我が家のお稲荷さま。 (電撃文庫 し 9-1)

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840226110

作品紹介・あらすじ

その昔-一匹の大霊狐が三槌家の守り神に祀りあげられた。名を空幻といい、ありとあらゆる術を自在に操る、たいへんに賢しい狐であった。だが同時に、騒動が大好きでもあった。いたずらと呼ぶには悪辣すぎる所業を繰り返す空幻に業を煮やした三槌の司祭は、七昼七晩かけて空幻を裏山の祠に封印したのだった。そして現在-未知の妖怪に狙われた三槌家の末裔・高上透を護るため、ついに空幻が祠から解封された…のだが、その物腰は畏怖された伝説とは裏腹に軽薄そのもの。イマドキの少年である透からは『クーちゃん』と呼ばれる程で…第10回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 我が家のお稲荷さま。 (電撃文庫)

  • 読書録「我が家のお稲荷さま。」3

    著者 柴村仁
    イラスト 放電映像
    出版 電撃文庫

    p139より引用
    “「こういった力のある印は、書いたり唱え
    たりするだけでも何かしらの効力を示すもの
    です。だからこそ、このように戯れにも用い
    てはいけないものなのです。”

     霊力を持つ血筋の少年とその守り神を主人
    公とした、和風ファンタジーライトノベル。
     大ばばの体調不良の知らせを受けて、亡き
    母の実家のある駅に降り立った、主人公・高
    上昇・透兄弟。迎えに来てくれた叔父に話を
    聞いたところ…。

     上記の引用は、本屋に置いてある陰陽道の
    書籍についての一言。本当に何かを引き起こ
    すような術が、どこにでもあるような本屋で
    売っているのならば、少々怖い気がします。
    何か起きた時に自分で対処できないのであれ
    ば、まじないには頼らない方がいいのではな
    いでしょうか。
     平穏な日常のすぐ隣、というか同じ屋根の
    下に、非日常が入り込んでいながらも、主人
    公兄弟は案外普通に過ごします。もし現実に
    こんな事が起こっても、意外とすぐに慣れて
    しまうのかもしれませんね。

    ーーーーー

  • いつからの『大ばば様』か分からない人からの呼び出しで
    本家まで出向いてみたら、弟の命が狙われている、という。
    対抗に起こしたのが、昔悪さをしていて封印された狐。

    相手を退ける、ついて出ていく、喧嘩してみる、と
    連続短編でした。
    しかしこの狐、食べ物に弱い、弱すぎる。
    そして父親と母親の過去も出てきますが
    確かにこれで愛が即生まれていたらMです。

    一番いいとこどりというか、美味しいとこどりなのは
    土地神様です。
    策士と言っていいのか、腹黒と言うべきか。
    全員、見習った方がいいかと思われますw

  • 2009年8月25日読了。

    コミック版もどこかで見た気がする。たまたま1巻いただいたので読んでみたけど、またしても獣耳と尻尾と神様ですか。

    天狐空幻。クーちゃん。金髪美女もしくは美男、または狐。封印を解かれて高上家の護り神となる。
    透。小学生。三槌家の末裔。妖怪に狙われる。
    昇。高校生。透の兄。
    コウ。三槌家の護り女。クーと共に透を護るため高上家に居候する。

    このキャラ設定だけでもう一体なにが起きるかって感じなんですが。ていうか書店覗いたら続巻がすごく出てるんですけど。話続いてるんだなぁ。読みたいような……うーんうーん。

  • 私は陰陽道を知りません。妖怪とのバトルの場面も容易にイメージできません。軽く読むのには厄介でどうしたものかと思いました。しかし、日常のシーンでのコウが面白すぎるので評価が上がりました。

  • 【展開好】妖怪に狙われ、かつての家の護り神を封印から解く話。
    ペット扱いされる神様のクーが持つ、ゆるい雰囲気が好み。

    生活能力が高くない巫女のコウや、神様のクー、そして昇と透の兄弟が繰り広げる、ふんわりとした日常・家族モノってところかなぁ?
    起こる出来事をドキドキしながら見守るってより、この空気を楽しむような作品でした。

  •  錯雑な物語である。評価しかねる作品だった。

     視点が定まらない内容には頭がくらくらするし、不用意な時間の前後には驚かされた。本当に読みづらい文体である。
     主人公を二人にしていることにもいぶかしい思いが否めない。無駄に登場人物を増やして(兄弟の交友関係のことである)、物語の密度が薄まっている。
     物語の焦点もぼやけていて、広げるだけ広げて結局結実しなかった。それだけに、終盤の展開が唐突である。
     何より、上で挙げたような作品のギミックがことごとく、どのような意図から行われたものであるか理解できなかった。
     理解できていないだけのところもあるだろうが、どうも個人的にはただただ拙いだけにしか見えない。端的に言えば、ひどく素人くさい小説だった。三点リーダの多用なんて、あまりにそれっぽい。

     デビュー作なのだから、少なからず素人らしさを引きずっていても仕方ないとは思う。
     ただ、それとは別に読み続けようと思わせるような魅力が欲しいのだが……私にはそれが見つけられなかった。相性の問題もあるのだろうか。 

  • 以前、アニメをDVDで視聴してあったので話の流れは知ってた。
    その分キャラの内面描写とかに集中できたかなという気はする。
    ……んだけど、地の文がメタっぽくて誰の視点なのかよくわからないせいか、ちょっと落ち着かない感じ。
    読んだ印象は、こちらがあとからノベライズされたと聞かされても納得しそうなくらい変わらない感じ。
    アニメがまた見たくなります。

  • 誰視点ってきまりが曖昧な感じで少し読みにくいかな

  • 頻繁に視点が変わるので、だれが主人公とか特に無しなのかな。

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著者プロフィール

第10回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞し、受賞作の『我が家のお稲荷さま。』(電撃文庫)でデビュー。本作はシリーズとなりアニメ化される。主な著書として『プシュケの涙』シリーズ(講談社文庫)、『おーい!キソ会長』シリーズ(徳間文庫)、『オコノギくんは人魚ですので』シリーズ(メディアワークス文庫)、講談社BOX『夜宵』シリーズ、などがある。

「2020年 『虫籠のカガステル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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