死者のための音楽 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840143288

作品紹介・あらすじ

教えたこともない経を唱え、行ったこともない土地を語る息子。古い井戸の底に住む謎の美女。すべてを黄金に変える廃液をたれ流す工場。身元不明の少女に弟子入りされた仏師。山に住む鬼におびえて暮らす人々。父を亡くした少女と、人が頭に思い浮かべた物を持ってくる奇妙な巨鳥。生まれつき耳の悪い母が魅せられた、死の間際に聞こえる美しい音楽。親と子の絆を描いた、懐かしくも幽幻な山白朝子の怪談7篇。

感想・レビュー・書評

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  • 下田ひかり個展 ”神さまの死んだ国で”

    ”この国は、この世界は、既に神さまなどいなかったのだ。
    それに気がついてもなお、私たちは気がつかないふりを続けるし、何も見なかったことにするし、そもそも気がついたという事実を忘れようとする。
    現実は無かった事にされ、日常という幻想は続いていく。
    本当は何が死んだのだろう。甘い幻想の中で、私たちは何を見つめなければならないのだろう。
    みんな本当は、それを知っている。”

    ポートレイトを中心とした新作とドローイングに加え、3月にヴァニラ画廊様で展示した200号の「どこかも知らない世界の今日」の展示も行います。
    また、椎津直紀さんとのサウンドコラボレーションも行われます。
    レセプションパーティーが12月15日(土)17:00~20:00まで開催されます。何方様も無料でご参加頂けます。
    どうぞご高覧下さい。

    【期間】2012年12月11日(火)~16日(日)
    【場所】:アートコンプレックスセンター2F ACT5 http://www.gallerycomplex.com/
    【時間】:11:00~20:00
    【レセプション】 12月15日(土)17:00~20:00 参加無料
    【企画】:KURUM’ART contemporary http://kurum-art.com/index.html

    • ratukoさん
      nyancomaruさん、こんにちわ(°ν°)下田ひかりさんの作品は、独創的で不思議な世界ですよね。私が、その中で一番好きな作品は、200号...
      nyancomaruさん、こんにちわ(°ν°)下田ひかりさんの作品は、独創的で不思議な世界ですよね。私が、その中で一番好きな作品は、200号の『どこかも知らない世界の今日』です。目の前で見た瞬間、鳥肌が立つぐらいの衝撃を受ける作品でした。でもその作品の中にいろいろな思いが込められてる気がしました。
      2012/12/01
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「鳥肌が立つぐらいの衝撃」
      羨ましい~私もナマで観てみたい!
      「いろいろな思いが込められてる」
      pixivで拝見しましたが、心此処に在らずの...
      「鳥肌が立つぐらいの衝撃」
      羨ましい~私もナマで観てみたい!
      「いろいろな思いが込められてる」
      pixivで拝見しましたが、心此処に在らずの、明るい混沌にクラクラします。。。
      2012/12/04
  • 初めましての作家さん・・・じゃなかったぁ~(゚O゚;
    このペンネームは初ですけど・・・
    山白朝子=中田永一=まさかまさかの乙一。
    乙一さんの本は数冊しか読んでないのでデカイことは言えないが
    受けるイメージが違いすぎます。
    昔話のようであり、怪奇譚のようでもあり、幻想的でもある。
    けれど、どこかで死に触れ、魅了され、もしくは執着し
    操られるように死に向かったり追いやったり・・・
    そういえば、余韻の残り方が乙一かもしれない。
    いやぁ~やられました。

  • 現代の流行作家の中でも、一二を争うくらい好きな作家の作品集。
    怪談をテーマにした短編が7作品。
    この人の物語にはビザールと愛があふれている。

    表題作には感動した。
    川でおぼれたときや、交通事故にあったときに流れてきたこの世のものとは思えない調べ。耳が不自由なのに頭の中に流れ込んでくるこの音楽はいったい何なのか?
    この物語の中では、家族の愛と絆が死の色彩に彩られ、どこまでも美しい。
    もちろん他の作品だって甲乙つけがたい出来なのだが。

    何ゆえ変名で作品を発表するのか、その意図は不明だが、追いかける読者も大変なのだ。

  • 文章の美しさと、独特の描写は流石。
    怪談特有の怪しさ、やりきれなさ、理不尽さ、そして暖かさが揃った作品たちだと思う。
    それだけに、ミステリ要素というか現実感が時折顔をのぞかせるのが残念だったかな。私にとっての怪談には、不要な要素なので。
    お気に入りは、「黄金工場」「鬼物語」「鳥とファフロッキーズ現象について」そして「死者のための音楽」(半分以上w)

    単行本の装丁が素敵と聞いたので、縁があれば手に取りたいです。

  • 乙一の別名義短編作品集。
    親子・兄弟の「愛」を謳った作品で、特に母と娘の対話形式で描かれた、表題作でトリを飾る「死者のための音楽」は、相手を思う気持ちがストレートに伝わってきて感動しました。これだけでも一読の価値あり。
    あと、「鳥とファロッキーズ現象について」も良作です。

  • 短編数編。怪談っぽいおとぎばなしのような昔話のようなもの。鳥が好き。

  • 写本をしている坊様の所に、刺されてやってきた娘。
    井戸の下で生活をしている娘の所に通う、男。
    工場の廃液で、黄金に輝く生き物たち。
    過去と現在が交差する、鬼がいる山の近くにある村。
    罪を犯した後、自首する前に…と仏像を彫りに来た娘。
    恩返しに、ずっと世話をしてくれる鳥。
    昔死にそうになった時に聞いた音楽を探す母。

    短篇集で、すべてが何かおとぎ話のような感じでした。
    鳥の話は確実に現在だと思うのですが
    工場と音楽の話は、若干昔のような感じがします。
    想像すると怖いのは鬼ですが、人として怖いのは工場。
    もしも彫り終えていたらどうなるのか、は娘。
    そもそも小鳥も少年も…でしたし。

    どれも何だか、澄んだ感じがする話でした。

  • 不気味で気色の悪さがたまらない。。〇

  • モヤモヤして読後感は最悪である。文章だけでこんなに後をひく話を作ってこその小説。だからこそ、この作家さんの他の作品も読んでみたくなった。

  • 近現代を舞台にした怪談ふうの短編集。綺麗で透明感のある言葉、文体で紡がれるのが「怪談」とは一見相反するようで、その実それぞれの短編の世界観を作っている。特に風景や音の表現に拘りが感じらる。フワッとしているんだけど印象的な話が多い。

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著者プロフィール

怪談専門誌『幽』で鮮烈デビュー。著著に『死者のための音楽』『エムブリヲ奇譚』『私の頭が、正常であったなら』がある。趣味はたき火。

「2019年 『私のサイクロプス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山白朝子の作品

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