ブラックナイトと薔薇の棘 (電撃文庫 た 13-4)

著者 :
  • メディアワークス
3.61
  • (8)
  • (12)
  • (23)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 82
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840224062

作品紹介・あらすじ

黒崎雄一が所属する高校のIT研究部が運営するインターネット上の掲示板に、自殺の予告を思わせるメッセージが書き込まれた。メッセージの送り主はこの掲示板の常連でもある天空のアイ。ただの悪戯かもしれないと思いながらも、ネット上での交流が深かった雄一は天空のアイを捜し出すことを決意する。わずかな手がかりを頼りに捜索を始めた雄一は、同じように天空のアイを捜そうとする掲示板の常連、薔薇の棘と出会う。そしてふたりは協力し、天空のアイを捜そうとするのだが…。平凡な日常のほんの一歩外側には、昨日までとは違った空気が流れている-。第8回電撃ゲーム小説大賞大賞受賞作家が描く青春サスペンス。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「で、どれが北極星なんだ?」


    読み終えて思うのは、タイトルがすごいシンプルだったこと。逆に今風に感じる。自殺をほのめかすメールを見た男女のドタバタ珍道中。ボーイミーツガールだけど、唯が活発で、よくある女の子の可愛さ描写みたいなものが少なくてストーリーを邪魔しなくてとても良かった。外見の描写よりも、唯が怒ったり笑ったりする事に対してこいつ女じゃないな、ちくしょう、みたいな気持ちの描写が多くて二人が対等な雰囲気を感じられたのがとても良い。好き。登場人物に背景があるのもよく分かるし、でもくどい説明でもなくて飽くまで天空のアイ探しをするブラックナイトと薔薇のトゲだったのが読みやすかった。バイク乗り回していたからか、スピード感ある。伏線というか、泣かない、を最後に回収していたのもスッキリした。スッキリ読めた。

  • 青春/冒険/SF/サスペンス
    数年ぶりの再読。
    非常に軽い。若い人向けかな?
    薬屋の老夫婦かわいい。

  • バグとバイクとICTの話。一通の電子メールから始まる短い冒険。物語の構成上「天空のアイ」の正体は簡単に予想がついてしまうしサスペンス的な要素も薄いのだが続きが気になってすぐに読み切ってしまった。発売したのは10年以上前。モバイルという呼び方が時代を感じさせる。アクティブかつアグレッシブな主人公たちに振り回される大人たちという構図は面白いが、校長たちは生徒の個人情報を易々と渡しちゃマズいでしょ。

  • インターネットの掲示板に書き込まれた自殺予告のようなメッセージを見て、行動を起こした高校生のボーイミーツガールもの。メッセージを書き込んだ「天空のアイ」の正体についてはネタバレになるので割愛。彼女の正体がテーマの一つであり、彼女を探す過程で知り合い行動を共にするうちに男子高校生と女子高校生が親しくなるのがもう一つのメインテーマ。女子高校生はきゃぴきゃぴしておらず、どちらかと言えば意地っ張りで硬派。見た目からして可愛いという描写はない。ブギーポップ時代の古い電撃文庫の良さみたいなものを感じた。

  • ライトノベルを敬遠している人にも読んで欲しい一冊。

  • 厨二時代に使っていたHNだったりして懐かしい一冊

  • タイトル買いしたラノベ.
    中身は青春モノで,良い感じに現実から剥離した物語だった.
    物語の基軸はインターネットである.
    インターネットを活かし,更にキャラクタの行動力によって,物語の核心へと迫っていく.
    読了したのは随分と昔のことだけれど,確かそんな感じ.
    私の,インターネットに対する印象は「何だか暗い」である.
    私の印象通りの内容であり,一方で,明るい部分もあった.
    読んだのは確か高校生の時分だったせいか,結構キャラクタ達の行動に憧れて,とても面白く読めた.
    なので,四ツ星.そんなレビューでした.

  • まず主人公の行動力にビックリでした。動く動く笑
    ヒロインもとっても変わってました。

    見えもしないメールの相手を心配して、徐々にそれにキャラクターたちが近づいていくストーリーなんですが、すげぇなぁと思いました。
    今の世の中がこんなことばっかりなら平和なのにねぇ

  • 小龍包が食べたくなる小説です。

  • 未読

全13件中 1 - 10件を表示

田村登正の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×