GUNSLINGER GIRL(2) (電撃コミックス)
- メディアワークス (2003年6月27日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840224215
感想・レビュー・書評
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中でも印象深いのがクラエスの話だ。
武器として生きる義肢の少女は、だけど彼女の主人と家族のような関係で暮らす。家族をうしなった女の子が、家族と別れるまでの話だと思った。
クラエスとラバロの間には多すぎる会話ややりとりなんてなくて、父と息子がそうするように釣りに行ったときに同じ時間と空間を共有するような空気があった。それは家族だから成り立つものだと思う。
やがてラバロは死に、主を失ったクラエスは新しい生き方をすることになる。そうすることで彼女はほとんど主人の記憶をなくしてしまうけれど、その脳みその奥底に、タバコの煙のようにしみこんだラバロとの思い出があるのだ。
このエピソードの中での彼女の最後のモノローグ、「料理をするのも絵を描くことも楽器を弾くことも楽しいし、ここには読みきれないほどの本がある」「そしてなにより私は無為に時を過ごす喜びを知っている」このフレーズに出てくる無為に時を過ごす喜び。そのくだらなくて大切であたたかなものは、家族だけが教えてくれる…たましいにできたやさしい染みみたいなものだろう。
自分の、はなればなれになった父親のことを思い出させられた。家族以上家族未満な彼女たちの話は、ぐっと心に刺さるものがあった。
あと4巻のトリエラのお話も同じくだけど、こちらのほうが悲劇的境遇からの母親による救いについてでかなりこたえました;;詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まずはこのカバー。きっと「天使のたまご」に触発されたであろう、ポーズ、表情。
クラエス。被験体。
「五共」が出てきて。
アンジェリカ。
リコとジャンの活躍。フィリッポさん。
パスタの国の。アンジェリカ。 -
第7話〈Ice cream in Spanish open space〉…「スペイン広場でジェラートを」映画[ローマの休日]から
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1話1話重みがあるのに絵がめちゃ可愛い。
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少女達からそれを取り巻く大人まで、登場人物の一人一人にすごく愛着が湧く。
読んだ直後に感想書いているのでまだわかんないけどきっと悲しい終わりが訪れるんだろうなー、と -
あらかじめ先を知った上で読むと、「パスタの国の王子様」が悲しすぎる
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以後のストーリーに大きく関わってくる活動家のフランカ、フランコが登場。
そしてアンジェリカも出てくる。
アンジェリカ絡みの話は義体の末期を綴るストーリーとなる為、非常に切ない話が多い。 -
アンジェが初登場したり、フランコ・フランカのコンビが出てきたりと、初物尽くしな感じ。この巻はクラエスとアンジェの話が中心。個人的にはどっちの話もグッド。
クラエスの眼鏡のエピソードとアンジェのパスタのエピソードのどっちも心に残った。特にラバロ大尉とクラエスの約束の場面は読んでいて切なくなった。
それでもまだまだストーリーはこれからという感じ。これからしばらく単発のストーリーが続いていくと思われる。
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今も戦いの道具として使われて決して幸せとは言えない少女達だが、過去のエピソードの方が胸が痛いって、どれだけこの世には不幸があるのだろう。
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クラエス、アンジェリカ初話。第九のシーンは好きですv 『パスタの国の王子様』はこの巻で。後々キーになる部分でした。