10分あれば書店に行きなさい (メディアファクトリー新書)

著者 :
  • メディアファクトリー
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本棚登録 : 964
レビュー : 144
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840148597

感想・レビュー・書評

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  • 齋藤孝氏の本。もともと本好きを公言してはばからない著者でしたが、ここまではっきりしたタイトル本を出したことに、(そんなに書店に行かない人が増えているということかな)と裏読みしながら手に取りました。
    新書なので、さらっと読めます。

    ネット検索ではなく、とにかく本を読みなさいという著者。なぜかというと、ネット検索で得られる知識はピンポイントすぎて、広がりが持てないからだそうです。
    また、書店に行くことで、様々な本を知り、やはりここでも知識の広がりが得られるそうです。

    読書の大切さはよくよく話に出ますが、少年院にいる子たちの中に、読書経験のある子はほとんどいないのだそう。
    本を読むことで、知らずと「こう行動したら、こうなる」という想像力がつくようになり、読まない人はその想像力を働かせられないということでしょう。
    やはり子供時代の読書体験は大きいのだと思えます。

    本代に糸目はつけるな、というのも、また大きなこと。
    購入した以上は、対価分の利益を得ようと、人は熱心に本を読みます。
    借りた本は、その元を取ろうという気持ちが発生しないため、印象も薄いのだとか。
    最近のネット社会は、手軽さ・便利さ・安さなどで確かに本から遠ざかる要因に満ちていますが、それだけ薄い社会になる恐れがあるということです。

    児童手当の一部を図書カードで配布すればいいという著者の案には、賛成です。
    現金だと躊躇しても、図書カードなら気兼ねなく本を買えますし、それが子供の成長資金となると考えれば、とても合理的。
    ただ、貧困家庭も多いため、実現への道は遠そうですが。

    子供の頃に本に親しんでおかないと、なにかと忙しい大人になってからはなかなか読書習慣は身に着かないもの。できれば子供のうちから、書店になじんでもらいたいものです。
    現在では、書店がどんどん減ってきているため、近所に書店がなくなってしまう前に、行動を起こしておいた方がいい気もします。
    書店は常に新しい情報がある「知の宝庫」だと思っていますが、そうした場所が町から姿を消して、ネットショッピングだけになったら、どうなるのでしょうね。

    ウンベルト・エーコとジャン=クロード・カリエールの『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』を、読み返したくなりました。


    ・『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』レビュー
    http://booklog.jp/users/lilyca/archives/1/4484101130

  • 穏やかな話し方や雰囲気が前々から気にはなっていて、でも何となく手に取る機会に恵まれなかった齋藤先生の新書、ようやく手に取りました( ^ω^ )

    テレビ画面の中、存在感ありまくりな芸能人や知識人の中にあって、すごく控え目に静かに佇んでらっしゃるなあ、という印象の強い方だったのですが、どっこい書店や本への愛情を語る齋藤先生は情熱的なんですね〜( ^ω^ )熱いわ!

    とにかく、本から得られる知識やモチベーションはもちろんのこと、書店という空間そのものからも得られる刺激へのリスペクトが半端ない(笑)。私も大概書店好きな方だと思ってましたが、齋藤先生には負けますね〜(笑)。

    私が本や書店から受けてきた素晴らしい見識や体験を、是非若い皆さんにも経験して欲しいんです!一回やってみてくれませんかね?!ね?!

    という、いじらしいまでの教育心を感じます。本当に、芯からの教育者なんだなあ。
    自身の体験談から教訓を語る本は数ありますが、今作から感じるのは本を読まなくなった世代への痛切な危機感と警鐘です。

    ネットもいいね。
    電子書籍もいいね。
    だけど、リアルな本からしか得られない物もあるんだよ。

    そんな思いがヒシヒシと伝わってくる一作です。



    今回は自分の本との出会い方を広げる方法をメーモー(=゚ω゚)φだって書店には週6でいるもの←

    ・自分が全く興味を持てないジャンルの書棚を見てみよう。理系とか、理系とか…←
    良質な本を5冊も読めば、一定の水準は楽にカバーできる!はず!

    ・「ネット情報はお見合い写真」とな(°_°)たしかに!

    ・今直面してる問題は、先人達が既にぶち当たって壊してきたはず!知恵を借りるには本は最適!

    ・出版社毎にあるカラーを見極め、自分に合った本を探すのも楽しい( ^ω^ )これ新書でもやろーっと

    ・ネットの情報は玉石混淆。書店に並ぶ本は、作家が提案し編集者が推敲を重ね時代を読みながら生み出した玉!

    ・上司に叱責されるのは凹むけど、本は優しくアドバイスしてくれる先生!

  • 読書を毎日するようになったことで気になった本。
    著者は毎日通ってさまざまな本を手に取ってきたようである。
    電子書籍ではなく本の大切さを訴えつつ、多種多様な本に触れることの大切さも書かれている。

    毎日通うことで「知的体力」を養うこと。これを日課として毎日脳を使い込むことによるトレーニング。継続は力なりである。
    「古今東西の第一人者から知恵を借りる」という表現もおもしろい。
    確かにその道のプロであったり第一人者が自分の経験をもとに書かれている本を読むことができるわけで、それだけでも大きな知恵を拝借できるというもである。

    また、本の読み方で「あとがき」の大切さもおもしろい。普段、私は読み飛ばすことが多いが、本を多く書いている著者の意見から、あとがきの意味合いを知ることができ、今後、本屋で時間には必ずあとがきは読むようにしようと思う。
    「目次」「まえがき」「あとがき」「解説」を読むことで短時間で本の内容を把握できるということで、毎日本屋へ通って本を読むときの参考にしたい。

    新書の「1分間読書法」も脳の訓練に使いたい。
    本文ではなく帯や目次、袖を読むことで本の概要をつかむことは大切であろう。

    ネット上の書評もこれまで以上に大切にしたい。
    書評を読んで興味がわいたものを本屋で確認するという流れで実践してみたい。

    本屋で毎日本の情報を仕入れ、脳と集中力をトレーニングする。
    すでに3日連続で本屋によって実践しているが、どうしてもしっかり集中して読むことができていない。
    まずは実践して、自分のものにしてみたい。

    私にとって有用な方法であることは間違いないと感じさせてくれる、行動に移そうと思わせる本であった。

  • 「15分あれば喫茶店に入りなさい」の時も思いましたが、題名ですべてを言いつくしている本です。
    たったこれだけのこと(10分あれば書店に行きなさい)を一冊かけて語るためには、いったいどんな切り口で多面性を形作るのか。そんな興味で、一冊全部読んでしまいました。
    もうわかったと言わせぬよう、さまざまな角度から書店の価値を語り倒す斉藤氏。図書館ヘビーユーザーとしては肩身が狭いところもありましたが、本と本屋さんへの愛があふれて、共感をおぼえました。

  • とにもかくにも、著者ご自分が、本が好きで好きでしょうがないよと力説している本。本が好きな人なら、ここに書かれていることの少なくともいくつかは、意識しないでやってるんじゃないかなぁと思う。

    自分が、とにかく時間がなくても帰りに本屋に寄りたい人間なので、ある意味自己正当化したくて買った本です。

    デジタル情報ではなく、「本」が必要な意味が書かれているのが嬉しい。そう、「電子書籍」じゃなくて、「本」じゃなくちゃダメなんです。これからどんなに便利な端末が出ても、うまく住み分けしてほしい。

    • 九月猫さん
      こんにちは。はじめまして。
      この本は未読なのですが、本好き・本屋さん好きにはピッタリそうですね。
      わたしも時間があってもなくても本屋さん...
      こんにちは。はじめまして。
      この本は未読なのですが、本好き・本屋さん好きにはピッタリそうですね。
      わたしも時間があってもなくても本屋さん行きたい病なので、ぜひ読んでみようと思います。
      (現在「積読減らそうキャンペーン」開催中の身ですが(笑))
      電子書籍にも興味がないといえばウソになりますが、やはり本は「本」の形態が好きです。

      他にも素敵なレビューをたくさん書かれていらっしゃるのでフォローさせていただきました。
      またちょこちょこ見に来させていただきますね。
      2013/02/05
  • 20121030st
    スピードスケートの清水宏保選手は「筋肉はズル賢くて、すぐにサボろうとする」と、常に刺激を与えることを重視していたそうな。

    筋肉に限らず、人体の機能ってそんなものだろう。
    だから知力についても刺激を与え続けることは必要で、書店に行けば手っ取り早く知的な刺激を得られるよ。というお話し。

    書店が好きな人なら、いくつかは知らずに実践しているだろうけど、事例が多いので真新しい考え方も知ることができて面白かった。

    書店に行く前に予習復習を行うと、短い時間で効果的にインプットできるという話は読書そのものにも言える。
    速く・効果的に読むための手段として少し試して見ようと思う。

  • 街の書店はシンクタンク

    ボクは自分で言うのも恥ずかしいのだが、本が好きな人間だと思う。そして、書店にもよく行く。だいたい毎日といっていいほど書店に行く。

    きっと斎藤孝も本が好きで、本屋がすきなんだろう。
    本書は、本屋の効能が記されている。

    特に第5章の「心のオアシス」としての書店では
    癒しの場や集中力を高める場としての書店の効用が示される。

    きっと、本書を読む人は、ボクのように本好きであり本屋好きだろう。

    そして、自分がなぜ、本屋にいくのか?という解明にも本書は役立つ。

    ボクにとって、本好きで本屋好きの自分をよく知るための本だ。

    この本から新たな本屋ライフが始まる気がする。

  • ★3.0
    著者が書店と本が大好きで、とても大切にしているのはよく分かる。そして、10分あれば書店に行こう!という提案には拍手を贈りたいし、否定する気持ちは全くない。が、せっかく買った本を“さばく”と表現すること、1冊を10~15分で“さばく”ことを推奨することが、どうにも私には合わなかった。さらに、会話が面白くない=新書を読んでいない、ベストセラーは人と話を合わせるために読む、という考え方もしっくりこなかった。確かに新書は知識を深めてくれると思うけれど、想像力を養い感情を揺さぶる小説も私には欠かせない。

  • 図書館で借りたのだけれどやっぱり買おう。
    ひと月5冊は新書を読みたい。自分の本棚に本を並べたい。学びたい。書店通いはやめられない。

  • 書店と本について、読み方使い方のレクチャー。正攻法も裏技あり。
    大体において内容には同意、特に書店の使い方については、お店の工夫を鑑みるに勉強になるところも多いのだけど、ちょっと文章が鼻につきような…?
    断言することより、自分アピールが強い部分があるような。
    ということで著者の論のように掻い摘まんで読了。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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