- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840232494
感想・レビュー・書評
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甲田学人のデビュー作。Missing登場する神野陰之の短編集・・・と勝手に思っている。十叶詠子も出てくるけど、どちらかというと神野さんが主役なイメージ。
本自体はハードカバーで、持ち運びには不便。
それよりも、既に絶版になっていて、中古以外では手に入らない。
Missingを知らずに読むと、ちょっとびっくりなテイスト。Misingの番外編的な位置づけだけど、これだけ読んでもおもしろいことにはおもしろい。両方読めばさらにおもしろい。
甲田さんの作品は想像力を掻き立てられる。夜魔は特にそういう傾向が強い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白いには面白いけど、怪奇小説傑作集読んだ後だからなんか薄っぺらく感じてしまった(´・ω・`)
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ミッシングの魔女の前日譚短編集というか、あの夜の魔人の短編集というか、この書き方だけで大長編のシリーズになりそうな設定。どれも気持ち悪いけど、やはり一番生理的に受け付けなかったのは魂が蟲になって、それが人の体の中を蠢き、自分の中でも蠢くのを感じているところ。思い出しても、気持ち悪くなります。
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いやぁ、久々に面白かった!
怖い云々ではなくて普通に楽しめましたよ。
所々いかにもラノベだなーと思ったりもしたけれど、基本的には文章もうまいし最高でした。
簡単な粗筋。
「君の願望は何だね?」
そう『彼』は言った。人の噂に聞いたことがある。この都市に棲むという魔人の事を。
暗闇より現れ、人の望みを叶えるという生きた都市伝説――。
一言で表すならば、今までになかった切り口。
話の展開としては普通のホラーかなぁという感じだったけれど、発想がすごいですよ。
都市怪談のような現実味があるんですよね。
まぁ「幻想」と表現するのが一番あっていますが。
一応連作短編となっていますが、基本的にはひとつひとつの話が際立っています。
私的には2つ目のぬいぐるみの話が好きだったかなぁ。
あぁ、そういう考え方もあるのかと不思議な感覚でした。
粗筋にも書きましたが、基本的なテーマとしては「人の望み」。
それについて考えてしまうというわけではなかったけれど、そう問われたら答えにくいものなのだろうなーと思いましたよ。
人によって「望み」は違うし、ひとつだけと言われたら余計に選ぶことができないでしょうね。
オイラだったら何を望むだろう。結構考えてみると難しいですよ。
乙一的な発想力と実話のようなストーリーのうまさがありました。
あまりライトノベルって読まないのですが、こんな感じなのが多いならば少し読んでみたいなぁ。
なんかイイのありませんかね?
怪談モノが好きな人にはかなりお勧め。
『本当にあった~』のような本を好む人は読んでみるのが吉、かな? -
リアルな小説でした。
想像しながら読んだらヤバイ!
途中なきそうになりました。 -
甲田作品好きすぎて書ききれない!
夜中に一気読みしてしまった。
挿絵がないのが更に人を怖くする。
2010年1月、電撃文庫・メディアワークス文庫2冊にわけて文庫化。 -
この人のグロテスクなメルヘンホラーが好きです。
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文庫版を登録したついでにw
甲田学人氏の描写は読んでいて痛くなったり、怖気の走るものがあるのですが、そこがいいんですよねw
描写力というよりは、表現力があるというべきなのでしょうか?
読んでいると、結構気持ちの悪い話もあったのですが、すでに殆ど覚えていませんでしたw
文庫版が奇・怪と2冊に分けて発売するので、新規で買うなら文庫をお勧めいたします
書きおろしが1本ずつ入りますしねw -
ゾクゾクするような描写がすごく好きです。
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ふとした日常に潜んでいそうな「異形」の恐怖を描いた短編集。この異世界は、現実にそう遠くない気がします。すぐ隣にありそう。そしてなんとなく実際に思い当たりそうなシチュエーションが、ひっそりと怖かったり。
お気に入り、そして一番怖かったのは「繕異奇譚」。これってものすごーく納得できてしまうんですよ。悪夢を吸い込んでる気はします。古くなると綻びるのは当たり前ですよね。……あああ、うちにもどこかにしまいこんであるかもしれません。ぷちぷちと綻びてくる音が聞こえませんようにっ!!!