作品紹介・あらすじ
大ヒットコミック『超訳百人一首 うた恋い。』シリーズ第3弾!31文字の和歌に込められた、歌人たちのせつなくもうつくしい、恋と人生の物語が現代によみがえる!3巻では、『枕草子』の清少納言を中心に、歌人たちの豊かな物語をコミック化!!
2012年夏にはTVアニメの放映もスタート!
感想・レビュー・書評
絞り込み
-
DVDが当子さんの叶わなかった恋の話で、中身がどんどん周りが寂しくなり、それでも強く豊かに生きようと考えた清少納言とその周囲の話だったからか、全体的に切ない。当子さんも清少納言もどこか無邪気で強くて明るい女性だから、実は余計に切なくなっている感じを受けました。
相変わらず面白いし、男女キャラどちらも非常に魅力的なんですよねぇ。とても人を魅力的に描く事ができる方だなーと杉田さんを思う。
-
2017年アニメ化した作品です。
清少納言・藤原実方・藤原義孝・藤原道隆・藤原公任・藤原成行等の和歌を元に物語が展開してます。
★特装版DVD付で、通常版より400円高いぐらいなので特装版をオススメします!
※DVDネタバレあり
【特装版DVDについて】
三条院「心にも あらでうき世に」を収録しています。
内親王当子と藤原道雅の恋を中心に描いていおり、当子が雅道に「駆け落ち」を提案します。
当子視点でそれまでの葛藤をアニメにしております。
今生では結ばれるのが難しい二人だからこそ、映像で見ると胸に迫るものがあります。
-
清少納言は嫌な女、みたいなイメージがありましたが、それが払拭されました。
考えてみたら、何が史実なのかもわからないし、
(真面目に考えるならば、今目の前にいる友人だって)様々な側面を持ち、場合によってはいい人よくない人であるわけで、
解釈の仕方でいろいろ広がって楽しいな、と思いました。
-
-
発売日もうちょっと後だと思ってたらもう売っていたので速攻レジへ持っていきました。清少納言の、明るくて聡明な笑顔の定子を後世に残したいっていう想いに心打たれるものを感じました。この時代の女性って興味深いなあ。お話としては道隆夫妻の話が好みです。そして、残念なイケメン、行成くんににやにやしとりました。DVDはあとでゆっくり見ます。
-
実方が清少納言と恋の駆け引きをしている時に詠んだ、
かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしもしらじな 燃ゆる思ひを
は、清少納言が宮仕えして世界を広げる事を望んだ実方が後に彼女と再会した時にも詠んだが、同じ歌なのに、詠んだ状況でも意味合いが変わるという事が分かって、奥深い。「私の想いがどれほどのものか言葉では言いきれない。」私の燃える想いを知って欲しいという愛と、「私の想いがどれほどか君に言えるわけもない」から本当の想いなど君は知りもしないだろうという、相手の未来を尊重する為に別れを選んだ愛。熱いラブレターから一気に切ないものへ。言及しきらないところが、想像力をかき立てられて、相手の気持ちを汲むことになるのかも。
行成と清少納言の恋のような友情のようなやりとりもまた良く、最後の
「楽しかった思い出は 戻りたいと今を嘆くためのものではなくて 前向きに今を頑張るためにあるのよ」という言葉は、いいなと思った。
よし、がんばろ。
-
-
<目次> 在原業平
百人一首事始 藤原定家&宇都宮頼綱
プロローグ 藤原行成、藤原斉信、清少納言
和歌物語一 清原元輔(清原政信&末の松山)
ていかメモ 恋歌の代作
ショートショート 男の真価
和歌物語二 儀同三司母(高階貴子)&藤原道隆
ていかメモ 大切な本名
ショートショート 道隆と行成
和歌物語三 藤原実方&清少納言(諾子)
ていかメモ 平安時代の離婚
和歌物語四 清少納言&藤原行成
ていかメモ 蔵人頭
ショートショート 彼と彼女の和歌
ショートショート 我等友情永久不滅
和歌物語五 藤原公任
エピローグ 藤原行成&清少納言
百人一首
ていかメモ 枕草子
主な参考文献
***
うた恋の三冊目!
三巻は清少納言一色という感じです。
本編の内容から少しそれますが、私は日本史に興味をもったきっかけが学研の「紫式部」という漫画なのです。
それがきっかけだったので、小学生のころしばらくは学校の図書館にあった平安時代関係の本(学習漫画みたいなものばっかりですが)を読んでいたのですが、清少納言や定子、伊周にまっったく良いイメージが無かったのですね。
というのも、なんだかどの本にも悪者、邪魔者のように書かれているから。今思うとすごかったなぁと思うのは、書名は忘れてしまいましたが、人物紹介欄みたいなところに書かれていたイラストが、彰子はめちゃくちゃ美人で描かれているのに対し、定子がものすごくブスに描かれていたこと。
流石に「枕草子」を習ったりする頃にはそのイメージも作り物だということは分かっていましたが、それでも随分、清少納言=高飛車、定子サロンには良いイメージがない、というのは拭えませんでした。
で、このうた恋3巻。
とても見事にこの清少納言、定子を、うた恋の世界観で描いています。うまく表現できませんが、私の底辺に長年あった清少納言、定子陣営のイメージを奇麗に払拭してくれました。杉田先生に感謝感謝。
1、2巻と違うのは、3巻はこの清少納言を中心に、すべての話が同時代、すべてリンクしてくる…というところかな。なので1冊読み終わると、ドラマを1本見切ったような、とても満足感がありました。はじめて本編以外に「エピローグ」がついたところを見ても、杉田先生自身がきっと清少納言(と行成)がお好きなんだろうなぁ。
この「エピローグ」で、後宮を辞した清少納言が枕草子を示して行成に言った一言が、とても素敵だなぁと思いました。
私は清少納言系は小学生以来本を読んでいないので、清少納言や枕草子に、国語や古典の時間に学んだ評価以外知らないのですが、こんな解釈もあるかもね、っていうのを知った上でもう一回授業を受けなおしてみたいなぁ。
「これにはね、
一家の没落も、定子様の死も
悲しいことは何一つ書いていないの。
私が後世に伝えたい定子様のお姿は
明るくて聡明だったあの方の
笑顔だけだから。
楽しかった日々を楽しかったまま
この草子に閉じ込めることが
”清少納言”の務め。」
四巻は崇徳院の登場を期待…!(笑)
-
通常版を購入した後に、どうしても特装版が欲しくなりアマゾンで購入。
-
付属DVD「うき世の月」当子の健気さに泣ける
幸せになってほしかった
著者プロフィール
鹿児島県出身。静岡大学卒業。
「2023年 『新版 超訳百人一首 うた恋い。 1』 で使われていた紹介文から引用しています。」
杉田圭の作品
この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。
DVDになってる話はマンガとは別?(しょーもない質問でゴメンなさい)
DVDになってる話はマンガとは別?(しょーもない質問でゴメンなさい)
そうなんですね、有難うございます。
チョッと気になるけど。普通の本だけで我慢します。。。
そうなんですね、有難うございます。
チョッと気になるけど。普通の本だけで我慢します。。。