トリックスターズ (電撃文庫 く 6-1)

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840230643

作品紹介・あらすじ

その魔術師は、にぃと笑って言った。ゲームねぇ、なかなか面白そうじゃないか-。ゲームと称する、その予告は大胆にして唐突なものだった。『我は、今この会場内に集まった諸君の中から生贄を選定し、処刑することをここに宣言する』と。不可解な予告がはたして真実となったとき、舞台となる城翠大学は混乱の渦へと落下していく。加速する猜疑、恐怖、狂乱。だが、美しき女魔術師は、巧妙なる欺計を鮮やかにそして皮肉げに解き明かす。そしてゲームは誰もが予期せぬ結末へ。これは推理小説を模った魔術師の物語-トリックスターズ登場。

感想・レビュー・書評

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  • 読書録「トリックスターズ」3

    著者 久住四季
    イラスト 甘塩コメコ
    出版 電撃文庫

    p68より引用
    “ 人間には『可聴域』というものがある。
    人が実際に、ただの振動を"音"として感知で
    きる周波数範囲のことだ。いわゆる人間の機
    能限界を示した言葉だが、世界には稀に(そ
    れこそ数千万人に一人という確率で)この可
    聴域外の"音"を感知し、さらにその"音"を発
    することのできるー人間としての機能限界を
    遥かに突破した超越者が生まれてくることが
    ある。
     すなわち、それが魔術師である。”

    目次より抜粋引用
    “魔学部入学ガイダンス
     魔術師の殺人ゲーム
     魔学的観点からの密室殺人アプローチ
     課外授業・佐杏ゼミの捜査と推理
     魔術師の回答弁論”

     体系化された学問としての魔術が存在する
    世界を舞台に、確認されている数少ない魔術
    師の周囲で起こる事件を描く、長編ミステリ
    ライトノベル。
     友人との約束で、医学部女子との合コンに
    参加した主人公・天乃原周。周が巻き込まれ
    た事件について聞きたがる女子たちだが、真
    相を話すことの出来ない事情に頭を悩ませる…。

     上記の引用は、魔学と音楽の似たところに
    ついて書かれた項での一節。
    物質が持つ固有振動数に働きかけるとか、超
    ひもの振動に干渉するとか、そんな感じでしょ
    うか?進んだ科学は魔法と見分けがつかないと
    の言葉を聞いたことがありますが、今後もっ
    と魔術・魔法のようになるのかもしれません
    ね。
     魔術ありのミステリなので、先の展開を予
    測しにくくて、それが面白いところでしょう。

    ーーーーー

  • 設定は非常に面白いと思った。
    ただ、トリック自体は然程面白くないと思う。
    ラノベならではの軽さや誤魔化しもあり、本当に謎解きが好き
    という人の目に耐えるものではないのでは。

    ただただ読み物としてさらっと読み流すには十分面白いと思う。

  • 世界で6人の魔術師、大学の魔学部、ゲームと称する犯罪予告。
    これでもかと詰め込んだミステリ的ネタ(トリック)と飾り立てた設定を掛け合わせて、大仰な物語展開を仕立て上げる様が堪りません。
    ミステリとは虚像に実体を与えるものだと思い知る。

  • 4-8402-3064-1 c0193\650E.


    トリックスターズ

    電撃文庫 く-6-1 .

    著者:久住四季(くずみ しき)
    イラスト:甘塩コメコ(あまじお こめこ)

    発行所:株式会社メディアワークス
    発売元:株式会社角川書店



    2005年6月25日 初版発行
    2006年6月20日 4版発行

  • アッマジでラノベテンションだったんか・・・

  • 騙された
    確かにそうだなって事が多々…

  • やられたやられたやられた。
    最後のさいごまで騙されたまんまでした。

    最近、教授の性別を逆にして新創刊本がでんでふよね。
    もう、そっち読もうかどうしようか迷うところだ。

  • 七つ目の謎は読み慣れた人ほどすぐに看破しそう。巻頭のカラーページですでに……

  • ミステリ好きの友人からラノベですごいミステリがあるということでシリーズ読破。

    うん、これすごい。
    本格物を踏襲しながらも、あくまで魔術師の物語にこだわっているところがいい。

    ただもうちょっとキャラクターに思い入れができるとよかったんだけれどなー。

  • 推理というよりはトリック小説。
    魔術の説明も分かりやすくて読みやすかった。

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著者プロフィール

島根県生まれ。電撃文庫より『トリックスターズ』でデビュー。『星読島に星は流れた』は『2016本格ミステリ・ベスト10』にランクインするなど高い評価を得る。現在注目される若手ミステリ作家のひとり。他の作品に『推理作家(僕)が探偵と暮らすわけ』『怪盗の後継者』など。

「2021年 『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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