キノの旅 (8) the Beautiful World (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 3774
感想 : 162
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840228329

作品紹介・あらすじ

「あー…」運転手が口を開いた。力のない声だった。「何さ?キノ」モトラドが聞いた。キノと呼ばれた運転手は、ポツリと「お腹すいたな」「だったら、止まって休む!空腹で倒れられたら-」モトラドの訴えを「はいはい。何回も聞いたよ、エルメス」キノは流す。エルメスと呼ばれたモトラドは「分かっててやってるんだから」呆れ声で答えた。「そもそも、あの国が滅んでいたのがいけない」カーブを抜けながら、キノが言った。-お腹をすかせたキノとエルメスが辿り着いた場所には、盆地の中央を埋め尽くすように、数百人の難民が集まっていた…(『愛のある話』)他、黒星紅白が描くイラストノベルも含め全8話収録。

感想・レビュー・書評

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  • 前巻もエピローグが長くて驚いたけど、今回はそれよりも更に長い。
    なんと、エピローグだけで本の半分を占めているのです。
    びっくり。
    でも読んで納得。余韻の残るこのエピローグは、短くしちゃいけないものでした。

    「キノの旅」シリーズの魅力はいろいろあると思うんですが、その1つがキャラクターだと思っています。
    この巻で新たに主要キャラになりそうな人物が登場。
    やっぱり個性的ですね。時雨沢さんの描くキャラクター、好きです。キノもエルメスも、シズ様も師匠もみんな。
    新キャラには、これからも登場してほしいなあ。

    それから、何人もの主要人物の目線で描かれた物語の数々も魅力だと思います。時間軸すら異なる物語もあれば、まるで違う人の物語が交差することもある。それが、すごく楽しいです。
    読んでいて、少しFF4を思い出しました。キノの旅のラストが今から気になります。それぞれの物語を1つの物語としてまとめてくれることを期待。

    今回はエピローグがやはりいいけれど、「ラジオの国」もおもしろかった。
    ところどころに時雨沢節が出てるのもいいですね。
    本書でキノという人物の魅力に改めて気づかされた気がします。批判をしないし、偽善もない、ある意味自然体なところに私は惹かれたのかもしれません。

  • あとがきも含め、構成にびっくりしました。エピローグが全体の五分の三ぐらいを占めている。
    師匠たちの大立ち回り「歴史のある国」も面白いですが、エピローグ「船の国」の結末にハラハラしました。
    何が正しくて何が愚かなのかは誰にも分かりませんし、神にも、神の視点で読んでいる読者にすら分からないと思います。だから社会では制度や法を作りますし、本シリーズの面白さはその制度や法の可笑しみを楽しむことにあるのですが・・・。
    結局は師匠やキノの言うように、どんな状況でも他人より自分を愛すること、それが最善の選択へと導いてくれるのかもしれません。
    シズにはそれが足りなくて、だからこそティーと出会ったのだろうと思います。

  • 2020.6.30 読了


    シリーズ8作目。

    エピローグは アニメにもなってた話ですね!
    ここに出てくるんだ。
    すっかり忘れかけてたけど 笑

  • キノとエルメス、シズ様と陸、そして師匠とその相棒の3組の旅人たちの関係が、すこしずつかさなりあい、ストーリー上の進展が見られます。とくにこの巻に収録されているエピローグ「船の国」では、これまでその関係が不明だったキノとシズ様との関係が、すこしだけ明かされることになります。

    とはいえ、劇的な再会といったエピソードではなく、あくまで本シリーズらしい、淡々とした寓話が積みかさねられていくなかで、それぞれの道筋が交錯するといった関係にとどめられています。

  • キノの旅、第八弾。秀逸の話「歴史のある国」

  • 『想いは 正しく伝わらない』

    「愛のある国」の皮肉がいい。

  • 3つの旅は交わったり、交わらなかったり。
    でも多分メインはあとがきです。

  • 今頃気づいた。この師匠、若い師匠ですね。そろそろアニメをカバーできそうなぐらいは読んだ気がする。

  •  男の居場所と生きがいとを生んだのは欺瞞。かような人の心の襞を描く作「救われた国」から、欺瞞に満ちたメディアへのリテラシー欠落を多面的に嘲笑う「ラジオの国」。

     あるいは、歴史とは為政者に都合良く捏造される。特に失政に対しては…。この身も蓋もない事実を、過去の事実が人の真意を露わにし得るわけではないことと同時に皮肉って見せる「歴史の国」などのように社会性溢れる逸品もある。

     その一方で、割と古典的SF題材である、ユートピアは実はディストピアであったという物語、「悪いことはできない国」など多様な布陣で描写される第8巻だ。

     そして、ここでのエピローグは、シズさま、王になり損ねて…と。なかなか「可愛らしい」皮肉で締める。

  • ああ~キノ in メガネいっすねぇ~~

    光の裏には必ず影ありってね。この作者ほんとひねくれてる気がしてならない。シズのパーティーに加わったティーもなかなかいい感じだ

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著者プロフィール

2000年『キノの旅 the Beautiful World』でデビュー。アニメ『ソードアート・オンラインII』の銃器監修も担当。

「2022年 『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXII ―フィフス・スクワッド・ジャム〈中〉―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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