超訳百人一首 うた恋い。2

著者 :
  • メディアファクトリー (2011年4月28日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (149ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840138789

作品紹介・あらすじ

男と女の深い愛、在原行平。身分違いのライバル、文屋康秀+在原業平。美男が落ちた本気の恋、良岑宗貞(僧正遍昭)。小野小町がえらんだせつない恋の結末は?歌人たちの恋、人生が超訳コミックに。

感想・レビュー・書評

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  • 見て見て。
    風メッチャ強くて
    草木なぎ倒されてんじゃん
    だから「山」に「風」で「嵐」って
    いうんじゃね?
    に爆笑!
    このイマドキ感のセンスがグンバツ(笑)。
    これからも読みたいです。
    子ども達にも、古典の学習ということで勧めちゃった(*^v^)
    センター入試に『源氏物語』の柏木の段が出題され、『あさきゆめみし』が流行ってクラスで回し読みしていた女子は余裕の解答、男子真っ青…だった高校時代を思い出します。その後、高校で『あさきゆめみし』が課題図書に(笑)。
    古典の試験問題って、結論を知っているだけで完全に有利ですよね(^_^)v
    百人一首をはじめとする古典に親しむ、ひとつの手段となり得ます。

  • 小野小町が帝との間に子を授かっていればまた違ったのだろうなぁ…

    紫の上も源氏に一番愛されながら、生涯子を授かれなかった設定だし、当時は子を産めないと晩年寂しいのね…

    あまつ風 雲のかよひ路 ふきとぢよ
    をとめの姿 しばしとどめむ(僧正遍昭)

    この歌、出家しているのに若い女の子に目を奪われた生臭坊主の歌だと思っていたけど、なかなか切なかったです。百夜通いの真相はどうだったのかな。

    竹取物語の頃から美女は男性陣に無理難題を吹っかけてその愛を試す訳ですが、小町の最期はしゃれこうべになり後悔の念消えず…という小町物があるように、その高飛車さ故に晩年の虚しさを過大に強調した部分もあるのでしょう。

    我が身の美しさを鼻にかけたと言うより、実際の彼女はとても慎重で恋に臆病な女性だったのではないかと思ってみたり。

  • 1巻は恋愛重視だったけれど、2巻は登場人物の人生観を重視したように感じました。より登場人物の心情を掘り下げて描いた点が良かったです。表紙の3人組(文屋康秀、小野小町、在原業平)の関係良いな〜。中でも文屋康秀が好きだ(*´∇`*)彼みたいな友人が欲しい。2巻も相変わらず絵・演出が上手くて、流石杉田さんだなと思いました。3巻が出るとは知らなかったので嬉しいです!

  • 小町ちゃんが可愛かったです。夢を叶えるために恋を諦めた彼女も、それを理解した宗貞も、きっと苦しかったろうと思います。
    文屋康秀のうたは秀逸。

  • うた恋い。2巻、前作に劣らない素晴らしい出来でした!

    今回は満を持して小野小町が登場。
    これまた魅力的な女性ですね。
    お兄様こと僧正遍昭とのエピソードも素敵でしたし
    (あの歌にこんな意味があったとは!)
    年月を経て彼を思い出して悩む姿もまた良かったです。
    そんな彼女を三河へ引っ張り出す親友……
    もとい悪友二人もいい!笑
    作中で業平も言っていましたが、
    小野小町の歌は現代にも十分通じる傑作ですよね。
    平凡でも妻として穏やかな日々を過ごすか、
    困難を承知で自分の才能を試すか……
    いつの時代も女性の身の振り方というものは難しいですね。

    しかしお兄様イケメンすぎてむしろ笑えてきました。
    実は裏表紙で小町の手を取り、袖にいる……というのも
    なんだか切なくなりますね。
    (人気投票マンガで暴露された
    「袖男」ネタには笑ってしまいましたが)

    3巻はいよいよ清少納言&
    1巻でツボだった義孝の息子が登場するということで、
    また面白くなりそうで楽しみです。
    うた変。が出たら一緒に買おうかな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「今回は満を持して小野小町が登場」
      ついつい三島由紀夫「」や中山可穂「弱法師」を思い浮かべるのは捻くれているかな?
      「今回は満を持して小野小町が登場」
      ついつい三島由紀夫「」や中山可穂「弱法師」を思い浮かべるのは捻くれているかな?
      2012/08/27
  • シリーズ第2巻。
    有名な百夜通いの話がイチオシ。お兄様こと僧正遍昭かっこよすぎです。
    文屋康秀が出てくる六歌仙トリオの話も良いですね。業平と康秀の微妙な友情がほのぼのとしています。康秀好きだ…!
    在原行平×弘子も大好き。弘子さんの包容力に完敗。
    ますますこのシリーズが好きになりました。
    前に模試を受けたときに、僧正遍昭と小野小町が同時代っていうのを選ばせる問題があって、うた恋い。じゃないか…!と思って感動しました。その設問が取れたのはうた恋い。のおかげです。いや六歌仙覚えてれば良かったって話なんですが、まあそれはそれとして。

  • 本屋さんで手に取ったときにはビニールで気づかなかったんだけれど、裏の折り返しを開くと、宗貞が小町の手を取っているってね、なんて萌える表紙なのかしら。。。! 2巻は小野小町と僧正遍昭との恋物語が、まー、もう、オモシロカッタデス、ごちそうさま。あと、小町と在原業平と文屋康秀が馬鹿話してるのが、なごむ。。。アリエナイ超解釈で、面白く仕上げてあって、2巻もステキですね。小野小町が誰の子なのか、っていうのは永遠の謎だけれど、更衣の小野さんを小町にしたこの作品。。。小野篁と、小野小町の血縁を証明できる信頼できる文献が見つかれば、文学界一の大発見だって大学の時先生が言っていたな。。。なんて思いながら、たのしく楽しみました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      近々4が出ます。「うた恋い。異聞 うた変。」ってタイトルで、、、
      近々4が出ます。「うた恋い。異聞 うた変。」ってタイトルで、、、
      2012/07/04
  • 漫画は基本ブクログに記録しないけどこれは解説書的な部分もあるから記録。古今和歌集で紹介された六歌仙の中の在原業平、小野小町、文屋康秀の3人に特に目を向けた内容。文屋康秀の「ふくからに 秋の草木のしをるれば むべ山風を あらしといふらむ」(風めっちゃ強くて草木なぎ倒されてるやん!だから山に風で嵐(荒らし)って言うんちゃう?)って和歌、頓知が効いてて好き。和歌って雅なものってイメージあるけど結構自由だったんだろうな。小野小町の「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に」(綺麗な花も咲いたままではいられない。思い悩んでたら私もあっという間におばさんになっちゃった)って和歌はどの時代も思うことは一緒だなってなった。身分が違う3人が仲良しだったと言われてるのはなんだか微笑ましいしこのシリーズの漫画は何回読んでも面白い。

  • ツボをグイグイ押されました。小町たち3人がすごく好き。

  • 六歌仙の三人、文屋康秀、在原業平、小野小町に
    焦点を当てた第二弾。

    一巻で爆笑したチャラい超訳
    ふくからに~の話も載ってましたね…
    すごく技巧を凝らした句だったのか…

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著者プロフィール

鹿児島県出身。静岡大学卒業。

「2023年 『新版 超訳百人一首 うた恋い。 1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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