キノの旅 (3) The Beautiful World (電撃文庫)
- メディアワークス (2000年12月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840217095
感想・レビュー・書評
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連作短編なので、どの巻にどんな作品があるのか、書き出しておきます。矢印以下は、作品のエッセンスに近いところにあるのをちょっと。読者なりにとりだしたもの。まず、足がかりに気になったお話から読んでみたら?
口絵「愛と平和の国」-Power Play-
→シズ様は指導者に会って、この国のは城壁が 必要ないほどの、強力無比の軍隊でもあるのか と訊ねた。
プロローグ「雲のなかでも」-Blider・b-
→真っ白だった。…
第一話 「城壁のない国」-Designated Area-
→ 「国じゃないね。遊牧民か…」
第二話 「説得力」-Persuader-
→逡巡するキノに、老婆はやはり笑顔で、
「キノ、強くなりたいのでしょう?」
第三話 「同じ顔の国」-HACCP-
→高い城壁が、巨大な円を造っていた。中 央に、大きな建物群とそれに並ぶ街が見え た。それを、あざやかな緑色の森が……
第四話 「機械人形の話」-One-way Mission-
→「あら、驚いた。こんなところで誰かさ んと会うなんて」
紅葉の森の中、一人の老婆が顔を出して、
第五話 「差別を許さない国」-The Years After-
→「ああ! なんてことを……。ちょっ と! 旅人さん! これ以上その人達を辱 しめる表現を使うと許しませんよ!」
第六話 「終わってしまった話」-Ten Years After
→こうして私は、十年前のあの日、海賊に はなれなかった。……
エピローグ
→キノと離れて、道の上に止まっているエ ルメスが聞いた。キノは短く言った。
「動く人は、誰もいない」
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城壁のない国、機械人形の話が心に残った。
最後にせつなくなる系の話が好きみたい。 -
記録
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NDC(9版) 913.6 : 小説.物語
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城壁のない国
無知は大罪、薬は怖い -
記録。
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突然、読みたくなった。
やっぱりいいな、キノの旅。
差別を許さない国は特に良かった。
私も気付かない内に誰かのイジメや間違いに対して
意見したつもりが、
それがイジメや間違いになってないかな。
定期的にも読みたい本。 -
第1話「城壁のない国」は、麻薬によって土地に縛り付けられた人びとの話。第3話「同じ顔の国」は、クローン人間の国の話。第4話「機械人形の国」は、自分が機械人形だと信じている老婆が登場する。第6話「終わってしまった話」は、旅人を襲撃する海賊になるための試練に失敗した男の話。
第2話「説得力」には、キノの師匠の老婆が登場します。
ときおり、この物語の静謐な雰囲気に触れたくなります。