キノの旅 (5) the Beautiful World (電撃文庫)

著者 : 時雨沢恵一
制作 : 黒星 紅白 
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2002年1月10日発売)
3.54
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  • レビュー :146
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840220132

作品紹介・あらすじ

そう-。この世界は美しく、そして輝いている。ボクの心を落ち着かせ、なごませてくれる。辛いことを忘れさせてくれる。それが、ボクの心がおかしくて、狂っていて、壊れていることの証明だとしても…。それでもボクは、そう思えることを幸せに思う。思える今を大切に思う。さあ-。ボクはこれからもこれを見続けよう。ボク以外の世界中の人が、これを美しくないと吐き捨てても。そう思うことが、これ以上ないほどの間違いだとしても。ボクが、これを美しいと思うかぎり。人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、大人気新感覚ノベル第5弾。

キノの旅 (5) the Beautiful World (電撃文庫)の感想・レビュー・書評

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  • このペースが好きだから飽きない。

  • キノの旅、第五弾。秀逸な話「人を殺すことができる国」「予言の国」「病気の国」

  • 『美しいと思うから 美しいと思う』

    全体的に普通だったが
    「用心棒」だけが頭に残る。

  • 死と隣り合わせ・・・
    でも、淡々と旅を続ける。
    人を信用しすぎない、
    でも、人間不信とも違う。
    最後のエピソード、開拓者が実は人体実験の犠牲になっていた話がとくに印象に残った。

  • 命を取ってしまえば手っ取り早い。
    私たちは日本にいるからその手段を取ろうとはしないことが多いのだけど、この世界ではそんなことはなく、面倒なら殺してしまえな思考はよくあることみたいだ。
    しかし、命を取ろうとするものは、また取られることも覚悟せねばならぬのです。
    まあ、覚悟しようとしまいと、どこにいようとも、取られるときは取られるけど。

  •  法とは何かを問う「人を殺すことができる国」。
     第三者との共生を前提に、生命など他者の尊厳を守ることで自分の尊厳を守ることができる。この意識なしに順法意識は成立しないことを鋭く問いかけるものだ。

     そして、家族間といえども財産・資産を巡りどうにもならない闘争を惹起する。「血は水より濃し」という格言が如何に浅薄かを垣間見せる「塩の平原の話」。
     あるいは、科学の進展を通じ人間が生存していく原罪を製薬過程を通じて暴き出す「病気の国」。

     予言という何の根拠のないものを、声のでかさで信じさせてしまう。それを信じた周囲の愚。これを嘲笑うかのごとき「予言の国」。
     その他諸々を併せ、全く見事な短編集である。

  • 旅がしたい。でもできない。そんな人にオススメの一冊。 考え方の違い、文化の違い、何かのために生きる。そんなこと旅人の前では「はい。そうですか」の一言で終わり、旅人はそれを伝える役目をしているのかもしれない。 あちらが良くてこちらが悪い。そういうものではなく、自分の捉え方次第で善し悪しが決まってくるのだと思う。 オススメの話は「人を殺すことができる国」まさしく前述したことを体現している。

  • うーん、今回はかなり電撃文庫色が強くて(?)、残念やったな・・・。

    (いや、これは電撃文庫なんやから当たり前やろ)


    「英雄達の国」とか、どういう意味やったんやろ・・・。
    最初は、サバイバルゲームでもしてるんかと思ったけど、これは本気の銃弾戦?
    なんでそんなことに?
    同じタイトルの話がふたつ並んでるし、五話が四話の伏線なのはわかるけど、伏線が読みとれない・・・。致命的

    今後このノリになるなら、これ以上は、いいかな・・・。
    面白いんやけど、薄べったく感じます(すいません)。そこらへんが「電撃文庫」って感じ(すいません)。
    斜に構えたいというか、クールを気取りたいというか(失礼)、そういう年代が対象なんやから私が規格外なんよね。

    風刺ものってこうなるのかもしれへんけど、もう少し心理描写があつい話のほうが好きかな!
    勧善懲悪でないのがこのシリーズの主軸かと思ってたけど、今回はすこし、どちらかに寄ってる話が多かった。
    それはそれでいいんやけど、そこに居合わせるキノとエルメスの対応が、
    「もう少し、なんとか・・・」
    と、思わなくもない。
    でも、この二人のスタンスがこれでないと話は成り立たないのも、わかるつもり。

    自分たちを一段上に構えて第三者を見るのもいいんやけど、そこまでできるほどの過去をもう少し書いてくれたら、もう少し、キノとエルメスに違和感を感じないかな。
    ほんで、そういう過去を書きこまないのが電撃文庫のノリなのも、わかってるつもりよ・・・。(^^ゞ

    (2016.06.25)

  • おもしろいけど、かなり無情な話もちらほらある。病気の女の子の話とか惨すぎるでしょ。普通に男の子にお守りを渡して終わりにもできたのにあえてああいう話にもってくあたり作者意地が悪い。

    干渉しない、だから基本的に人助けもしない、キノの徹底したスタンスが好き。旅を続けるために自分の身を守ることを最優先にしているところがいい

  • あの時の事。
    人を殺すことができる国。
    店の話。
    英雄達の国。
    英雄達の国。
    のどかな国。
    預言の国。
    用心棒。
    塩の平原の話。
    病気の国。

    あの時、がどの時なのか分かりません。
    今までだったのか、今からなのか。
    人を殺す事ができる、と言われたら
    そちらだと思うのは確かです。
    しかし実態は…という、平和を愛するなら
    ものすごく暮らしやすそうな国。
    そしてぽっかりとした場所に、な店は
    取り扱っているものが特殊すぎ、です。
    これは確実に、今のご近所(?)を維持して下さい。

    英雄達の国はなぜ2話あるのかと思ったら
    驚きと言うか、なるほどな順番。
    あちらこちらに疑問がありましたが
    後半(?)を読んですっきり。
    という事は、11年経って、という事でしょうか?
    なぜ半年で帰路につかなかったのか、疑問です。

    のどかな国に訪れたのは、彼ら。
    永住はちょっとお断り、という問題な国。
    あれ以外は、ものすごくいい感じなのですが。
    預言の国は、中も外もそれでいいのか?! と
    聞きたくなる預言です。
    ものすごく踊らされている現状に
    誰も疑問を抱かないとか、恐ろしい。

    用心棒は、あれ? な落ちが。
    女の子は、単に世の中ななめに見たいお年頃?
    塩の平原は欲がつっぱりまくってます。
    そんな親の子供ですから、当然…。

    病気の国は、ちょっと最後が。
    話はいいのですが…実験。
    さすがにそれは怖いというか恐ろしいというか。
    それに許可を与えた国も恐ろしい。

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