私はフーイー 沖縄怪談短篇集 (幽BOOKS)

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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840148924

感想・レビュー・書評

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  • ⭐2013年1月26日読了『私はフーイー』恒川光太郎著 評価B➕
    副題の沖縄怪談短編集の通り沖縄県を舞台にした怪談を7編含む作品。恒川ワールドが健在!これまでの日本的なおどろおどろしい、けれども何処か懐かしい雰囲気に加えて、何となくハイビスカスのかぐわしい南国の匂いと熱気を感じさせる世界で幽霊が、魂が現れ物語る。私はこの作家の作品は好きだなー。

    弥勒節
    クームン
    ニョラ穴
    夜のパーラー
    幻灯電車
    月夜の夢の、帰り道
    私はフーイー

  • 沖縄に関する不思議な話。
    いつにましても、現実と不思議との境界線を
    綱渡りしているような感じでした。

    クームン、は本当にある話なのか、違うのか。
    そこもちょっと気になりました。
    後で分かるその意味、そのしぐさ。
    そして辛い事も大変な事も、記憶の彼方に追いやれるのが
    人の脳内のよい所。

    題名になっている最後の話は『両親』にとって
    ものすごく辛い事だろうな、と。
    彼女であり、彼女ではない。
    完全なる自分の子供ではない。
    けれど…ふいに戻ってくる瞬間。
    それはとても嬉しい事だ、と思いますが
    残されて行ってしまうのが、現実。

    本土に行って、それでも忘れていたはずの事を無意識に思い出して
    己の場所に戻ってくる。
    ならば、彼もきっと戻ってくる、という選択をしたはず。
    彼らは、戻って、会ってしまったのでしょうか?

  • 『夜市』以来かなり久々に恒川光太郎作品を読みました。
    沖縄人の私から見ても、作中に出てくる沖縄の民俗や歴史的な背景が、かなり現実味を帯びていて説得力があり、実際こういうことがあっても不思議じゃないと思わされました。

    「弥勒節」「クームン」「ニョラ穴」は恐怖の対象を曖昧にすることで、創造力を書き立てられたし、
    曖昧な恐怖よりも、人間の方が恐ろしいかもしれないと考えさせられた作品。

    間違いなく良作です。

  • 読後、何かを救われたような気になる。
    逆に、無駄な悪あがきは止せ、という声もする。
    決して辿り着けない、この本の中にある『沖縄』に行きたくなるような行きたくないような。かっては住んでいたような、やっぱり自分には行けない場所に、行ったら自分はどうなるんだろう。
    などと、明日からの生活に何の役にも立たない事をぼ~っと考えられる、この作者の作品の読後感が本作も一番の魅力だと思った。
    夜がちょっと怖くなる。大人なんだけど。

  • 沖縄に纏わる不思議短編×7編。一番最初のがいまひとつで、この流れが続くのは…って思ったけど、他のは相変わらずの恒川節。最初の心配が杞憂に終わって良かった。やっぱりこのならではのワールド、素敵すね。

  • ヨマブリと胡弓の響き、願いを叶えてくれる魔物、ニョラの棲む洞窟、祭りの夜の不吉な予言…。転生を繰り返す少女フーイーが見た島の歴史と運命とは? 沖縄を舞台にした怪談短編集。

    暗く、寂しく、冷たい異世界に展開する物語…これが私の好きな恒川光太郎の作品だけれど、本短編集は怖さというより不思議な物語が多かった。ただ恒川作品の持ち味と沖縄(本人が在住らしい)のイメージがやや合わないのでは?とは感じた(「南の子どもが夜行く…」の時にも感じたけど)。とはいえシンプルな文章なのに伝わってくるものが多い、独特の文章の巧さは健在。
    (B)

  • [2013.01.04]

  • 怪談ということですが、やはり恒川さんらしい幻想的な仕上がり。沖縄は、島もたくさんあるし、確かに何かいそうでコワいかも・・・。何かよくわからないモノに、心の隙に棲みつかれそうな怖さがありますね~。

  • 2012 12/26

  • 短編7編。最後の2編は著者らしい佳作でしたけど、残りの5編はちょっと頂けない感じ。寡作だからこそがんばっていただきたい。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2019年 『白昼夢の森の少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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