キーリ―死者たちは荒野に眠る (電撃文庫)

著者 :
制作 : 田上 俊介 
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 1560
レビュー : 216
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840222778

作品紹介・あらすじ

キーリは教会の寄宿学校に通う14歳の少女。霊感が強く霊が見えることから、神の存在や教義に疑問を抱いていた。冬の長期休暇初日、キーリは"不死人"の青年ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・兵長と知りあう。キーリは、勝手に彼らの旅についていく事に…。様々な亡霊たちとの出会いと別れを経験しながら、キーリはやっと自分の居場所を見つけた気がしていた。しかし、旅の終わりは思いのほか早く訪れる。ハーヴェイが教会の"不死人狩り"に捕まってしまい-!?第9回電撃ゲーム小説大賞"大賞"受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ全部読んだ。砂のついた手で目をこすると痛くて、余計に涙が出る。そんな感じ。

  • ひと昔の戦争では、死なない兵士・不死人とよばれる人が活躍していた。当時は英雄として担がれていたが、今では戦争の責任を押し付けられ教会兵に命を狙われる存在となり、彼らは絶滅したといわれている。しかし実は惑星各地に散らばり隠れて暮らしていたのだった──。幽霊が見える孤児の少女・キーリが、不死人の青年・ハーヴェイとラジオに取り憑いた幽霊・兵長に出会う物語。壁井ユカコさんのデビュー作でありシリーズ第1巻。
    数少ない所有ライトノベルのひとつです、久々に再読しました。当時は句読点が少ないことを気にしていましたが、懐かしさを感じたからか引っ掛かりを感じずに読了。早くもベッカとの別れで涙腺緩んだ。あのわがままなベッカが最期は笑顔で去る様子がもう……。キーリが呆然とするのもわかる。そして4話からのハーヴェイとキーリの絆に萌えた。特にハーヴェイがいつの間にかキーリを大切にしているところがたまらん!156頁の兵長の言葉とか、209頁でキーリの反応に精神的に堪えているところとか、挙げだしたらキリがない。6話のオチといい、本当に完成度高いよね。出会いは高校の頃ですが、まさか社会人になった今もこんなにハマるとは意外でした。根強いファンがいるのも分かるわ。たぶんライトノベルらしくない文体なのが良いのかも。本作は原作だけでなくコミカライズと絵本も持ってるので、通しで読んでみようかなと検討中。

  • 間違いなく私に青年×少女の良さを知らしめた、影響を受けた一冊。
    あとハーヴェイみたいな人と結婚することを夢見て彼氏ができなかったのもこの本のせい( ˘ω˘ )
    この本を読んだのがそれこそキーリと同年代(!)だったので自己投影しながら読んでいたし、恋愛にしか興味のない年頃だったので最後はくっつけくっつけ…!と念じていた。残念ですがこの巻ではくっつきません、続きを買いましょう。

    退廃的な世界で救いのちらつく車窓から、不死人と少女とラジオがあどけなく笑っている話。

    ちなみに兵長と言えばリヴァイよりこっち。

  • 個人的に、不死人であるハーヴェイのキャラクターが不器用で切なくてとても好きです。

    後悔と、苦しみと、切なさと、悲しみと、いろんなものを背負って人は生きていて、いろんな人に出会って信じ信じられてやっと、自分を知るんだなあと、

    自分や周りの人間を重ねて思いながら
    読みました。
    不器用な登場人物がとても物語を引き立てます。

  • このシリーズは泣けますよ。
    面白いですよ。
    ハーヴェイかっこいいです。

  • たぶん、ライトノベルを漁ろうと思うキッカケになった本。すごく好き。
    内容を忘れてしまう本が多かったり題名すら思い出せない本があったりするけど、たぶん、これだけは忘れないだろうなと勝手に思う、それくらい気に入ってる本です。

  • ハーヴェイは素敵だけどキーリのだから、私はヨアヒムが欲しいです(笑)

  • 主人公のキーリは、教会の寄宿学校に通う14歳の少女です。霊感が強く、他の人には見えないものが見える彼女は、クラスメイトたちから避けられており、唯一の友人は幽霊のベッカだけでした。

    ある日、彼女はイースタベリの駅前で、「不死人」の青年ハーヴェイと、ラジオの憑依霊「兵長」と出会います。不死人とは、兵士の死体に、超高純度のエネルギーの結晶である「核」を、心臓の代わりに埋め込まれた者たちのこと。80年前の戦争で、死なない兵士として作り出され、現在は「核」を狙う教会に追われる身となっています。

    ハーヴェイは、炭化銃を装備した教会兵たちの目をかいくぐって、兵長を戦争で亡くなった兵士たちの眠る墓場に送る途中でした。キーリは、そんな彼らについて行くことを決め、奇妙な3人の旅が始まります。

    旅の途上、3人はかつてハーヴェイが世話になったという診療所を訪れます。ところがそこで、ハーヴェイと同じく不死人であり、現在は教会のために「核」の回収人として働いているヨアヒムに見つかってしまいます。

    キーリと別れたハーヴェイは、ヨアヒムの襲撃を受けて「核」を奪い取られてしまいます。そしてヨアヒムは、なにくわぬ顔でキーリの前に現われ、彼女を首都の神学校に招くという話を持ちかける。ヨアヒムの正体を知らないキーリは、彼の言葉に従って首都へ向かう列車に乗ります。そんな彼女に、「核」を失ったハーヴェイの身体に入り込んだ兵長がやってきて真実を告げます。キーリは、ヨアヒムからハーヴェイの「核」を取り戻すことを決意します。

    「あとがき」にも書かれているように、「荒野の惑星、スチームパンク、旧式ラジオ、さびた機械と古いオイル」といったギミックが詰め込まれた世界が舞台ですが、キーリには霊が見えるということで、すこし幻想的な雰囲気もある物語です。いちおう全体の流れはありつつも、連作短編のようなスタイルになっているところが気に入っています。

  • コミカライズ版をきっかけに出会い、中学時代の青春を捧げた作品の一つ。

    幽霊が見える事で周囲から遠巻きにされていた少女と、戦争の罪をなすりつけられ命を狙われる身となった不老不死の青年、そして、戦死後ラジオに憑依した兵士の霊が、3人で荒廃した惑星を旅しながら、それぞれの居場所を求めていく物語。

    砂埃の匂いがするような荒廃した世界の中で、
    陽だまりのようにほんのり暖かくて、涙が出るような優しさが溢れる作品です。

    呼んでいくうちに切なさで苦しくなっていくので、正直何度も読み返そうと思える作品ではないのですが、最近ふとしたきっかけで再読し始めました。
    互いの存在に救われ、互いを救いたいと心から思うキーリとハーヴェイの、少しずつ少しずつ縮まっていく距離感と関係性が本当に尊くて切なくて、やっぱりこの作品が大好きだなと心から思います。

    読み終わった後、必ず心に何か残る作品なので、
    ライトノベルであることに食わず嫌いせずに色んな人に知ってほしいな、、

  • 今まで読んできた本の中で一番好きなシリーズ

    中学生の頃に出会い、読み終わった後もずっとカバンに入ってました。

    当時は最終巻のラストを思い出す度に涙が…。

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