- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840232128
感想・レビュー・書評
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今回の作品は前作に比べてやや質が落ちる。<BR>この作品はどちらかというとキャラクターの個性やストーリー、ミスリードを楽しむものなのだから、わざわざ本格的なトリックを用意する必要がない。<BR>須津警部がばかだとしても、上手くあのトリックが使えたと仮定すると不自然な点が一つある。<BR>部屋に入った時に違和感が一つもないほどきれいに残るのだろうか。<BR>答えは否かだと思う。<BR>須津警部がいかにまぬけだとしても、数ある矛盾点・違和感に気づかないほど鈍感ではないでしょう。<BR>だからフェイクのトリックも、犯人の動機などは良いと思うからもうすこし単純なものにしても良いんじゃないかと。<BR>正統派ミステリといった感じだが、いかにフェイクのトリックだとしても明らかにおかしい。<BR>それをぬかせば、ラストはすごく良いと思います。多少はありがちですが……ロストタスクの実現と同時に得た虚無感、そして愛と嘘――何だか救いのない物語だったけれど、良作ではある。<BR>ただ傑作とするならば多少まだ推理に“粗”が目立ちます。<BR>とにかく一番の安定株なので、このままいって欲しいです。
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今更気づいたのですが、西尾氏へのオマージュなのでしょうか? これはこれで楽しいからいいのですが、いーちゃん→主人公、哀川さん→佐杏先生といった感じで(佐杏先生赤毛だしね…)。僕はこちらはこちらで面白いので全然構いません!