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- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840231510
感想・レビュー・書評
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買いだめしていて読まなかったのですが、気になっていたので読了。<BR>最初はすごく読みづらかったです。設定用語が多すぎて頭がついていかなかったし、日常的な会話は楽しめたけどこれといった事件は起きないし。<BR>しかし、面白くなったのは中盤が終りに変わる頃。<BR>物語の確信であるあいつの存在とこの物語の「狂気」を見せつけられてから。<BR>本当に、狂ってる&鬱の言葉しか浮ばない展開だし、すこしだけグロテスク。まあ、普段からグロイものばかり読んでいる人にはさほど……というていどだと思います。<BR>ただ、この最悪なまでもの鬱展開には頭が痛くなります。最後はそれほどでもなかったですけど。<BR>この物語の「欠落」が痛い。<BR>生々しい表現が妙にリアリティを増していて、本当に頭が痛い。けれども、すごく良い。<BR>前半はともかく後半の流れと、人間同士のいさかいというかここまで狂気を真正面から描くと逆にそれが長所になりますね。<BR>まあ鬱展開ばんざいの私にとっては良い小説なので、まあ視点がころころ変わることと、文章に説明が多くてうんざりすることを抜かせば“いい小説”だと思います。
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