モンスターメーカークロニクル最後の竜戦士: The Last Dragonfighter (電撃文庫 す 4-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840218689

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  • モンスターメーカーの原点ともいえる銀爺のモンスターメーカーです。
    もう、モンスターメーカーは、大好きな世界です。
    TCGは、主義として遊ばないのですが、TCGの「リザレクション」が出る前から、ファンクラブに入っていました。会員番号は、かなり若いですよ~というのが、自慢です(笑)
    ↑ その後、活動を全然しなくなってしまったのですが(と書くと、以前は活動をしていたみたいにみえますが……)。

    ということで、コミック版、小説版ともに、モンスターメーカーは、大好きです。
    最初に遊んだテーブルトークのRPGは、「モンスターメーカーRPG」でした。
    ちなみに、スーファミ版「モンスターメーカー3」は、難しくてクリアできませんでした。

    今回の「最後の竜戦士」は、そのモンスターメーカーのなかでも、有名なキャラクターが出てこない珍しいつくりになっています。
    うーん、有名なのは、前作の主人公アイラと黒耀球ぐらいではないかと思います。まぁ、アイラも、どっちかというと有名ではないか??

    九月姫のマンガ版のモンスターメーカーや、ゲーム版のモンスターメーカーは、比較的、女の子が主人公の物語が多いような気がします。
    でも、鈴爺の書くモンスターメーカーは、マジックマスターのシリーズも含めて、どっちかというと男の子が、主人公ぽい話が多かった気がします。((いや、「ドラゴンライダー」の主人公はアイラだろうという話もありますが……でも、あれって、タムローンとか、シャルメンの印象が強いんですよねぇ。))

    で、この人のかく男の人なのですが、性格が、けっこう堅いのです。なんでだろう。タムローンとかは、もっと、博徒なんだから奔放でいいと思うのですが、堅いのです。
    なんか、タムローンも、リンクも、同じ感じに堅い(笑)
    これは、きっと銀爺の性格がそうなんだろうなぁと思います。

    で、この「最後の竜戦士」の主人公も、やっぱり、堅かったです(笑)

    わたし、普通なら、こんな堅い男ばっかり出てくる小説、読めないです(おーい!ファンクラブ会員!)
    なんていうか、色っぽくない。

    でもでも、この人のかく女の子は、めっちゃくちゃよいのです。
    シャルメンは、もう好きなキャラクターナンバー1です。それから、マジックマスターに出て来たディオシェリルとかも、いいんです。
    なんか、ものすごく、いろんなものを抱えながら、生き生きと生きているんです。
    すごく、色っぽいんです。

    いや、もちろん、男が色っぽくないのは当たり前かもしれないのですが……いや、そういう意味じゃなくて、魅力というか、オーラというか……。
    ずっと、印象に残るか残らないかと言い換えてもいいと思います。

    でも、「最後の竜戦士」では、あんまり女の子が活躍しませんでした。
    ということで、はっきりいうと、ちょっと物足りなさを感じました。

    それは、この物語がもつポテンシャルが低いというわけではなくて、多分、物語の長さが足りないのだと思います。
    ファンタジーは、「人間」を語る以外に、「世界」とか「世界観」も出していかなければなりません。
    どうしても、出版社も変わっての新しい展開ということで、その「世界観」の方に力がいってしまっています。だから、「人間」の物語は、最低限のストーリーだけになってしまった気がします。

    これが、今までのお話のように、上下2巻ぐらいの物語ならば、いろいろな絡みもでてきたのだろうなぁと思います。
    だから、惜しい作品だと思いました。

    ただ、モンスターメーカーのまわりが元気になって、物語が語られていくのは、とってもうれしいことです。
    これと、「リザレクション」の後は、あんまり展開がどうなっているのかわかりませんが、これからも、続いていって欲しいです。

    特に、九月姫のマンガは、復活して欲しいです。

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