Missing〈11〉座敷童の物語・完結編 (電撃文庫)

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840227032

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  • 座敷童の物語、完結編。

    亜紀と基城の再会。
    俊也の活躍。
    武巳の平凡であるが故の狂気。

    そして、稜子は聡子お姉ちゃんを助け出す。

    魔女の本当の目的がわかり、もう本当に終わりに近づいてるんだなと実感。

    空目は魔女に勝てるのか…。
    そもそも、勝つ…という意識でいいのだろうか。
    魔女を倒すことが勝利なのか。

    摩津方が頼りになりすぎる。
    武巳は空目達とどうなってしまうんだろう…。

    ついに最終話、神降ろしの物語に進みます。

  • なんだか摩津方氏が素敵に見えてきてしまった。にしても武巳はパニックをしょっちゅう起こしすぎでは。

  • 亀裂が修復できなくなり、ついに分裂してしまった文芸部。しかしそんな中、自分の欠けたものを補ってくれるオマジナイ“どうじさま”に隠された真の目的が判明する。

  • ウィッカによって数多のおまじないが広まってしまっている学校で、
    文芸部メンバーはバラバラに…。
    女の子は魔女と紙一重と云いましたが、今回は沖本君の件と云い、
    男性もやっぱり人間な訳で、喪失によって脆くも崩れ去ってしまう事はあるのですね。
    そう云えば、何となく当事者間でハッピーエンド的な流れになっていますが、
    武巳も其の為に人を犠牲にしている訳で、
    喪失といういつか必ず訪れる悲しみを目の前にしたら、
    人は狂気を受け入れてしまうのかもしれません。
    私は彼らの1.5倍くらい生きてますけど、此処まで誰かに執着して、
    異界にまで足を踏み入れる程思い入れのある人っていないので、
    羨ましいと思って良いのやらどうなのやら…。

  • 自分のよく知っている、明るい人間が、たくさんの感情を混じり合わせて、狂気と呼ぶしかない世界に踏み込んでいることを知ったときの恐怖は、最初からの狂気以上に恐ろしい。
    自分の信じてきた、自分の見てきた世界が、ほんの一面、あるいはもしかすると見せ掛けだけで空虚なものだったとしたら。
    武巳の恐慌は、当然なのかもしれない。

  • 再読。
    今回は武巳の身の回りのまとめの印象が残ったかな。
    これで完全に摩津方の手のひらの上に乗ってしまった感じ。
    魔王様が今までそれほど後ろ盾だったかというと、そうでもないし。
    でも、生まれつきの気の弱さで立ち向かっていけるタイプでも無いので、やっぱり傍観者のスタンスかな。

  • 普通に見えるからといって、普通かと問われれば違うかもしれない。
    そんな空間になってしまっている学校…というよりも
    そこに存在する人達。
    一種学校と言うのは閉鎖的空間とはいえ…ここまで無関心だと
    見事、としかいいようがないです。

    普通だと思っていたのに違った友人。
    誰しも身の内に狂気を飼っているとはいえ、これはもう
    そうではなくなっています。
    認め、認識しているのではなく、そのまま融合してしまった、という感じで。
    一体彼らはどこに行くのか、どこまで道を突き進むのか。

    普通と、普通ではないとで別れていて、けれどバランスが取れていた彼ら。
    けれどそれはただのプライドの問題で、本当はただ迷っていた、と
    認識した彼ら。
    己を見つめる事、己を見つける事。
    それが出来た瞬間、強くなれる。
    …とはいえ、見つめ直すのは容易ではないです。
    そう思えば、彼らが離れたこの時間は無駄ではなかったかと。

    別れてしまった彼らは、元のバランスに戻るのでしょうか?
    そして彼は、選択をし続けるのでしょうか?

  • 驚きの展開。突き抜けた村神が格好良かった。そしてやっと明かされた謎に納得。思いついた作者がすごい!

  • 2011 8/31読了。@Laboremus4869くんから借りた。
    俊也覚醒編。うじうじが吹っ切れてしまってからはさっぱり人間らしくないっていうね。さよなら僕らのシェパード。

  • 座敷童子編完結。

    魔女を始めた出し抜いたお話しでした。
    それによって魔女に痛手があるのかも分からんケド
    でも何だか『この子達 魔女と戦えるんやん!!』とホッとした・・・

    今までのお話しの繋がりや
    魔女の目論見何かも見え初めて
    Missingも終わりを迎えつつあるんだなぁ・・・と。

    このお話しの最後。
    稜子が聡子お姉ちゃんに『忘れていてごめんね』と
    ひたすら謝り続けるトコロで涙出た(T-T)
    稜子は一番強くて優しい子だヨ!!

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著者プロフィール

1977年、岡山生まれ。津山三十人殺しの舞台となった津山市出身。二松学舎大学卒。民俗学および魔術に関して知識を豊富に持ち、『Missing 神隠しの物語』で電撃文庫デビュー。著書に『断章のグリム』『時槻風乃と黒い童話の夜』『夜魔』『ノロワレ』『霊感少女は箱の中』シリーズなど。

「2022年 『Missing13 神降ろしの物語〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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