イリヤの空、UFOの夏 その3 (電撃文庫 あ 8-8)
- アスキー・メディアワークス (2002年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840221733
作品紹介・あらすじ
浅羽を巡る恋の三角関係が進行中、ということで、ついに伊里野と晶穂の正面切ったバトルが発生!最終決戦の場となった「鉄人屋」では…!血と涙が吹き荒れる『無銭飲食列伝』。突然、園原基地付近で起こった爆発。北からの攻撃、輸送機の事故、UFOの墜落とさまざまな憶測が飛び交う中、水前寺はひとり、爆発事件の取材に向かった…緊迫の『水前寺応答せよ・前後編』。水前寺テーマが「超能力は果たして実在するか」であった頃、つまり浅羽がまだ一年生のころを描いた『番外編・ESP.の冬』。以上、「電撃hp」に大好評連載された四編を収録したボーイ・ミーツ・ガールストーリー第3弾。
感想・レビュー・書評
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ラーメン屋での最後の明るい話
躙り寄る不穏と聖域の崩壊
主人公の決意詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夏休みはUFOが出るものだという新聞部部長・水前寺邦博の発言から、浅羽直之の夏休みは学校の裏山での張り込みに消費された。新学期前夜、浅羽はせめてもの想い出にと学校のプールに忍び込む。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…。
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※シリーズ4冊読了しての感想です。
全体的に疾走感があり、アニメを見ているような臨場感のある文体や描写を楽しみました。最初はアニメ向きな内容だなと思って読んでいましたが、終盤にかけて味わう気持ちは、原作だからこそ感じることができるものなのかもしれません。
もう戻れないあの特別な時間に、あの年齢の私ができなかった冒険。本の中の主人公は、あの時の夢や冒険心を次々に現実化してくれる。懐かしい気持ちと、憧れと。いろんな感情が織り交ざって、ワクワクしながら読み進めることができました。
☆一つマイナスの理由は、番外編や本編にあまり関係のないエピソードで疾走感が落ちてしまうことがあったこと、また、描写やセリフなどに「中学生の男子感」というか、(主人公が中学生の男子だからという意味ではなく)ちょっとやりすぎ感を感じてしまうことがあり、個人的な好みとしては楽しめない箇所があったからです。
とはいえ、面白くないと4冊も読まないので、最後まで読ませる筆力とプロットの良さは確実にあったのだと思います。
ただ最後は・・・。こういう終わり方だから良いという考えもあるでしょうが、私の好みとしては「アナザーストーリー」が欲しいですね^^。 -
物語が大きく進んだ三巻。
晶穂とイリヤの食べ比べ対決による関係性の変化が面白い。 -
ようやく物語が動き始めたかな。
と云っても、次巻で完結だけど。 -
イリヤと晶穂の対決は、大食いバトル。飯のシーンは、フード理論的にもキャラの魅力が伝わるし、イメージしやすいので面白い。晶穂のこじらせ具合がなかなか凄いので、この辺りで軌道修正しとこうかという感じだろうか。まぁ、狙っていた男の前に、謎の美少女が来て、男の意識を全部持って行かれたら、何か言いたくもなるだろうけど。
コミカルな前半とは打って変わって、その後からはシリアスモードになる。ボウリング場でイリヤが榎本に殴られる所はショッキングだけど、榎本の疲れ具合の描写からして壮絶な状況なのは察せられる。今までの行動を見ると、榎本がイリヤを思っていないわけはないけど、それでもやらなければいけないことがある。理想だけでは生きていけなくて、現状がギリギリの状況で進んでいることが分かる。
イリヤは髪が白くなったり、目が見えなくなったりと凄惨な状況になる。それに浅羽は主人公らしく怒るが、それは何も知らない第三者が猫に餌をあげて自己満足するようなものだ。世界か気になる少女か、ボーイミーツガールでの主人公は極端な二者択一を迫られる。
浅羽は根性を出して、発信機を体から取り出してイリヤと逃げるが、絶対に捕まる逃避行の果てはどうなるのか。その逃避行が、良い思い出になってくれるといいなと思うばかりだ。 -
著者:秋山瑞人(1971-、山梨県、小説家)
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イリヤの空、UFOの夏〈その3〉 (電撃文庫)
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超傑作、無銭飲食列伝収録/ この圧倒的な描写を越える作家は今のところ確認していない/ だいじょうぶだいじょうぶへいきへいき/ ラーメン食べたい/ 上巻に同じ/ 後にアニメ化
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正直1.2巻はしんどかった。
ここから一気に楽しくなった。
最終兵器彼女とか
リバーズエンドを彷彿とさせる。
どちらも大好きだ。
さすが、趣味の合う子が貸してくれただけある。