ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.25
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本棚登録 : 882
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840230186

作品紹介・あらすじ

"君の胸の奥のその「動機」とやらは、実は空っぽなんじゃないのかい…?"ブギーポップに復讐する。ただし誰のためでもなく、己自身のために-その執念に取り憑かれた少年が、内気な少女織機綺と共に"牙の痕"と呼ばれる地に足を踏み入れた時、混迷は幕を開ける。メビウスの輪のように表裏も定かでない異界に迷い込んだ二人の前に現れたのは、心の闇から顕れた爆弾の群と、鬼とも人ともつかぬ奇妙な子供"ブリック"だった-己の迷いに気づけない少年と、迷いの弱さに悩んでいる少女と、何処に行くべきかさえ知らぬ魔物が彷徨う-そこは境界。果てなき虚空と、儚き想いとの狭間に位置する迷宮に"破壊"が渦を巻くとき、死神が人に告げる言葉は断罪か、赦しか、それとも-。

感想・レビュー・書評

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  • 「ブギーポップ」シリーズの第13弾です。

    織機綺は、彼女の通う料理専門学校の学園長が主催する晩餐会でアシスタントにえらばれることになります。彼女とともに晩餐会に参加することになったのは、合成人間の蒼衣明良(あおい・あきら)でした。ところが、二人が会場へとバスで向かっている途中に、「牙の痕」と呼ばれる場所で異空間に迷い込んでしまうことになります。

    また、統和機構と微妙な関係にある長谷部京輔(はせべ・きょうすけ)という人物も、おなじバスに乗り込んでおり、彼と霧間凪とのあいだになんらかのつながりがあることも示唆されます。

    新キャラクターの蒼衣を中心にストーリーを進めながら、今後の展開で重要な役割をもつことになると思われる長谷部という人物を登場させるのが、本巻のねらいだったのかもしれませんが、ややとってつけたようなストーリーに感じてしまいました。この巻の伏線が、このあと思いもよらないような展開になっていくのかもしれませんが。

  • ライトノベル

  • あ~そうだそうだ!!
    こんな話しだった

    リミットが登場する話しが読みたくって再読
    ブリックの正体もわかって一安心☆
    『戦車のような彼女たち』を読んでからもやもやしてたものが晴れました

  • 織機綺がメインとなるお話。

    凪も登場して物語は着々と魔女戦争へと進んでいっているっぽい。
    長谷部が凪に何を話したのか知りたかったのだけど、魔女の話の中に出てきたりするかな。

    この事件の黒幕的な人物があの「イマジネーター」とは驚いた、まだ出てくるのか。
    その会話中に出てきた「ブギーポップが存在していることによる世界の反発」という内容が気になる。これは続きをしっかり読んでいかねば。

    あと、最近ブギーポップさんは宮下藤花の姿で登場し過ぎでは。
    誰かソコを突こうとする敵はいないのかな(最もその瞬間にはブギーポップに変わりそうだけど)

  • リミットはその後どうなったのか。

  • 水増し本…!好きなんですけど、好きなのだけれど、いつ話が畳始めるのだろう。ブギーポップシリーズはどう終わるのだろう?

  • 久しぶりのライトノベル。読み始めて、どっかで聞いた話だなぁと思っていたのだけど、三年前に読んでました(^_^;)まぁ、好きなシリーズではあるので最後まで読みました。雰囲気は好きだけれどストーリーは普通でしたね。

  • 新書購入

     SF。ジュニア文庫。ブギーポップシリーズ。
     世界の敵と戦う死神ブギーポップ。
     今回は、炎の魔女と呼ばれる凪の弟正樹、の彼女「綺」が巻き込まれる話。彼女は人造人間だが、作られたというだけで、普通の人間とそれほど変わらない。
     異変に巻き込まれて、腕は切断されてしまうし、大変な目にあう(繋げてもらえるけれど)。
    「大丈夫だから、正樹」
     異空間に閉じ込められ、貧血状態で呟く言葉は、この場に居ない恋人のこと。
     それを聞かされているうちに、やはり巻き込まれてしまった戦闘用人造人間の蒼衣は、彼女を彼氏のところに返してやらなくちゃ、という義務感にかられる。
     最後に、蒼衣は、綺を心配して現場にかけつけ、無事を知って泣く正樹と対面。
     握手を求めて言う。
    「あんたも大変だな」
     と。
     すごく人様のツボを刺激する、ぼんやり健気系美少女になってくれたものです、綺ちゃん。かわいい。

  • 「ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス」上遠野浩平
    ライトノベル、ファンタジー。特になし。
    ブギーポップシリーズ第12作。

    今回は今までに増してとらえどころのない舞台設定になった気がする。
    エコーズがらみ(虚空牙)の影響に関係した「牙の痕」というミステリーポイントに迷い込んだ綺(と同級生の合成人間(!))の話。
    結局ブリックって子供のエピソードは何かにつながるのだろうか・・・?
    ようやくナイトウォッチシリーズとの接点が広がってきたということなのかなぁ。
    あとリセットの双子の姉、リミットというのも出てきて、統和機構とMPLSの関係というのもフォルテッシモ、凪を含めて楽しみ。

    とはいえ、やっぱり今回も水増しストーリーの感は否めない気がする。
    ブギーポップの活躍は無いに等しかったしなあ。
    ただし、相変わらずの世界観と、キャラクターの魅力で☆4つ、です。

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著者プロフィール

第4回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞。『ブギーポップは笑わない』ほかシリーズ著作多数。

「2019年 『ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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