ハンガー・ゲーム(下) (文庫ダ・ヴィンチ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840146326

感想・レビュー・書評

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  • 下巻に入り、徐々に引き込まれはじめた自分に気づいた。
    ずっと一人で戦っていたカットニスがルーという相棒を見つけ、互いに助け合うようになった頃からだろうか。
    カットニスの感情の変化がよくわかるようになってきて、感情移入しやすくなった。

    半分を過ぎた頃、ルール変更でピータと共に過ごすようになってからは、彼女の揺らぐ気持ちに共感してハラハラしてしまった。
    彼は本当に自分が好きなのか? それとも観客のために芝居を続けているだけなのか? 自分はどちらであってほしいのか?

    ハンガー・ゲームが終わり、十二地区へと戻る途中、カットニスはピータに本当の気持ちを打ち明ける。
    ピータの気持ちもカットニスの気持ちも、考えると胸が痛む。
    彼らが帰郷した後、いったいどうなるのか。どうするのか。

    ただの殺し合い小説かと思っていたが、バトルよりも人間(感情)模様に惹かれた作品だった。

    • fujinokoichiさん
      僕もこの小説はバトルがメインかなと思っていたのですが、ずっとカットニスの心情に寄り添って書かれていて、現代社会の若者の悲哀みたいなものも感じ...
      僕もこの小説はバトルがメインかなと思っていたのですが、ずっとカットニスの心情に寄り添って書かれていて、現代社会の若者の悲哀みたいなものも感じました。
      2013/03/08
    • とみぃさん
      コメントありがとうございます。カットニスの心情の変化が分かりやすく描かれていましたよね。彼女の苦しみや悲しみを感じると胸が痛くなりました。ま...
      コメントありがとうございます。カットニスの心情の変化が分かりやすく描かれていましたよね。彼女の苦しみや悲しみを感じると胸が痛くなりました。また、生きるために仮面を貼り付けている彼女を応援したくなりました。
      2巻はもっと辛い事件が待ち受けているのでしょうか・・・
      2013/03/09
  • 図書館で。
    読み始めて設定がバトルロワイヤルと似てるなあ…と思いましたがこちらはバトロワよりもサバイバル感覚が強いかなあと思ったり。そういえばバトロワは食事のシーンとかあまり覚えてないな…。バトロワ参加者は突然告知され、考える暇もなく突き放される辺りが災難のようなのに対し選抜があったり準備期間があったりする分が違うのかな、と思いました。確かにトレーニング期間に根回しというか仲間を作る手もアリなんでしょうね。

    そして否応なしに視聴を義務付けられている分なのか主人公が物凄いカメラを意識していてそこも面白いな、と。サバイバルはゲームではないけれどもその中でヒロインはヒロインを演じている自分を強く自覚している。他者の目があるという事をこれだけ強く意識するのは女の子視点だからなのか?

    先が気になる展開だし読み始めてからあっという間に読んでしまいましたが…段々メロドラマチックになってきて面倒くさそう。続きは…どうしようかなぁ…。これだけ伏線張ってるんだから反乱軍として立ち上がることになるでしょうけれどもね~ あまり主人公のヒロイズムには興味が無いしロマンスにはもっと興味が無いので続きを読むかは微妙な所です。

  • 題名見て外国の言葉遊びゲームの「ハンガーゲーム=首つりゲーム」を想像して、映画でよくある”アメリカの大学生達がなんか変な人に目をつけられて次々殺されていく(なんか手がフックの殺人鬼のやつとかあったよな?”みたいな内容かなと思ってたら違った。

    (以下内容)
    ばっちり整備された殺し合いの場で集められた贄達が殺し合いをするという内容でした。別にグロいとか人間同士の駆け引きが細か~く書かれてるとかなくて、割とさらっと読める。設定はアレだけど児童書みたい。すぐ読めるので3部完まで読んでみるとする。

  • 映画が好きなのだが、なかなか原作まで手が出せず。
    やっと読めた。

    カットニスの視点で話は進む。
    彼女はまだ少女なのに、混乱した世界に放り投げられて、息苦しかった。
    殺し合いをしていく中で、やっと見つけられたであろう友情や、信頼。
    それが悉く打ち砕かれていくところが映画同様に辛かった。
    1巻のカットニスはギリギリを生きているからこそ、余裕がなくて、カットニスの視点で読んでいる私はずっとドキドキしていた。

    映画と比較してみると、原作の良さを映画は上手く差し引きできているし、実写映画として上手く昇華させられてあるんだな、と思わず感心してしまった。

  • 面白かった。
    えっ、そんな展開で終わる!?
    という、ビックリな展開で終わった。

    最初読みはじめたときは、生贄が戦うというちょっとグロテスクだが、刺激的な娯楽作品。ぐらいにおもっていた。その要素はもちろんあったが、それだけではなく面白い要素が詰まっていた。

    ネタバレになるので、あまり書けないが、
    - 完全ではないが、ひたむきで、それがまた人間味の溢れる人物達
    - 意外性のあるストーリー
    - 時々出てくるベタな感動シーン
    - 淡々とスピード間ある文章
    ここら辺が上手く相まって面白くなっている気がする

    今後のシリーズも読みたい。

  • 映画では敵役がツメの甘い、いまいちなプロ集団と思っていた。
    でも小説で読むと、詳細な説明や映画にするための設定変更がみえてきたこともあって、やっぱりツメは甘いんだけど、そういえばこの子たちも被支配地域の少年少女で、キャピトルに弄ばれてる贄にすぎず、残忍なんだけど、どうにか生き残りたいっていう人間味が出てて、一人一人の最期に胸が痛んだ。
    クローブとケイトーも、同一地区で二人で残れるなら残りたかったんだね。

    映画ではケイトーが『仕組まれていたんだ』って言ってたと思うんだけど、小説では言ってなかった。でも伏線として重要そうなアボックスの少女が映画では出てなかったから、この辺をうまく組み替えるのかな。

    ずっとカットニス視点だから、映画ではわからなかったカットニスの気持ちのゆれがわかって面白い。

    カットニスは体格の面では映画の配役にズレがあるけど、いろんなシーンやキャラクタを映画で観た上で読むのはなかなか面白かった。
    このまま3作読んで、映画ファイナルに備えたい。

  • すごい展開がはやいので、息つく暇なし!
    おもしろいです。。

  • スリリングな展開で、一気に読み進めてしまいました。
    これから先、カットニスとピータの身に何が起こるのか、2人の関係はどうなるのか…カットニスとゲイルの関係は……とても気になります。

    また映画を見直したいと思います。

  • 題名見て外国の言葉遊びゲームの「ハンガーゲーム=首つりゲーム」を想像して、映画でよくある”アメリカの大学生達がなんか変な人に目をつけられて次々殺されていく(なんか手がフックの殺人鬼のやつとかあったよな?”みたいな内容かなと思ってたら違った。

    (以下内容)
    ばっちり整備された殺し合いの場で集められた贄達が殺し合いをするという内容でした。別にグロいとか人間同士の駆け引きが細か〜く書かれてるとかなくて、割とさらっと読める。設定はアレだけど児童書みたい。すぐ読めるので3部完まで読んでみるとする。

  • 生き延びるために何が必要なのか。
    第七十四回ハンガー・ゲームの終わり。

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著者プロフィール

米国のテレビ脚本家、小説家。2008年から発売された『ハンガー・ゲーム』三部作は、全世界で1億部以上売れたベストセラー・シリーズとなった。シリーズをもとにした映画四作品も大ヒットした。

「2020年 『ハンガー・ゲーム0 下 少女は鳥のように歌い、ヘビとともに戦う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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