- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840145060
感想・レビュー・書評
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ラピスラズリの話がよかった
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2014/03/25
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本の続きがすごく気になってどんどん読んでしまった。短編で物足りないというのを聞くが十分でむしろこうしてくれた方が自分は好きです。不思議に本に吸い込まれていくような感じがしました。ラピスラズリ幻想は特に好きです。自分が読んできた中でもこれはオススメできるという本です(^_^)
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大好きだけどやっぱり短編は物足りない…!
アークノア読んでからこれ読んだからかな…
しかしながら乙一らしくグロくて切なくてでも人の温かさが端々に感じられる一冊。
ラストの1話が好き。 -
日本昔話の雰囲気をかもしだす短編集。
ホラーというほど大げさではないが、ちょっとゾクッとくるような。
題名から受ける印象とは逆に、とても読みやすい。
作者紹介に、“趣味はたき火”とあったのがおもしろい。笑
内容紹介
社寺参詣や湯治のため庶民は諸国を旅するようになった。旅人たちは各地の案内をする道中記を手に名所旧跡を訪ね歩く。『道中旅鏡』の作者・和泉蝋庵はどんな本でも紹介されていない土地を求め、風光明媚な温泉や古刹の噂を聞いては旅をしていた。しかし実際にそれらがあった試しはない。その理由は蝋庵の迷い癖にある。仲間とともに辿りつく場所は、極楽のごとき温泉地かこの世の地獄か。江戸――のような時代を舞台に話題の作家・山白朝子が放つ、奇妙な怪談連作。
内容(「BOOK」データベースより)
和泉蝋庵の旅に出ては必ず道に迷う奇妙な道中記。旅本作者と仲間たち湯煙の向こうに現れるのは極楽の温泉かこの世の地獄か。 -
あまり怖くない、童話程度の怪談並べたあとで、人間とは呼べないような人間の話持ってくるあたりえげつなくて著者らしい。(褒めてる)
怪談も人の狂気も同列に置くその感性こそちょっと異常だ。すきだ。
雑誌の連載だったみたいだけど、一冊の本になって初めてこの良さが出てくると思う。 -
読み終わったあと表紙に主人公の2人がちゃんと描かれていることに気付いた。
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表紙の絵に対してさほどおどろおどろしい小説ではない。ライト~なホラーなのかな?
以下、ネタばれ??
他の人のレビューに“あの人”の作品みたいな書かれ方が多くしてあって「???」と思ってたけど…う~ん、もう一冊読むまで知りたくなかったな~ -
主人公の可愛い生き物からのモテモテっぷりに嫉妬して隙のないダメ人間っぷりに溜め息。おっまえ、更正しろよ! 賭け事やめろよ! こんな可愛い生き物たちに好かれてなんでそうなる!!
一番好きなのは表題作ですが(胎児可愛いよ胎児)、一番完成度が高かったのは鶏の話だと思っています。人肉を食べたくないがためにああなって、その後別の話で本当に人肉を食べる羽目になった皮肉。
大切な感じた何かを裏切り続ける人生で、それでも最終回後はあの村に帰って良いパパになってほしいなあ。 -
妖しくも美しい表紙絵に惹かれて思わず手に取りました。
旅本執筆の為に秘境の温泉を探して行脚する和泉蠟庵と荷物持ちの耳彦が道中迷い込んだ土地で体験した不思議な出来事を綴った短編集。
ひやりと背筋が寒くなるような不思議な話ばかりで面白かったです。もう一度その土地に行こうとしてもたどり着けないというのがまた不思議で怖い。
蠟庵先生の清々しい程の迷いっぷりには何度も噴き出してしまった。山道を登ってたはずなのに突然海に出たり、まっすぐ進んでいるはずなのに元の位置に戻ってきてしまったり…この物語で一番謎なのは蠟庵先生自身だと思いました。読み終わった後も続編が読みたいと思える本でした。
著者は某作家の別名義だそうで、どうりで納得の面白さ。
表紙もさることながら、遊び紙の色とかしおりの紐まで凝ってて素敵な本でした。こういう楽しみはやっぱ紙の本ならではだなぁとしみじみ思います。電子書籍では味わえない楽しみ。