Missing8 生贄の物語 (電撃文庫 こ 6-8)

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840223768

作品紹介・あらすじ

羽間村の某が家の養ひ児、入らずの山に入りて帰らず。神隠しに遭ひたりと聞く。右、元屋の隠居たずねし折に伝へ聞きし事、ここに記すもの也。聖創学院高等部で、シャワーを浴びていた一人の少女が消えた。学校に伝わるある怪談そのままに。一方、空目恭一ら、文芸部の面々はとある場所に向かっていた。そこにいたのは精神に異常を来した空目の母親で、彼女を皆に紹介した後、空目は文芸部の面々にある宣言を行うのだった…!ついに羽間にまつわるひとつの秘密が明らかにされる-!!超人気現代ファンタジー、第8弾。

感想・レビュー・書評

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  • 生贄の物語。

    教師に殺された女子生徒の話。
    シャワー室の壁に生きたまま埋められたという。
    冒頭で語られるシャワー室と花壇の描写。

    欠番となっている七番目の物語とは…。

    稜子と武巳が今回はメインなのかな?
    理事長と、摩津方と、戸叶詠子の対決。

    そして、空目の祖母の語る真実。
    あやめは空目祖母の知る最後の供犠だった…!?

    そうじさまも、摩津方も、まだ身近にいる。
    どうやって魔女と戦うんだろう。

    稜子への気持ちを決めた武巳に期待してます!

    次巻は、座敷童の物語。

  • 力では解決できない無力感。
    彼は今後覚醒するのだろうか。
    他の皆さんはある意味吹っ切れてる感じなんだけどね。

  • 聖創学院大付属高校の女子寮シャワー室から少女が一人消えた。再び始まる『物語』。生贄と、“宮司”。一方、空目はある決意を固めた。それは……。

  • 学園七不思議…。
    大体どの学校にもそう云った類の物はありますが、
    7つ目は欠番と云うか、それを知ること自体がすでにホラーへの足掛かりになっていますよね。
    恋仲になった教師と生徒のスキャンダラスな物語は、
    何処か現実味を帯びていて、心が冷え冷えとしますね。
    亜紀のお家は犬神筋だったり、家系によって何かの能力が付与されていたりしますが、
    其れが明らかになっていくお話。
    今までは守られるばかりだった武巳も綾子の為に一人で戦う決意をします。
    この辺りは恰好良いと思えたかな。
    本人が頼りないのでちょっと心配でしたけど。
    誰もが後に引けない状態で前に進んでいく決意を固める。
    遂に魔女がすべての物語を知り、物語が大きく飛躍する起点となっています。

  • それ自体はよくある怪談なのに、こうまでもこの世界の考え方になじむのは、やはり「都市伝説」だからなのでしょうか。
    どちらにしても、他のものにもまして逃げようのない怪異でした。

  • 人柱→生贄・子供となれば、山の神は「モレク神」?と思って読みました。

    今回は武巳&稜子が頑張りすぎてる感がありました。
    「普段はさほど役に立たない」のに(笑)

    堰が壊された今、何が起こるのか・・・?
    ダムが決壊するかのように「異界」が侵食するのか?
    異界にはパンドラの箱のように災厄と希望があり、魔女はその中の希望を取り出そうとしているのかなど妄想しています。

    ただこの巻で残念なのは・・・・

    「機関」が出てこない!!!!!

    芳賀さんが出ないってどういうことぉぉぉッッ!!

  • 阻止する事を決めた人、それについて行こうと決めた人
    もう後戻りが出来ないと思う人。
    それぞれがそれぞれの考えで、それぞれに取っての最良の道を。
    今回、黒服出てきませんw

    やられた、というのもありますが、恐ろしいというか何と言うか…。
    初っ端から怪談状態なのも怖いですけど!
    とりあえず、1人暗い部屋…というより、夜間? に読むのは
    非常にお薦めできないこの冒頭。

    なるほど、というか、これだけ学校で何が起こっても
    何の問題にもならい理由(?)がようやく判明いたしました。
    黒服集団、ここを考えるべきなのではないでしょうか?
    そして最後の祖母の台詞。
    という事は? という事は?!
    すごく続きがきになる状態です。

  • 再読。
    今回は学園が舞台。今までも同じだったじゃないかって感じのコメントですが、学園の成り立ちが明かされるという点が見所の一つかと思います。
    あとは彼女の変化も今後に大きく関わってくる点ですね。
    理事長はインパクトがあったので再読でも記憶に残ってました。やっぱり濃いイメージw

  • 2011 8/31読了。@Laboremus4869くんから借りた。
    壁の中の少女の怪談と人柱・生贄の話。
    小崎さん再登場編でもある。
    ・・・あれ、このおっさん、自分が復活することに超熱心でそのために犠牲を問わない以外はなんかいい人風?・・・とこのあたりからなる。

  • ホラー……。今後の展開に関わる重要な物語も含んでいる。

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著者プロフィール

1977年、岡山生まれ。津山三十人殺しの舞台となった津山市出身。二松学舎大学卒。民俗学および魔術に関して知識を豊富に持ち、『Missing 神隠しの物語』で電撃文庫デビュー。著書に『断章のグリム』『時槻風乃と黒い童話の夜』『夜魔』『ノロワレ』『霊感少女は箱の中』シリーズなど。

「2022年 『Missing13 神降ろしの物語〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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