私はフーイー 沖縄怪談短篇集 (幽BOOKS)

著者 :
  • メディアファクトリー
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本棚登録 : 384
レビュー : 91
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840148924

作品紹介・あらすじ

ヨマブリと胡弓の響き、願いを叶えてくれる魔物、ニョラの棲む洞窟、林の奥の小さなパーラー、深夜に走るお化け電車、祭りの夜の不吉な予言、転生を繰り返す少女フーイーが見た島の歴史と運命とは-。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの恒川さんでした。
    沖縄の伝承や民話っぽい。
    沖縄各地にある各家々の口承ものを聞き集めて文章にしたような感じで
    とても読みやすく1日で読破♪

    幽に掲載されていた沖縄怪談短編7編

    「弥勒節」「クームン」「ニョラ穴」「夜のパーラー」
    「幻灯電車」「月夜の夢の、帰り道」「私はフーイー」

    「弥勒節」が一番好み。
     

    恒川さんの作品を読んだ後は・・・いつも感想を
    書くのに困る。言葉で説明できない。

    たぶん琉球王朝時代の物語。
    南国 色とりどりの花やブーゲンビリアが咲き誇る。
    だけど一方路地や裏に入ると・・・そこには人ならざるモノが・・・。
    マブイをもぎ取られてしまいそう・・・。

    単語で言い表すならば。。。「幽遠」「幽雅」「郷愁」という感じです。


    「弥勒節」では涙が出たし、どのお話も怖いだけでなく切ない。
    ナイチャーの私には分からない沖縄の想い
    血が流されて怒りと悲しみで、そまった大地と空と海
    戦争や反戦、平和 鎮魂・・・沖縄の祈りや願いがびっしり。

    せつない。
    イメージ的にCOCCOさんの『風化風葬』がぴったり。

    恒川さん+沖縄で、前よりもさらに奥深い世界観になり
    沖縄に住んでないと書けない描写がたくさんあって
    新しい恒川ファンタジーワールドだと思いました♪

    • katatumuruさん
      まっき~♪さん、いつも私のレビューを見ていただき、フォローもしていただいてありがとうございます(^^)
      お礼が遅くなってすみません。
      このサ...
      まっき~♪さん、いつも私のレビューを見ていただき、フォローもしていただいてありがとうございます(^^)
      お礼が遅くなってすみません。
      このサイトって、メッセージを送る機能がないので、ここにコメントするというのがちょっと抵抗があって・・・。
      まだ始めたばかりなので何をするにも緊張してます。

      この本は恐いもの好きな私も読んでみたいと思っている一冊です。
      沖縄の怪談なんですよね。
      今の季節にピッタリな感じがします。
      coccoさんの歌が合うというので、何となくイメージしやすいです(^^)

      今は他のサイトからデータをボチボチ移行しています。(これが大変・・・!)
      また良かったら見てやってください(^^)
      2013/07/18
    • まっきーさん
      katatumuruさんへ

      いえいえ、こちらこそリフォローありがとうございます♪

      お褒めの言葉とコメントもらえてうれしい限りです(o^∀...
      katatumuruさんへ

      いえいえ、こちらこそリフォローありがとうございます♪

      お褒めの言葉とコメントもらえてうれしい限りです(o^∀^)

      katatumuruさんの本棚、こわい系が多くて、本棚や感想を見ていると、読みたい本がたくさん出てきてしまいました。
      素敵な本棚ですね♪


      この作品、ただ単に「こわい」だけでなく、切なさや哀しさみたいなものが詰まっているような気がしました。
      沖縄出身のCoccoさんの曲が自然に流れてくるような・・・そんな感じでした。

      お引越し作業大変そうですね~(-_-;)
      無理しないように、がんばってくださいね。

      うちの本棚にも遊びに来てくださいね~(o^∀^)
      2013/07/19
  • 沖縄に住む恒川さんの、沖縄縛りの短編集。
    方言がなんとも和んだり、恐ろしさを倍増させたり…
    余計なお世話だけどこの表紙で敬遠しちゃう人もいるのでは…?怖すぎー( ;∀;)

  • 独特の湿気。
    この土地の闇の深さ、暑苦しさを彷彿とさせる怪談集。

    とはいえ、「怖!」というものではなく、どれもこれも人の体臭のする、じわじわと絞め上げるような、ひたひたと背後に迫るような怖さ。

    どれもこれも怖いというより、人間に対してのほのかなおかしみ、慈しみを感じさせる話でありました。

  • 表紙の絵で敬遠して
    なかなか手を出せなかった一冊だったけど、
    天使の絵などで有名な寺門孝之さんだったとわかってびっくり。

    沖縄の独特な方言が
    わからないことで逆に薄気味悪く、
    怖さを増幅させている。

    恐怖に取り付かれた人たちが
    妄想の世界へ引きずりこまれて行く様子が恐ろしい。

    わたしの好きな恒川ワールドとは
    ちょっと違うけど、
    いつものようにすーっと引き込まれ、
    怖いけどたのしく読めた。

  • 恒川さんの沖縄怪談。怪談というより昔から伝わる民話といった方が近いかな。(本当にある話なのかは知らないけど)
    相変わらずの恒川ワールド全開。現実の地続きに異世界がある…この不思議な、不気味な雰囲気がたまらない。淡々とした語り口も良い。
    表題作が一番良かったかな。転生を繰り返す女の子の話。

  • やはり恒川ワールドは独特ですね!
    ねっとりとまとわりつくような闇。背筋がスッと冷えるような怖さ。
    現実と地続きでありながらも、あっという間に異世界に連れて行かれる。

    沖縄は修学旅行で一度行ったきりですが、
    その時はカラッと明るい、爽やかな印象しかありませんでした。

    でもこの本を読むと、
    それは沖縄のひとつの側面にすぎないという気がしてきます。
    今思えば沖縄は、独自の文化を築き侵略という憂き目に遭った場所。
    むしろ本質はこちらの方なのかもしれない、とふと思いました。

    「夜のパーラー」のいやぁな後味がたまらない(笑)
    表題作「私はフーイー」は、輪廻転生する娘のお話。これも良い。

  • 「怪談」とあるが、よくある「友達の友達に聞いた話なんですが…」的なものではなく、昔話のように語られ、非常にファンタジック。怪談雑誌『幽』での連載作品とはいえ、ホラーよりファンタジーにカテゴライズして売った方がいいと思うのだが。
    そしていくらなんでもこの表紙は酷過ぎる。売る気あるのか出版社。

    この人の作品の、ファンタジーとミステリーとホラーの狭間を揺れる不思議な雰囲気が好き。

  • カテゴリーをホラーにせず沖縄にしたのは、ささやかな抵抗?(意味不明)
    「夜市」は、鋭意積読中←冬に読むのもオツかも(変な言い訳)

    メディア・ファクトリーのPR
    「日本ホラー小説大賞受賞のデビュー作『夜市』が直木賞候補になり、その後も山本周五郎賞や吉川英治文学新人賞にノミネートされる注目作家である著者が、デビュー前から長らく住んでいる沖縄を題材にした短篇集。在住の作家ならではの、沖縄文化の描写と息遣いにあふれている。怖さと不思議な心地よさが同居する、沖縄幻想譚全7篇。」

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「なら大丈夫かと思われます。」
      有難うございます。チャレンジしてみます(リアル書店で購入したら、カバー掛けっ放しなので、絵は見なくて済む筈)...
      「なら大丈夫かと思われます。」
      有難うございます。チャレンジしてみます(リアル書店で購入したら、カバー掛けっ放しなので、絵は見なくて済む筈)
      「または希望や郷愁といった人の心に由来」
      恒川光太郎 は、その雰囲気が多いのでしょうか?
      2013/03/01
    • 翠嵐さん
      そうですね、二度とは戻れない何処か遠くを想う様な切ない郷愁はよく感じます。
      ただ私が読んだ事のあるこの方の著書は四冊と非常に少なく、一概に...
      そうですね、二度とは戻れない何処か遠くを想う様な切ない郷愁はよく感じます。
      ただ私が読んだ事のあるこの方の著書は四冊と非常に少なく、一概には言い切れないので本当に参考になるのかどうか…
      2013/03/01
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「本当に参考になるのかどうか…」
      いえいえ有難うございます。
      本にはカバーを掛けたままにして、ウッカリ表紙を見ちゃわないようにします。。。
      「本当に参考になるのかどうか…」
      いえいえ有難うございます。
      本にはカバーを掛けたままにして、ウッカリ表紙を見ちゃわないようにします。。。
      2013/03/02
  • 妖しげで怪しげなデビュー作『夜市』にすっかり囚われてから、6作目までずっと新刊を買い続けた大好きな作家。ただやっぱり本作も含めて『夜市』を超える作品が未だないのが残念。
    本作は沖縄の怪異譚をまとめた短編集。「弥勒節」最愛の妻をヨマブリに盗られた男は胡弓を奏で続ける。「クームン」あばら家に住み人々の靴に異様な執着を見せる男クームンの優しさ。「ニョラ」洞穴に住む怪物が人間という怪物を呑み込むまで。「夜のパーラー」人気のないパーラーで出会った女と老婆。「幻灯電車」生きているから生きている。例え人を殺し家族を失っても。「月夜の夢の、帰り道」碌な人生ではなかった、子供の頃かけられた呪いじみた予言の言葉のせいで。「私はフーイー」何度でも何度でも、私はこの島で生まれ変わる。
    沖縄的な妖の存在がチラつくが、それらの存在よりも、この人が描く人間が何より一番恐い。

  • かんかんと降り注ぐてぃだの光のイメージとは裏腹に歴史に翻弄され暗黒の闇をも内包する島国沖縄が舞台の短編集。
    だがそれはキジムナーやマジムンの類の伝統的な民話説話ではなく全くもって恒川氏のオリジナル、クームンやヨマブリなどあたかものそうであるかのような創作には改めて「巧いな」と素直に感心してしまう。
    とは言うもののそこは怪談専門誌「幽」の掲載作品だけにグロさやエグさが前面に出ており読後感はあまりよくない(亀甲墓やガマと殺人死体遺棄を結びつける発想はいただけない)
    やはり恒川さんには下手にテーマに縛られることなくあの独自の幻想的な世界感の作品を期待したいものです

  • 今まで和風だったので、沖縄だって今じゃ日本だけど異国の雰囲気が新感覚でした。
    すき。

  • 怪談集と言っても、単に怖いのでは無く不思議な感じでした。沖縄ならこんな事が有るかも…と思えるのは、恒川光太郎ならではでしょうか。

  • 恒川ワールド、全開!沖縄民話の世界観。好みだなー。怪談じゃなくて奇鐔。なんだかモヤモヤしたものが残る感じ。人生にはそこら中に落とし穴があって、いつ誰が落ちるかわからないし、どこに落ちるか選べない。そんな理不尽さ。だから前に進むのが怖いのかなと思ってみたり。(個人的な話)

  • 沖縄を舞台にしたホラー。
    小説というより、遠野物語のような「こんな不思議なことがあった」だけで終わる話もあり、怖いというより幻想的。
    沖縄の独特の雰囲気が綿密に描かれていて、今まさに沖縄にいるような気分になれる。
    妖怪的なものはでてくるけれども妖怪という固有名詞を使わず、ただ”不思議なもの”として扱っているのも良い。害をなす”不思議なもの”もいるけれど、「夜のパーラー」を読むとやっぱ一番怖いのは人間だなという結論にいきつく。

  • サブタイトルのとおり、沖縄を舞台にした怪談を集めた短編集。ぞわりとくるものから、幻想的な風味の強いものまで、沖縄という風土でしか表現できないお話が展開されています。
    沖縄、南の国ならではのことばや伝説的な説話が生かされていて、読んでいるあいだ、その酩酊感に似た感覚に浸れました。
    ・・・とはいえさすが怪談なので、基本的にぞわぞわ怖いです。
    「ニョラ穴」や「夜のパーラー」のひたひたと募るおぞましさには、ほんとにゾクゾクしました。背後が気になる怖さです。
    それも、わかりやすいインパクトをつけて怖がらせるのではなくて、じわじわっと浸水してくるように怖さが増してくるので、後を引くことも間違いなし。そういう意味ではこの暑く夜の長い夏に刃うってつけ、といえるかもしれません。

  • 再読すれば繋がりが分かるな

  • 沖縄を舞台とした短編集。
    怪談というよりも土地の伝承や民話といった感。
    独特の沖縄の言葉や風習が神秘的な雰囲気を行間に漂わせ、今現在も作中で語られる出来事や異形のものが存在するのではないかという気持ちにさせられる。
    人の心の奥底に巣くう残酷な悪意や、過酷な運命に直面した人の哀しみや苦しみ、怠惰や逃避が生々しく描かれる半面、美しく繊細に描かれる沖縄の風土が対比となって、不思議で謎めいた世界を色濃くしています。
    『弥勒節』『ニョラ穴』『私はフーイー』がお気に入り。
    『ニョラ穴』はクトゥルー神話を連想せずにはいられませんでした。
    手記、触手と来たら、、、という感じです。
    『私はフーイー』は、欲を言えば短編でなく長編で読みたかったかも。

    既刊最新作まで追い付いてしまったので、今後は新作が出るのを心待ちにしたいです。
    それにしても恒川氏は美しい独特の世界を描く事は勿論ですが、人間の業を描くのもお上手ですね。
    この絶妙なバランス感が読後の良さを誘うのではないかと思います。

  • 口裂け女が何処其処の角に出ただとか誰それの親戚が人攫いにあって行方不明になっただの、子供の間で囁かれていた怪しげな噂の数々がふと思い起こされ懐かしさを覚えた。
    隣り合わせた異界との接点を怖々と覗き込み、自分の想像した何かを其処に見出した気になって夕暮れの道を一目散に駆けてゆく。全てを読破している訳ではないが、この著者の作品はどれもそういう雰囲気を纏っておりまた溜息を吐きたくなる程に美しい。
    いつでも逃げ帰り安堵できる家のあった私に本書は寄る辺を失ったまま仄暗い境界の縁をさ迷う人々の物語に思えた。特別な能力を備え天女として崇められる表題作の主人公フーイーでさえ寄る辺を失くして茫然と立ち竦んでいる様に見える。
    一番人間の狂気を感じさせられゾッとしたのが『夜のパーラー』であるが、これも含めてどの作品の情景も青白い月光を帯びたように思い浮かんでくる。
    あやかしの姿を借りて人間のどす黒い部分が切り出されていながら夢幻の美しさの湛えられた見事な作品集だ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「溜息を吐きたくなる程に美しい。」
      恒川光太郎は、「夜市 」の表紙デザインが気に入り、しかもそれ程恐くないと聞いた(ブクログのレヴューです)...
      「溜息を吐きたくなる程に美しい。」
      恒川光太郎は、「夜市 」の表紙デザインが気に入り、しかもそれ程恐くないと聞いた(ブクログのレヴューです)ので読みました。この「私はフーイー」は、表紙を見た段階でシャットアウト(寺門孝之のイラストは怖過ぎ)。。。「夜市」のように読める程度なのかなぁ~
      2013/02/21
  • 短編7作。
    逢魔時に、暗闇の潜みから見られているよう怖さと、夕焼けを見たときの切ないような気持ちが混在したような話集。
    最後の2作がとても印象的。

  • どことなく怖く、悲しい。この人の、異界と淡く繋がっている世界観は本当に好き。
    ただ、今回は男女関係ものが少し多いような気が。

  • この人の世界、やっぱり好きだなあ。舞台を沖縄に限定したことで、いつものファンタジーっぽさが薄れてリアルな感じになってる。沖縄ならこんな事もあるかもしれない・・・沖縄旅行に持ってって、一晩に一話ずつ読んでいくといいと思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「沖縄ならこんな事もあるかも」
      ナルホド、、、
      本から書店でして貰ったカバーを外さずに、読む予定。。。表紙怖過ぎ!!!
      「沖縄ならこんな事もあるかも」
      ナルホド、、、
      本から書店でして貰ったカバーを外さずに、読む予定。。。表紙怖過ぎ!!!
      2013/03/02
  • 沖縄を舞台にした怪談短編集。沖縄用語が
    怪談話しを民話的にしている。

  • 土地柄の独自性が強い沖縄怪談は感性的にあまり理解できないが、恒川作品の雰囲気と合っている。

    「弥勒節」
    「クームン」
    「ニョラ穴」
    「夜のパーラー」
    「幻灯電車」
    「月夜の夢の、帰り道」
    「私はフーイー」

  • 沖縄綺譚集

    2018.6再読

  • レビューを読んでいると、恒川さんを好きな人の言葉のセンスの良さを感じます。趣味がいいですね。
    本書は、じわっとした恐ろしさがわりと淡々と描かれていて読みやすく味わいがありました。

  • 沖縄が舞台のホラー短編集。
    幽霊的な怖い話というより、人間の裏の顔の不気味さやファンタジーっぽい印象を受けた。
    表題作「私はフーイー」が一番印象に残った。

    うーん、でもやはり夜市が一番強烈な印象を受けた。

  • 沖縄を舞台にした怪奇短編集。
    ゾッとするほど恐い話というのはなかったけど、沖縄独特の雰囲気を感じる本だった。
    全編にわたって沖縄の言葉、風土が描かれていて、暑い地域独特の怪奇というのが雰囲気を醸し出している。
    そして、いくつかの話には不思議な生物というか妖怪のようなものが出てくるのが特徴。
    本当にそういうものが言い伝えとして沖縄にはいるのだろうか?
    そんなことを感じながら読み終えた。

    「弥勒節」
    ヨマブリという怪現象のある島。
    ヨマブリとは光の精のようなものでそれに触れたものは病気になるか最悪死ぬ。
    妻をヨマブリによってなくした男性は島を訪れた老女から胡弓を譲り受ける。
    彼がその胡弓を弾くと不思議な現象が起きる。

    「クームン」
    クームンという生き物のいる集落。
    クームンの家には無数の靴がぶらさがっている。
    靴をもっていくとクームンは願いを叶えてくれると言う。
    ある日、小学生の少年が家から逃げてきた少女と出会い、その少女を一晩クームンの家にかくまってもらう。
    大人になった二人は再開するがその際、彼は大人になった少女からある事を聞かされる。

    「ニョラ穴」
    人を殺してニョラ穴という洞窟のある無人島に逃げてきた男。
    そこには男と同じように人を殺した事のある男が住んでいた。
    妄想癖のあるその男は洞窟にはニョラという怪物がいて、そのニョロは凄い臭いがするのだと言う。

    「夜のパーラー」
    パーラーで知り合った女性と体の関係をもった男。
    男は女から自分を娼婦にした老女を殺して欲しいと言う。

    「幻灯電車」
    自分たち一家の秘密を握る男を殺した女性。
    殺人にもちいたのは謎めいた男から買い取った貝の毒。

    「月夜の夢の、帰り道」
    十四歳の時に殺人をし少年院に入り、その後出所してまた人を死なせた男。
    転落人生を歩む男はまともに生きようと訪れた沖縄である不思議な光景を目にする。

    「私はフーイー」
    船で島にたどり着いた一人の女ーフーイー。
    姿を変えることができる不思議な女はその島で死んでは生まれ変わる。

    どの話も恐いというよりは不思議な雰囲気、ノスタルジックな雰囲気が漂っていた。
    暑い今の時期読むと余計雰囲気があると思う。

  • 図書館

    相変わらずの恒川ワールド

    面白い。

  • 「私はフーイー」恒川光太郎◆沖縄怪談短編集とあります。ホラー的な怖さだけではなく、人間の嫌なところや怖いところも含まれていて、なんだか気持ちがぞわぞわします。クームン、ニョラ穴、フーイーなど、沖縄独特の言葉に、どこか遠くへ連れて行かれるような気がしました。

  • おどろおどしい装丁画に恐怖を煽られます。タイトルがちょっと抜けた感じで損しているような。文庫化の際、月夜の島渡りと改題されました。沖縄という南の島がもつ陽気さとはうらはらに、その歴史や風土には厳しいものがある。それを色濃く反映している。魑魅魍魎の怪談ではなく、漠然とした闇あるいは恐怖がジワジワと押し寄せて来る。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2019年 『白昼夢の森の少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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