断章のグリムI灰かぶり (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.59
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  • (17)
  • (5)
本棚登録 : 1426
感想 : 151
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840233880

作品紹介・あらすじ

曰く、この世界に存在する怪現象は、全て"神の悪夢"の欠片である。この悪夢の泡は人間の意識に浮かび上がると、急速に人の恐怖や悪意や狂気と混ざり合う。そして、現実世界を変質させながら溢れ出し、悪夢の物語を作り上げる。だが、浮かび上がった悪夢の泡が非常に大きかった時、個性が希釈されて物語の『元型』に近くなる。明示的、暗示的、様々な形で『昔話』や『童話』のエピソードに似たものになる-。普通であることが信条の白野蒼衣と、過去を引きずりつつ悪夢と戦う時槻雪乃。人間の狂気が生み出した灰かぶりの悪夢の中で出会った二人が辿る物語とは-!?鬼才が贈る幻想新奇譚、登場。

感想・レビュー・書評

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  • 《読み終わってから時間が空いていますが感想書きます》


    まず、個人的にはどんぴしゃりな作品でした。
    というのは━━

    1⃣ただただ凄惨な悲劇とそれに抗おうとする悲壮感(ようは鬱)

    2️⃣ヒロインがゴスである

    3⃣主要キャラクターには《断章》というトラウマがある

    4⃣題名通り「グリム」。つまりは御伽噺のメルヘンさと残酷な内容のギャップ


    ……ですかね。僕は悲劇が好きなので、とてもそそる内容だったと思います。グロい描写が多かったのもそれを高めていると言えるでしょう。


    1巻は確か灰かぶり、シンデレラの話だったかと。
    早速凄絶さが極まってますよね。目に刃物が近づくシーンとか、割とガチで悪寒がしました(笑)


    ぶっちゃけもう一度読む“勇気”はないかもですが、嬉しいことに続編があるので、読み進めていきたいと思います!

  • 再読。
    やっぱり痛い!痛い痛い痛い!!

    蒼衣の接し方が新鮮でした。
    最初はぶっきらぼうな男の子な感じの語尾だったんだなー。

    もしかして
    「白」野、「雪」乃、颯「姫」で
    伏線だったー、とか。
    ないか。

  • 主人公の白野蒼衣(しらの・あおい)は、クラスメイトの杜塚眞衣子(もりづか・まいこ)の家を訪ねます。そこで彼は、目をえぐられた女性を目撃し、彼の日常生活は終わりを告げます。

    その場に登場した時槻雪乃(ときつき・ゆきの)に救われた蒼衣は、骨董商「神狩屋」の鹿狩雅孝(かがり・まさたか)のもとに連れてこられて、これまで知らなかったこの世界の真実を教えられます。この世界は、「泡禍」と呼ばれる災厄に見舞われる人びとがおり、雪乃たちは泡禍を抑えるために活動している「騎士団」のメンバーでした。騎士団のメンバーたちもまた、泡禍を経て特殊な能力をそなえるようになり、蒼衣自身は記憶を封印していましたが、やはりそうした能力をもっているというのです。

    その後、やはり神狩屋のもとに身を寄せている夏木夢見子(なつき・ゆみこ)の能力によって、シンデレラの物語にまつわる泡禍が近いことが明らかとなり、さらにその中心に眞衣子がいることがわかります。

    童話をモティーフに取ったグロテスクな描写を含むストーリーと、ツン度高めのゴスロリ少女が登場するダーク・メルヘンです。ただし、主人公の蒼衣やヒロインの雪乃といった主要な登場人物は、ライトノベルの枠内に収まるようなキャラクター造形になっているので、本格的なホラーはあまり得意ではないわたくしにも、個人的には安心して読むことができました。

  •  実質再読。いらなくなったからともらった本。
     童話を元に起こる悪夢のような出来事。みんなそれぞれに痛みがあって、その痛みを抱えながら生きている。これ以上の痛みを増やさないために。
     ユング、フロイト関係の心理学は専門ではなかったものの、多少はやっていたので、イメージや連想の解釈は前より楽しめた。話し出すと止まらないよね分かる。
     眞衣子の境遇は難しい事案だと今になっても思う。それでも蒼衣の存在は大きかったかなー……。
     少し先までは昔読んだことあるので、神狩屋の過去についての言及は少しどころじゃなくやべーだろと思ってる。

  • これのどこがスプーン一杯のグロテスクなんだろう(笑)どれだけ巨大なスプーンなんだ。かなり耐性はあるがこれは怖かった。童話の解釈とか興味深い。絵が合っていないのは残念。

  • ライトノベル

  • 変った設定で面白い。

    この小説を読むと、自分の判っていることを、他者に説明することの難しさが良く判るような気がする。
    実に特殊な設定なので、説明回だけの話では、全部を理解することが実に難しい。
    主人公が読者立場の「何も判らない人」側に立って、説明を受けるタイプの話だが、最初と中盤の説明だけではとうてい全てを納得出来ない。
    とにかく、まず読者に何を理解させるのか、から入る小説なのだろう。
    設定が凝っている半面、文章がちょっと……失礼ながら、つたない感じがしないでもない。こう、途中で読み手の気持ちを切らしてしまうところがちらほら。
    ま、集中力が足りないのだ、と言われるなら、実際にそうなので否定はしない。

    ゲーム、ペルソナ2までが好きな人は、好きなタイプの小説だと思う。

    テーマは、世に存在する怪異は、ごみ箱(集合無意識)に神様が捨てた、神様が見た悪夢である。

  • 全17冊完結。
    痛さ、気持ち悪さで並ぶものなしのライトノベル。
    時槻雪乃が好き。こんな、張り詰めていて、孤立して、苛烈な美少女の支えになりたい。

  • おもしろかった。確か談話室でホラーで紹介されてたのかな?確かにラノベにしてはグロイ表現が多く、そしてうまい。あと、ラノベにある無理くりな設定に上手に意味付けしてる。この作者さん、ラノベから出たら大化けするんじゃなかろうか?

  • う~~んう~~~ん

    童話モチーフはすきだけど・・
    神様(?)の悪意が人間の悪意やなにかとくっついて悪夢がグロくて童話モチーフで
    トラウマを力にしてたたかう!
    って話だった

    よくわからない・・

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著者プロフィール

1977年、岡山生まれ。津山三十人殺しの舞台となった津山市出身。二松学舎大学卒。民俗学および魔術に関して知識を豊富に持ち、『Missing 神隠しの物語』で電撃文庫デビュー。著書に『断章のグリム』『時槻風乃と黒い童話の夜』『夜魔』『ノロワレ』『霊感少女は箱の中』シリーズなど。

「2022年 『Missing11 座敷童の物語〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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