あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(上) (MF文庫ダ・ヴィンチ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840139571

感想・レビュー・書評

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  • 作者岡田麿里さんの自伝を読みたかったのですが、彼女の作品は脚本を担当したアニメ映画の『心が叫びたがってんだ』を観たのみ。自伝を読んで妙なバイアスがかかる前に有名なこちらの作品をと思い読み始めました。

    彼女自身の同名アニメ作品の脚本を小説化。
    ダヴィンチに連載されていた。
    連載された当時は興味なかった。
    泣かせ系の匂いがする、とスルーしてました(-_-;)

    読み始めるとちょっと文章が読みにくい。キャラクターもいまいち軽い気がする...失敗か...と思いつつ読み進んでいくと、章タイトルに『神ポテト』の文字が!フライドポテトに目のない自分は一気に興味が出てきた。『神ポテト』とは何か。マク○ナルドのポテトを頼むと何十本かに一本か二本凄まじく美味しいポテトが入っているという。それの事。よだれがじゅわり。どうも食欲と読書欲が直結していたようでそこからだんだん入り込んでった。
    興味を持って読むと読みにくいと感じていた文章は気にならなくなり、軽いと感じていたキャラクターは「まだ語られなかっただけ」「よく見ていなかっただけ」に感じてくる。
    この上巻でもラストである人物の意外な一面がフィーチャーされる。なんとかしのいできた辛い痛み。歪んだ形で出てきてしまった想い。その人物と一番近い友人が言う「チャンスなのよ...これ逃しちゃったら...きっと、もう」

    まだまだ上巻。
    ‘解凍されはじめたばかりの過去’をどうあつかって、どうしてゆくのか...気になります。

  •  「あの花」のノベライズ。本作品の脚本を手がけた岡田麿里が、自ら小説化したものである。全体としては、アニメ本編で表現できなかった部分を補完しているような感じだった。アニメを見てる人ならば、本書を充分楽しむことができるだろう。

     「書かれたもの」の力なのかもしれないが、本書ではアニメで描かれていた以上に、めんまの存在感が際立ってるように感じた。自分がそう感じたのは、めんまの体温、匂い、あるいは色についての描写が印象に残ったからかもしれない。また、個人的には、(1)じんたんの年相応の性欲についての表現(たとえば92ページ)と、(2)あなるというニックネームの由来が説明されたことと、そのニックネームに対する恥じらいみたいなものを登場人物が感じていたこと、(3)ゆきあつとつるこの関係についての心的描写、これらが補完されてよかったと思っている。

     アニメ本編を補完しうる内容になっているため、心的描写は充実している。その一方で、風景の描写や、登場人物が五感(視覚・聴覚・触覚など)で感知するであろうさまざまな感覚についての表現は簡素である。そのため、読み手によっては表現不足と感じてしまう人がいるかもしれない。アニメ未見で「あの花」の物語を楽しみたいという人は、この小説を読む前に、まずアニメ本編を見た方がよりよく楽しめるのではないかと思う。

  • 部屋に引きこもってゲームにふける高校1年生の仁太(じんたん)の前に、あの日に失った少女、「めんま」が現実のように現れる。
    成長した姿で、あの頃と同じ声で、無邪気に小学生だった「じんたん」の心を責めるかのように。
    あの頃から変わってしまった幼なじみと変わらないめんま。めんまの願いを叶えるために幼なじみが集まり始める。

    アニメの後半3話を偶然見て、最終話で泣いてしまって小説を手に取りました。
    小学生時代の考えなしの言葉をきっかけに、永遠に謝る機会を失ってしまった仁太の元に現れる幽霊の少女「めんま」。
    少女の死に、それぞれの形で向き合えない幼なじみの5人、めんまの家族も巻き込んでゴーストストーリーらしい切なさの残るストーリー展開です。

    登場人物のあだ名と本名が文脈で読み取りにくいところがあったり、アニメを見た人向けなのは確かですが、それぞれの登場人物が抱える重しを丁寧に描いている素敵な作品だと思います。
    ライトノベルですがかなり好きです。これ。

  • 『コクリコ坂から』は大人向けの映画だった。
    「東京オリンピック」「学生運動」「哲学」など
    昭和の時代を感じさせるテーマに、大人たちがノスタルジーを
    感じるために作られた映画。
    学生運動をああいう風に扱っても懐かしがれる時期まで
    来たんだろうと、そう思った。
    (少し前までだったらきっと「あんな温くない」とか批判をするような勢いがまだ大人たちの胸の底にあったのかもしれない)
    若い世代の僕らは映画を見ても「そんな時代もあったんだなぁ」
    とかしか捉えられない、ある意味もったいない時代背景だと感じた。
    (もちろん演出がどうこうとか、そういう方面でも批評はあるだろうけど)

    アニメも何も見ずに読み始めた『あの花~』
    これはゼロ年代と言われる僕らがまんまターゲットな作品だと思った。
    不登校、高校デビュー、ポケモン、昔の恥ずかしいあだ名、
    好きな子に告白できないで居なくなってしまうとか、そういうトラウマ願望っていろんな人が持ってるんじゃないかなーと思わせる。
    まだ多くを生きていないゼロ年代をノスタルジーに浸らせる、
    おそらくその意図は成功しているんだろう。活字でしか見てないけど、
    読んでいてなんだか懐かしさがあった。
    オチがダメらしいと聞いているので、下巻を開くのはちょっと怖いけれど、
    発売したら読もう。

  • 新たに知り合った友人が進めてくれた本。読み易い。「変わってしまった自分、もうできない自分」を変えることはできるんだろうか。
    同じ事実からでも、受けるインパクト・与えられる傷は違うんだな~。ということが俯瞰できる一冊。続編待ち

  • 上と下で終わらすため、進行は早い。アニメを見ているから場面の想像がしやすいが、もし本から入った人だと、少々伝わり辛いんじゃないかという疑問がちょこちょこ見えた。
    この本のメリットは、ずばり、アニメと違って登場人物それぞれ(主人公の仁太以外)の視点を見られることだ。あの花ファンにとっては「へ〜◯はそんな風に思ってたのか」という別の形で見れる楽しみがある。

  •  期待して読んだのですが……読了してから、素人の小説を読んだように、満足感が得られなかったです。
     わたしはアニメを推薦します。

  • アニメを見ている分記憶から補完が利くんだけども少々読みづらいです。
    登場人物の一人称で話が進むせいかと思いつつじんたんの汗くささだけやけに描写リアルな気がする…。

  • これが反響が大きかったという「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」か。
    幼い頃に超平和バスターズを組んで遊んでいた6人。そのなかの一人が事故でなくなってしまい、それを皮切りに疎遠になってしまう仲間。
    主人公は超平和バスターズのリーダーだった、だれもが自分の後を追いかけてくる。しかし、疎遠になってから主人公は引き蘢りがちの生活を送っていた。
    そこで、事故でなくなったはずの少女の幽霊が現れる。彼女は「願い」を叶えてほしいのだが、その願いがなんなのかわからない。
    疎遠になった仲間たちがまた集まる。心にはその当時からの思いおもいの気持ちをもって・・・。

    率直に面白かった。ライトノベル風で描写が少ないけど、それでも。
    少女の願いは何なのか。叶ったあとで少女はどうなるのか?仲間たちはまた超平和バスターズのように仲間に戻れるのか。
    続きが気になるところがいっぱい。

  • けっこうぐっとくる。超平和バスターズが抱えている傷がうまく書かれているのではと。下巻が楽しみ。

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著者プロフィール

脚本家。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『LUPIN the Third 峰不二子という女』などのアニメ作品でシリーズ構成を担当。アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の脚本を手がけ、その小説化である本作は自身初の長編小説となる。

「2016年 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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