ブギーポップ・イン・ザ・ミラー 「パンドラ」 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840210355

感想・レビュー・書評

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  • 1998.12.25発売!!

    「ブギーポップシリーズ」の文庫本4冊目!!
    今回の作品は、珍しく明るい印象を持つ作品でした。
    というのも「登場人物」の深掘りが多く、暗い人生ながらもそれを上回る喜びを探すために生きるキャラクターで構成されていたからです。

    ・・・まぁキャラ文芸の側面が強いということでもあるので、ブギーポップシリーズの中では異質かと思います。

  • 10年以上前に初めて読み、今でも読み返す大好きな本。ブギーポップシリーズの中で一番好きです。仲間で結託しながら目標に向かって突き進み、最後はちょっと切ない。そういえばジョジョも5部が一番好きだったなぁ、と思い出して自分の好みを自覚させてくれた本。パンドラの登場人物はこれ以上再登場させずにこのまま綺麗に退場したままでいてほしかったな。

  • 「ブギーポップ」シリーズの第4弾です。

    未来の出来事を感知することのできる能力をもった6人の少年少女たちが集結し、自分たちの力をつかって世のなかのためにできることを考える会合の場が設けられます。ある日、彼らは麻薬の取引現場と思われる未来の光景を予知することになり、海影香純(みかげ・かすみ)は強い正義感を発揮して、自分たちの力で犯人を制圧することをくわだてます。

    最初はとまどいをおぼえながらも、香純の主張に仲間たちも賛同し、彼らの予知することのできた情報を総合して、取引現場とおぼしき場所に向かいます。仲間のひとりである天色優(てんじき・ゆう)の活躍により、犯人たちのグループは混乱に陥りますが、優が統和機構と接触していたことが明かされ、さらに統和機構のもとに幽閉されていたキトという少女が仲間たちに合流します。キトの身の上と彼女の身体のうちにかくされた秘密を知った香純たちは、彼女を守るために追手とたたかうことになります。

    ストーリー全体の中心に立つことはない、小さな異能をもつ登場人物たちが、大きな危機に巻き込まれながらも勇気ある行動をとることになる熱い展開で、たのしんで読むことができました。

  • 4-8402-1035-7C0193¥550E.

    ブギーポップ・イン・ザ・ミラー
    「パンドラ」


    電撃文庫 か-7-4  .
    著者:上遠野浩平(かどの こうへい)
    イラスト:緒方剛志(おがた こうじ)

    発行所:株式会社メディアワークス
    発売元:株式会社角川書店


    1999年12月25日 初版発行
    1999年8月10日 6版発行

  • ラノベって本当に読まないんですけど、唯一読んでるに等しいこのブギーポップシリーズは本当に面白い。現実的で切なく無情なところがいい。シリーズは長く続いており、これが3作目だが、これは少し番外編という気持ちで読んだ方がいいかもしれない。今の異世界系で溢れかえってるラノベ界に今一度流行を見せてほしいシリーズ。現実的だからこそ響く言葉もある。

  • 6人の、それぞれだけでは不十分すぎる能力を協力し掛け合わせて一つの謎にたどり着くお話。6人の空けた匣、その代償はそれにしたって重すぎた。
    シリーズ中でもファン人気が特に高いのも納得。自分も「ペパーミントの魔術師」と合わせて印象に残っているお話です。

  • 少しずつ未来が視える少年少女6人。集まって未来予知をしていた彼らは、世界の存亡にかかわる事件へと巻き込まれていく。彼らの個人的な葛藤と行動が世界の命運を分ける構成が自然でいい。一作目と同じく人間のやさしさが鍵になるというのも好き。ささやかでかけがえのないものが世界を救うことと繋がっているのは、現実でもきっと同じなんだろうね。ここまでドラマチックではないとしても。

    この作品の一番の魅力はラストシーンの美しさだと思う。空に響き渡ったあの音が聞こえてくるようだった。世界とか統和機構とか設定は大きくなってきたけど、根底にあるのが青春小説だっていうのが清々しさを生んでいるように感じる。七音の言葉にあったように、空っぽだと思っていたら、実はすべてを与えられていた時間だったってことあるよね。だいたいは振り返った時にしかその価値に気づけないんだけど。これは青春というパンドラの匣の物語。

  • やはりコレ(・ω・)

  • 2016/10/14

  • ファンタジー/群像劇
    数年ぶりの再読。
    主人公たちの中途半端な超能力が魅力的。
    『ブギーポップは笑わない』のほうが、群像劇としてはよくできていると思う。

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著者プロフィール

第4回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞。『ブギーポップは笑わない』ほかシリーズ著作多数。

「2019年 『ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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