綴られていた。

    思い出した、としても

    歌と化した、としても

    一日がそんな形で蘇った、としても

    何が変わるものか。

    そうも思えたが、

    手の中にくしゃくしゃは

    (それでも…)と、何か言いたげであった。(気がした)

    歌、って面白い。

    そう思えた穂村弘選の歌集。

  • 何の気なしに手を伸ばした初めての歌集。
    大変に面白かった。感動。
    一般の人から応募された作品たち、っていうのもまた良かったんだと思う。
    「世の中にはこんな素敵な言葉を紡げる人たちがたくさんいるんだなあ」とわくわくした。
    鋭い批評にぎょっとしたり、濃い闇を見てぞくりとしたり、声を上げて本気で笑ったり。
    自分の感受性をじゅくじゅくと刺激されているような感覚がたまらない。
    一首一首の穂村さんのコメントもいい。
    納得させられたり、共感させられたり、「深読みしすぎでは?」と反論したくなったり。
    誰かとああだこうだ言いながら読んでる気になれる。
    しかし流石、褒め言葉まで美しい。
    短歌、はまってしまうやも、やも。

  • 穂村さんのせいで短歌が気になってきてしまっている今日この頃です。この「短歌ください」は、ダヴィンチのコーナーでたまに読んでいましたが、やっぱりなんというか、みなさんの目のつけどころや発想に驚くばかり。面白かったです。自分も真似して詠んでみたくなります。

  • 2014年11月19日読了。
    すごく勉強になる・・・!
    ホントにこれプロじゃないの!?て投稿作があって。

  • ダ・ヴィンチに連載していたもの。読者から寄せられた短歌に著者かコメントをつけてます。短歌、いいなぁ~。

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著者プロフィール

穂村弘(ほむら ひろし)
1962年、北海道生まれの歌人。1990年歌集『シンジケート』でデビュー。その後、短歌のみならず、評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍中。2008年『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、『楽しい一日』で第44回短歌研究賞、2017年『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞、2018年『水中翼船炎上中』で第23回若山牧水賞をそれぞれ受賞。歌集に『ドライ ドライ アイス』、『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』。その他代表作に、『本当はちがうんだ日記』『絶叫委員会』『世界音痴』『整形前夜』『蚊がいる』『短歌ください』『野良猫を尊敬した日』など著書多数。

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