福岡ハカセの本棚 (メディアファクトリー新書)

著者 :
  • メディアファクトリー
3.77
  • (17)
  • (36)
  • (22)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 406
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840149273

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 生物学者の福岡伸一氏が自然科学はもちろん、文芸、建築、美術、絵本などあらゆるジャンルの本を100冊紹介しているブックガイド。
    著者自身が生物学者になるまでに、幼い頃ひらいた図鑑、絵本などから始まり徐々に自然界、生物に興味を持っていくきっかけとなった本を次々に紹介していきます。

    少年の頃に読んだジュール・ヴェルヌの「地底旅行」「海底二万里」やヒュー・ロフティングの「ドリトル先生航海記」。

    微生物学の父レーウェンフックと画家フェルメールとの意外な関係。

    ダーウィンの進化論「種の起源」からリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」へ生物学界の流れ。ファーブル昆虫記で有名なファーブルは進化論に批判的だったこととか。

    とにかく本を紹介しながらどんどん生物学に興味を抱かせるようなお話が出てくるし、その紹介の流れが一つの物語のようで。

    知識はバラバラでは意味がなく、体系化されて初めて身に付くと良く言われますが、この本に紹介される本の流れを見た時にまさにそうなんだなと思いました。

  • 福岡さんの使う言葉はとてもロマンチックだと改めて思った。おもしろい本ばかり紹介してある。

  • 本の本

  • 敬愛する福岡伸一氏が選ぶ本の紹介です。自分の読書のための地図として読まないわけにはいかないです。当然福岡氏のバイアスのかかったセレクション。そのご自身のバイアスがいくつかの軸で紐解かれます。地図への拘り。止めることの出来ない事象の整理分類癖。フェルメール、建築、生命進化。ヒトゲノム計画完遂後の氏の喪失感と、その上で厳然と残された生命の不思議。そして地図を持たない旅へ。地図のある物語と地図のない無い(ほのかな関係)。本当に氏の惜しみない思索の旅がそこに。氏の読書会にも参加していましたので、いくつかはすでに抑えてはいましたの。所詮の私と言うバイアスのためにはこの上ない道しるべでした。

    ファーブル『あなた方は死を詮索している。私は命を探っているのです。』

    エルンスト・ヘッケル 『個体の発生は系統発生を内包している?』

    カズオ・イシグロ『記憶は死に対する部分的な勝利なのです。』

  • 人の本棚は面白い。

    実際、ここで紹介された中で読んだ事がある著書は少しだけ、後はまだ読んだ事のないもの。読書の楽しみが、いつまでも残されているという安心感、人の個性による読むものの違いに面白味を覚える。人の数だけ主張が存在するわけでもないのだが、価値観の多様性に触れ、手を突っ込んで読書の楽しみを無理矢理掘り出すには、このような紹介本が良いかも知れない。

  • 普段は気にかけないような分野の紹介本が多く、とても面白かった。
    福岡先生の読書量には頭がさがる。

  • 生物学者である福岡伸一の読書遍歴と読書を通じて変化していく思考のプロセスが明快な文体で綴られている。自分の読書への向き合い方や、学問を学んだり、自然に接したりする姿勢にも影響を与えてくれる一冊である。主に専門の生物学を中心に科学や建築、アート、SFの本について話されているので興味のない分野については少々退屈に感じられるが、少しでも興味があるなら、より深い面白味の味わい方を提供してくれるであろう。

  • ベストセラー『生物と無生物のあいだ』の著者である生物学者・福岡伸一による、エッセイ集のようなブックガイド。
    2011年5月にジュンク堂書店池袋本店に特設された、福岡伸一セレクト書店「動的書房」に並べられた本を中心にセレクトされている。
    採り上げられているテーマ、人物は、児童向けのドリトル先生から、レイチェル・カーソン、ケルトと縄文、伊藤若冲、グレン・グールド、フェルメール(これはハカセの第二の専門)、隈研吾と伊東豊雄、進化論、リチャード・ドーキンス、コンラート・ローレンツ、二重らせん、フェルマーの最終定理とポアンカレ予想、マイケル・クライトン、村上春樹、須賀敦子、カズオ・イシグロ。。。と多種多彩。
    福岡ハカセの著書はいずれも、その内容は、専門の分子生物学に留まらない非常に幅広いテーマに及び、また、その展開・筆致は文筆家顔負けであるが、本書は、福岡ハカセが如何にして福岡ハカセとなり得たのかを教えてくれる。
    様々なジャンルの読書への意欲を刺激される一冊。
    (2012年12月了)

  • 2015/02/10
    自宅

  • 福岡先生が読んで来た書物の軌跡を辿りつつ、簡潔に紹介していくもの。書物の概要説明も興味深いが、それに絡んでの福岡先生の想い、考えに惹かれていきます。

全33件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

福岡伸一 (ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2013年4月よりロックフェラー大学客員教授としてNYに赴任。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、『せいめいのはなし』(新潮社)、『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『フェルメール 隠された次元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福岡伸一の作品

福岡ハカセの本棚 (メディアファクトリー新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする