イリヤの空、UFOの夏 その1 (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 1967
感想 : 168
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840219440

作品紹介・あらすじ

「6月24日は全世界的にUFOの日」新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…。おかしくて切なくて、どこか懐かしい…。ちょっと"変"な現代を舞台に、鬼才・秋山瑞人が描くボーイ・ミーツ・ガールストーリー、登場。

感想・レビュー・書評

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  • 2001年の作品だからか作中には携帯電話が出てこない。携帯電話がでこない夏休みというか夏休み明け。どこか一緒に出かけるためには事前に連絡をしないといけない。そんなころがあったのだと思い返した

  • 私の読書に対する感情の原点。この小説に出会うことができてよかったと思うと同時に、この小説を知らずにいるということが、読書における人生の豊富さを損なっているとすら思う。ライトノベルであるから敬遠するという風潮を持つ人にも、胸を張って薦めることができる渾身の一冊。夏になると必ず読み返してしまう、私にとってのラノベ、小説における「バイブル」。
    「おっくれってるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

  • 夏というのは光に溢れているのにどこか哀しい。
    その哀しさが匂い立ってくるような作品。

    世界は戦争をしているらしいが街は平和そのもので、何と戦っているのかよく分からない世界で出会う、ごく普通の少年とかなり変わった少女の話。

    描かれる日常がくだらないほどに、青春であればあるほどに、少女の置かれている状況の悲惨さが際立っている。うまいなあ。

    そして真実に近づくにつれ露呈する少年の無力さと幼さ、人間の汚さが本当に、哀しい。

    ちなみに一番好きなセリフは「しいたけ」。

  • 何度読んでも面白い最高の作品の一つ。
    一巻ではイリヤとプールで出会い、学校でひと悶着あり、デートに出かける。要約すればこれだけなのだが、秋山瑞人の圧倒的な文章の力ですべてのページが面白く読める。
    日常描写のデティールの細かさ、ラフな表現、切り詰めた単語の羅列、ゆったりと美しい詩的な表現、映画的な構成を使ったストーリーの進行。全てが圧倒的であり、唯一無二の秋山世界を作っている。

  • 明るくて、楽しくて、その年だけの夏の切なさ
    ボーイミーツガールの決定版

  • 饒舌が長い
     主人公が饒舌なのは構はないが、何事も反応がいちいち長たらしい。さすがにウンザリしてくる。いくら思春期男子でもこんな思考はしない。誇張しすぎである。主人公が饒舌な小説は往々にしてあり、森見登美彦などもさうだ。
     SF面は、高橋しんの最終兵器彼女が前例にあり、目新しくはない。
     まあ凡作程度だらう。

  • おもしろい。話の根底はboy meets girlのセカイ系で、ヒロインが超絶すごいけど病気がち、という、まぁどこかで見たような設定ではある。しかし、設定を小出しに、うまい具合に見せてくれるので読んでいて飽きない。部長を始め、各登場人物も非常に立っており、今後どのような活躍を見せてくれるのか楽しみになった。

  • 表紙から静かな染み入る様な話かな、と勝手に思い込んでいたら、結構ドタバタな感じ。
    次巻以降はどうだろう?

  • 小説というよりはマンガのノベライズみたい。ライトノベルとはよく言ったもんだ。しかしこれ、続き読んだらおもしろくなるんだろうか…。読むのに時間かからないからその2までいってみるか?

  • セカイ系SFライトノベル/ とにかく艶めかしくもくすぐったい文体が痺れる/ ライトノベル業界数少ない天才/ そして数少ない秋山完結作/ 秋山がいなかったらラノベなんて読まなかった/ 舐めてみる? 電気の味がするよ/ おっくれってるぅ――――――――――!!

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