超訳百人一首 うた恋い。2 DVD付特装版

著者 :
  • メディアファクトリー (2011年4月28日発売)
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (149ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840138796

作品紹介・あらすじ

男と女の深い愛、在原行平。身分違いのライバル、文屋康秀+在原業平。美男が落ちた本気の恋、良岑宗貞(僧正遍昭)。歌人たちの恋、人生が超訳コミックに。

感想・レビュー・書評

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  • 友達の漫画。
    今回は六歌仙。
    業平、小町、康秀らの会話のテンポが面白い。特に康秀の自虐的な和歌とか、鋭いツッコミが。業平に向けて「ふくからに~」の超訳には不覚にもウケた。あれはああいう意味合いだったのか(笑)

    宗貞と吉子の話はまるで少女漫画のよう。この時代の女性の生き方は、結婚して子を生んで夫を待つだけの生活とかなり限られている。しかしだからこそ、彼女らの台詞にあるように和歌は自分を保つものだったのだろう。吉子の望む生き方は望まれなかったんだろうと、ついジェンダーについて考えてしまった。

    行平・弘子夫妻の話も好きです。この夫婦は夫婦で素敵。キツくひっつめるコマとか(笑)

    読み終わってから表紙と、左側の折り返し確認したら、すごく切なくなってくる。お兄様素敵です!

  • キャリアウーマンを目指す女と専業主婦にして閉じ込めておきたい男、現代にも通じる男女のすれ違い。惚れた方が負けなのも現代に通じる。3人の和歌を通しての友情がいい。杉田さんは小二病をこじらせた男が好きなんだろうなあと思わせるDVDでした。

  • 僧正遍昭を見て思ったこと:「一ノ瀬トキヤ…!?何故ここに!」 小町とのエピソードは有名ですが、美麗イラストで読むと物悲しさが倍増。業平と康秀と小町三人の関係がなんとも良いです。和歌の中では自由にいたいとか…一回言ってみたい。

  • 人って伝えたいもんなんだなぁ、と。

  • フッツーに楽しみながら読みました。マシでオススメできる。基本は恋愛漫画だけどほとんど実話(?)だから余計キュンキュンした。
    小野小町、ステキすぎる、、、!!

  • 2017年アニメ化した作品です。
    六歌仙の在原業平・文屋康秀・小野小町・僧正遍照の和歌を元に物語が展開していってます。
    ★特装版DVD付で、通常版より400円高いぐらいなので特装版をオススメします!

    ※ネタバレを含んだ感想になります。
    ※業平贔屓の感想になっている可能性がございます。

    【DVDについての感想】
    陽成院「筑波山の想ひ出」のアニメになっています。
    陽成院の幼い時に、和歌を教えたのが在原業平になります。
    二人のやり取りが親子の様で微笑ましくみていましたが、和歌を教えて1年も経たない内にこの世を去ってしまいます。
    業平の思い出を手繰り寄せながら、妻:綏子に向けて和歌を送るまでの物語です(うた恋い。1巻参照)
    暴君と言われていた陽成院が「筑波山の~」を歌うとは思えないほどDVD見ながら涙が零れるくらい優しい歌でした。

  • 今の時代にあくせく働いていると、
    愛だの恋だの・・・という感覚は忘れてしまいがちになりますが、それでこそ人間の感覚なんだな、と思います。

    それを百人一首をベースに(よくある学研系の漫画ではなく)少女漫画に昇華してくださったのはすごい!

    小野小町のあの有名な歌は「美貌を自覚している」女だなって感じでしたがこう読むと一気に親近感増しますね。

  • 六歌仙中心の2巻。知識ほぼゼロのままで読んだので色々と興味深くてまじまじ読み込んでしまいました。DVDも前巻で一番気になっていた陽成院夫妻+業平でテンション上がりながら見ておりました。続刊でどんな和歌がどんな風に表されるのかが楽しみで仕方がありません。

  • このシリーズすごくイイ!
    2巻は主に在原業平・小野小町・文屋康秀についてのエピソード。
    僧正遍昭の、小野小町とのエピソードをふまえた上での和歌

    あまつ風 雲のかよひ路 ふきとぢよ
    をとめの姿 しばしとどめむ
    (風よ 強く吹いて 天女が帰る道を 閉ざしてくれないか
    今しばらく 彼女の姿を見ていたいから)

    は切ない!!

    小野小町の晩年、後宮を去ってからむなしい日々を送る彼女の「あの頃あの人の手をとっていたら、違う人生があったのではないだろうか」という悩みは、多かれ少なかれ現代女性にも通じるものが…。1000年経って生活様式も文明がすっかり変わってしまっても、基本的な性質や考え方は変わらないのだなとしみじみ思ってしまったり。
    この時代、子供が生まれないというのは、現代以上に女性の人生を左右させるんだな〜

    後、「ふくからに〜 むべ山風を〜」の歌の超訳は吹いた。そんな意味をそんなにチャラく言わんでも!

  • 「ふくからに秋の草木のしをるればむべ山風をあらしといふらむ」出てきました。
    『詠う!平安京』でも出てきたので、同じ歌を違うシチュエーションで見ることが出来て面白い(*^▽^*)。

    しかし、私がズシンと来たのは、小野小町が天皇が死んで隠遁生活に入った後、ふと(求婚者と結婚して普通の幸せを選んだほうが良かったのでは・・・)と思った時に、在原業平が、「そんな人生だったら、いい歌が読めましたか・・・」と。
    そうして小町には、自分には歌があると気付く。
    切ないなぁ・・・(゜ーÅ)。

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著者プロフィール

鹿児島県出身。静岡大学卒業。

「2023年 『新版 超訳百人一首 うた恋い。 1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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