終わりのクロニクル 1(上) 電撃文庫 AHEADシリーズ

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 931
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840223898

作品紹介・あらすじ

かつて世界は、平行して存在する10個の異世界と戦闘を繰り広げていた。概念戦争と呼ばれるその戦争に勝利してから60年。全てが隠蔽され、一般の人々に知られることなく時が過ぎた現在…。高校生の佐山御言は祖父の死後、突然巨大企業IAIより呼び出しを受ける。そして、この世界がマイナス概念の加速により滅びの方向へ進みつつあること。それを防ぐには、各異世界の生き残り達と交渉し、彼らが持つ10個の概念を解放しなければならないことを伝えられる。かくして、佐山は多くの遺恨を残した概念戦争の戦後処理として、最後の闘いに巻き込まれていくが…。川上稔が放つ新シリーズ、遂に始動。

感想・レビュー・書評

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  • こちらもおすすめいただいて読みました。
    謎の敵との戦いからスタートして、
    時を戻し、佐山の始まりへ。
    とりあえずはこの作品の世界観の説明です。
    よくこんなプロットを考えられるなと思う細かな設定。
    キャラクターがたっており、分厚かったですが読みやすかったです。
    後半に続く。

  • いやあ、難しいけどでも面白い。
    ギャグがさえていて、それでいてシリアスな場面から戦闘シーンまでこなす。

    私が好きなのはブレンヒルトと猫の会話。微笑ましくて思わずぶっと笑ってしまいます。

    1st-Gの概念は「文字」なのですね。とても世界観が濃く、次はどうなるんだろうと先を読んでいきたくなります。
    それ故にやや分かりにくい点もありますが、追々慣れていくことでしょう。

    <下>にも期待しています。
    どんな展開を見せてくれることやら。

  • ライトノベル

  • 再読。「まずは終わりを知るための1冊め」相変わらずいちいち言葉が厨二病臭くてカッコイイ、そして逆と真面目なシーンのギャップが素敵な作品です。物語の始まりであり、終わりに向けてのクロニクル。主人公である佐山・御言が世界の裏側でかつてあり自身の親族が関わった戦争の存在を知り、自分と正逆に立つ人と出会い、ソレに関わるか否かを考えるための巻。それぞれのキャラがいろんな方向にぶっ飛んでいるので読んでて楽しいし、キャラの印象が強くて覚えやすいです。個人的には都市シリーズより断然こっちのが好き。過去読んだのは4巻までで、今回は全巻読み通す予定なので早く続き読んでいきたいな

  • 出雲航空技研(IAI)が経営する尊秋多学院に通う佐山・御言(さやま・みこと)は、祖父である佐山・薫(さやま・かおる)の友人の一人である大城・一夫(おおしろ・かずお)に呼び出されて、IAIの本部へと向かいます。ところがその道中、彼は人狼と戦う新庄・運(しんじょう・さだめ)という少女に遭遇します。

    人狼との戦いで傷ついた佐山は、その後IAIに運び込まれて治療を受けることになりますが、そこで大城から思いもかけない話を聞かされます。60年前、佐山たちの暮らす「Low-G」と呼ばれる世界は、10の異世界と「概念戦争」と呼ばれる抗争を繰り広げ、勝利を収めました。佐山が遭遇した人狼は、「1st-G」と呼ばれる世界の住人だったのです。ところが、10年前にこの世界でマイナスのギア念が活性化し、世界崩壊の危機が生じました。それを防ぐためには、異世界が持つ概念核の使用権を得る必要があります。そして、その交渉役として、大城は佐山に白羽の矢を立てたのでした。「悪役」を任ずる家系に生まれた佐山は、異世界との交渉役を引き受けるかどうか迷いながらも、しだいにこの世界の真実について知っていくことになります。

    一方、尊秋多学院には、60年前に1st-Gを降伏させたジークフリート・ゾーンブルクという図書館司書の老人と、彼の監視をおこなっている1st-Gの生き残りの少女ブレンヒルト・シルトがいました。彼らの回想を通じて、60年前の戦いの実相がしだいに明らかにされていきます。

    「苦笑。」という言葉が悪目立ちしてしまっていますが、硬派な文章と魅力的なキャラクターに導かれて、おもしろく読むことができました。ただしストーリーそのもののおもしろさというより、世界設定が少しずつ明らかになっていくことのおもしろさの方が大きいかもしれません。

  • 全14冊完結。読了に54日。一冊が厚いので通常のライトノベルの3倍ぐらいの分量がある。
    最終巻の盛り上がりに何度か泣かされた。最終巻を読み終え、そして第1巻初めに戻って、この凶悪にあつい話全部がシリーズの序章に過ぎなかったことに目眩がした。
    ひとつご注意を。要所要所でイマジネーション豊かなムフフな描写が来ます。これまた規格外…
    ブレンヒルトが良いね

  • ライトノベル特有の設定のいい加減さ、
    ある波長により世界が10に分けられているといわれているが、
    そんなに簡単に異世界に行けるわけがない。それは、それとして、
    first G においては、周辺が数100キロメートル程度しかなく
    そして、テーブル上の世界で、太陽は、地中を通って
    出て、また、隠れていると書かれているが、その地中にある間
    熱は、どこに行くのか、その重力で、おかしくならないか、
    その辺の説明もなくて、ただ、そうなっているとあり、著者の
    知識不足、知能指数をうかがい知る。また、編集者も
    そこら辺の指摘も出来ないのだろうか、それらが、頭によぎり、
    一気に現実感がなく、単なる時間を空費するだけの与太話に
    思えて、しらけてしまった。時間の無駄と思ってしまった。
    それで、読者を引きつけるためにまだ、青い読者を引きつけるために
    新庄という女性を登場させて、まだ、若く青い読者を無理矢理に
    引きつけようとしている。浅はかな小説です。

  • 川上稔作品で、最初に読んだ一冊目。
    表紙めくって、黒いなあ、と。
    そこで、面白いのかな、と思いつつ、ページをめくると、もう停まらない。
    すぐに読みきって、下巻へ、とは、厚さが厚さだけにいけませんでしたが。

  • 変態を書くのが上手いな~

  • 4840223890 387p 2003・6・25 初版

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著者プロフィール

第3回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作『パンツァーポリス1935』にて作家デビュー。代表作は『風水街都 香港』『機甲都市 伯林』を始めとする「都市シリーズ」や『終わりのクロニクル』シリーズ、『境界線上のホライゾン』シリーズなど。

「2022年 『EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の超能力学園OO〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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