東のエデン (文庫ダ・ヴィンチ)

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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840148313

作品紹介・あらすじ

テレビ放映時から話題を呼び、劇場版1&2がロングラン・ヒットとなったアニメ『東のエデン』。そのテレビ版のストーリーを、原作・脚本・監督の神山健治が自ら小説化した『小説 東のエデン』が文庫に。あらゆる願いを叶えるノブレス携帯と100億円を託された12人のセレソンは、日本を救うことができるのか。大学生・森美咲が出会った、全裸で記憶喪失の男・滝沢朗は、何者なのか。

感想・レビュー・書評

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  • 大震災が起きる代わりにミサイルが落ちた現代のお話。

    100億を「日本の救済のために使い切る」という
    義務の基準があまりにも主観的すぎて
    後出しじゃんけんができそうなうさんくさい縛りなのが残念。

    お金があれば何でもできるが、結局使い方次第。
    二万人のニートも、意識の操作次第。

    就職氷河期やニートの問題も織り交ぜてあり、
    まさに2009年、2010年でなければ
    作ることのできない作品。

  • 大学の卒業旅行から足を延ばして訪れたホワイトハウスの前で、咲は、全裸で銃を持った謎の少年・滝沢朗に出会う。
    記憶がないという滝沢に惹かれた咲は、彼と一緒に帰国する。

    舞台は近未来の日本。東京湾岸にミサイルが落ちたという設定の、薄暗い雰囲気が漂う世界だ。

    滝沢はノブレス携帯と呼ばれる100億円チャージされた携帯を持っており、その携帯で依頼をすればおおよそすべてのことは叶えられ、その対価がチャージから引かれていく仕組みになっている。100億円は日本を救うために使用するというルールのゲームが進行しており、同じ携帯を持ったセレソンと呼ばれる人間が他に11人いるという。

    設定といいキャラクターといいラノベみたいだなと思っていたら、そもそも人気を博したアニメのノベライズだった。というのを知らずに読んでしまった。

    なるほどアニメで見たら面白そうな話だなと思う。文字で追うよりもキャラクターたちが縦横無尽に画面を駆け回っているのが似合う物語だった。

  • 29.05.08 古本屋で購入。2日で読了。
    アニメ後作成?並行?アニメと中身が一緒で残念だった。最後のあたりはアニメであやふやなっていた部分がハッキリと書かれていたので良かったけど。
    アニメが大好きだったので、脳内再生しながら読み進めてます。劇場版もこれから読みます。

  • キャッチコピーは「この国の”空気”に戦いを挑んだひとりの男の子と、彼を見守った女の子のたった11日間の物語」。

    セレソンと呼ばれる選ばれし12名には、100億円を使って日本を良くするという使命が与えられた。持てる者の義務、ノブレス・オブリージュとして。
    達成できず、残金が0になれば死。

    読み終わった今でも謎ばかりですが、もともとは11話からなるテレビアニメと劇場版2作をもって完結する物語のようで、本書はあくまでテレビ版のノベライズ。
    きっと映像で見たらもっと鮮烈なんだろうにと思う場面もあったし、謎に包まれた部分も多くて「???」とついていけない部分もありましたが、発想がおもしろくて、社会に問題提起する深みもある1冊でした。

    日本を包むこの閉塞感のある空気、バブルを体験したこともなく、先行きも明るくない(なにせ若い世代でこれから増えゆく高齢者を支えなければ成り立たない社会が待っているのです)中、若者たちはすこし、辟易していたりする。

    この物語は、既得権益を守る大人と既存の枠に囚われたくない若者の世代間闘争の縮図でもある気がします。
    キレイゴトばかりでなく、何かを成し遂げるのにはお金が必須だよね、ということを打ち出しているのも潔い。
    一方で、どれほどお金があろうと成し遂げられないことがあるという皮肉もまたありつつ。

    世界を変えるのは、ぶっ飛んだアイデア、それこそジョブズがiphoneで世界を変えたように、新しい価値でもって普及したインフラは、確実に世界を変える力を持っているだろうし、それは若者の手からしか生み出されないのかも。それは、すごく可能性と期待を秘めていてわくわくすること。

    より良い社会を、躍進している人が実際のところ日本にもたくさんいて、政治家の音喜多俊さんなども私が応援している人の1人ですが、実際のところ、壁はなかなか高そうです。既得権益を守ろうとする力って、自分に置き換えてもそうですが、「失う」という発想を自分自身でなくせない限り、それを奪おうとする人は敵にしかなりえない。
    失う、のではなく、見直すべき局面にきているのだ、と、誰もがそろそろ現実を直視する必要があるのかも。

    結果として、ゲームを上がれなかったかもしれないけど、手の届く範囲だけでもいい社会を作ろうともがいた人たちが作中に登場したことについて、私は素晴らしいことだと思います。
    日本に生まれた時点できっと私たちの多くは、持てる者なのだと思う。まだまだ思考は整理できないままですが、これは映像で見た方が楽しめる気がするので、今度は劇場版を見てみようかな。

  • 110420

  • 「100億円を使って、自由な発想で日本を正しき方向へ導いて欲しい」

    Mr.OUTSIDEによって、100億円を与えられると共に、ノブレス・オブリージュ(=持てる者の義務)を課せられた12人のセレソン達は、各々の考える正しき日本を実現するために動き出す。

    僕は、セレソン達の目指した日本は、それぞれ正しかったと思う。ただ、それを持続していくには、持たざる者の理解が必要で、持てる者の努力だけではどうにもならない。

    持たざる者の道徳が問われているように思えた。

  • アニメも本もとても面白かった。滝沢明がかっこ良かった。

  • アニメ「東のエデン」のノベライズ。表現がやや粗いところがあるので、実際にアニメ・映画を見た方が良いと思います。アニメのファンとして、この本を持つのはおすすめ。羽海野チカさんの表紙・解説もかわいい。

  • この本の作者は「攻殻機動隊」を書いた人作品らしい。ネットで調べたらでてきた。これを知ったのが読み終えた後だったので、知った後「へ~、あの人の作品だったのか」と思った。
    内容は僕好みで、この物語の主人公が始まりが記憶を無くした状態からスタート。更になぜか裸の姿で片手には拳銃を、もう片方には見たこと無いような携帯を持っていた。この時点でハチャメチャでストーリーに引き込まれているのに、主人公の性格も好きになってしまいとても面白い作品でした。

  • 王子様を拾ったよ

    「100億円で、日本を救え。」
    あらゆる願いを叶えてくれる携帯電話、それを渡され強制的に100億円を渡されて日本を救うよう選ばれた12人のセレソン、その12人のうちのひとり、滝沢を「拾った」咲と、咲と同じ大学サークル「東のエデン」に属するメンバーたち。
    どうすれば100億円で日本を救えるのか、そもそもこのゲームに上がりはあるのか。
    傍観者だった人たちがある日突然、当事者となり、世界の色が変わる。
    アニメ坂に沿った小説なので、アニメ版を見てないと楽しめないかもしれないし、不可解なぶぶんも多いかも。
    アニメ版を見てる側としては、サイドストーリーとアニメより少し詳しく描かれた描写や出来事がおもしろかった。

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著者プロフィール

1966年、埼玉県生まれ。アニメーション監督、脚本家。株式会社クラフター代表取締役 共同CEO。背景美術スタッフとしてキャリアを開始。2002年、『ミニパト』で監督デビュー。代表作に『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズ、『精霊の守り人』『東のエデン』などがある。2017年3月、初の劇場オリジナル作品『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』が公開。

「2017年 『映画は撮ったことがない ディレクターズ・カット版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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