レジンキャストミルク (電撃文庫 ふ 7-6)

著者 :
  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840231510

作品紹介・あらすじ

全一-城島硝子。有識分体-柿原里緒。壊れた万華鏡-舞鶴蜜。そして、城島硝子の固定剤-城島晶。あらゆる空想と願望の果てに産み出されたこの世ならざる世界「虚軸」。そして「虚軸」と関わり、「欠落」と引き替えに異能を手にした少年と少女たち。平穏な学園生活の裏側で、薄れた境界線が現実に爪痕を残し、世界はゆっくりと侵食されていく…。彼らの闘いが始まる!藤原祐×椋本夏夜が贈る待望の新シリーズ、遂にスタート。

感想・レビュー・書評

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  • 親戚と暮らしている、という事にしている主人公と
    周囲の奇妙な戦い。

    説明がなく、路地裏に迷い込みました、のような
    話の進め方でした。
    徐々に妙な方向へと誘導されて
    染みるように現実世界から離れていきます。

    ちょっとその他の人達との関係性が分かりません。
    そのうち分かる感じなのでしょうか?
    ルビが多い内容でした。

  • デビュー作のルナティック・ムーンに比べると後味の悪さが薄まっているように感じます。それはひとえに救いが無い中にも救われている部分があるからかと。藤原祐作品はこの後味の悪さを味わうものであると個人的には思っているので、そういう意味では若干の物足りなさも感じるわけです。とは言え、この厨二感は作者ならではの強みであるし、緻密な人物描写と後半に向けての盛り上がりは今から12年前の作品とは思えない。ちょっとソフトな藤原祐作品として初めて氏の作品を読むにはむいているのかな?と思ったりもしています。

  •  藤原祐×椋本夏夜の新シリーズが始まったということで、ふと思い出して再読。
     ネーミングセンスや筆致など、この方にしかない才能だと思います。
     改めて読み返してみると、好きじゃない個所もけっこうあるのですが、初めて読んだときは大好きで大好きでどっぷり浸かってました。

     主人公たちの命題は「日常を死守すること」。
     物語はおもに、日常と非日常をいったりきたりしながら進行します。
     非日常とは、実軸(ランナ)と呼ばれる現実世界から、「もしも」という願望によって枝分かれしたパラレル・ワールド(偽物の世界)、虚軸(キャスト)を身のうちに宿し、特殊能力を得たものたちの殺し合いです。
     主人公や、主人公サイドの仲間たちは、みな人格と能力に個性のある虚軸。
     敵としてあらゆる虚軸を主人公にけしかけてくる奴がいるのですが、こいつがとにかくネチネチしていてえげつないです。鬱になります。

     主人公の周囲にいる仲間(みんな女の子)は、ラノベらしく個性豊かで、長所短所含めてとても良い味出していると思うのですが、主人公が唯一好きになれない。

  • 4840231516 355p 2007・2・15 6版

  • 全8巻+外伝2冊
    それは妄想から生まれた偽物の世界たちの物語
    世界を滅ぼしてまでも、僕らの世界を守りたかった
    欠落し、引き換えに手に入れたのはかけがえのない家族でした

  • やっと読み終わった。
     話を引っ張りすぎ。
      2巻も買ってるけど、これまでかな。
       この世界観をどう展開するのか?

  • 本編全8巻 番外編2巻 舞鶴蜜が良い

  • 電撃で一番好きな作品。凄いハートフル学園バトルラブコメディです。
    ルナティックムーンを留学先で読ませてもらって、これを読んだ時の感動は忘れられない。感動・・・・・・?
    もう一度言いますが、凄いハートフル学園バトルラブコメディです。

  • 前作に引き続き読み出しました。
    雰囲気が違って、読みやすかったです。
    笑いあり涙ありな作品です。

  • 自分は基本的にラノベの「用語」なるものがキライです。よく『○○』の上に小さいルビ振って妙な読み方をするのがあるじゃないですか、アレですよ。(上でいう全一=オールインワン、有識分体=分裂病、壊れた万華鏡=ディレイドカレイド、固定剤=リターダと読みます)。あと日常だ非日常だとウダウダ言う作品も嫌いです。合わないんでしょうねぇ。わざわざ書かなくてもフィクションに何も起きない事なんて求めて無いっつーの、と思ってしまうのは・・・まぁ先入観はよろしくないんですけどね。

     で、これは上記にガチで当てはまるにもかかわらず自分がまだ読めると思った作品。もう最初から最後までただひたすら敵による日常の崩壊(大抵主人公に近しい人が犠牲になる)→異能バトルの鬱展開。でもその中でたまに見られる日常のコメディシーンが上手かったり、異能を元に人格形成されたヒロイン達のキャラがしっかりと立っていたりして、よく出来ていると思いました(我ながら何様のつもりだw)。

     ともかく、このジャンルが嫌いな自分でさえ結構楽しめて読める作品。ましてやこのジャンルが好みの人には言わずもがな。要は万人にある程度の保証付きでオススメできるってことですな。

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著者プロフィール

電撃文庫『ルナティック・ムーン』にてデビュー。他著書に『レジンキャストミルク』『鮮血のエルフ』など。独特の文体とハードでシリアスな作風でコアなファンを持つ。

「2017年 『ファイナルファンタジーXIV きみの傷とぼくらの絆 ~ON(THE NOVEL)LINE~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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