トリックスターズD (電撃文庫 く 6-3)

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840233910

作品紹介・あらすじ

城翠大学の一大イベント、3日連続の学園祭、その一日目。周と凛々子は異常な閉鎖空間の中に閉じ込められていた。すっぽりと闇のようなものに覆われてしまった講義棟。その中で、脱出するすべを探し、あがく周たち。この状況がどうやら魔術によるものであり、さらに周たちの中に魔術師の息がかかった裏切り者がいるらしいことが判明する。それが、それぞれの疑心暗鬼を招くことになり…。招かれざる客"D"が来たりしとき、逃げ場のないその空間は恐怖と緊張で満たされる。魔術師と"D"の物語、登場。

感想・レビュー・書評

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  • 読書録「トリックスターズD」3

    著者 久住四季
    イラスト 甘塩コメコ
    出版 電撃文庫

    p149より引用
    “"機械仕掛けの神"-それは小説、戯曲など
    で、困難な場面に突然現れて、不自然で強引
    な解決をもたらす存在のことを指す。”

    目次より抜粋引用
    “in the "D"aylight
     in the "D"aylight2
     in the "D"ark
     in the "D"ark2
     in the "D"ark3”

     体系化された学問としての魔術が存在する
    世界を舞台に、確認されている数少ない魔術
    師の周囲で起こる事件を描く、長編ミステリ
    ライトノベル。シリーズ第三弾。
     友人との待ち合わせよりも早めに目的地へ
    向かい、コーヒーを一杯飲んでからその場へ
    向かおうと思った主人公・周。しかし目当て
    の喫茶店はclosedの札が出ており…。

     上記の引用は、突然暗闇へ閉じ込められた
    場面での一文。
    主人公達で解決できないことは、神様にでも
    出てきてもらわなければ、物語が前に進まな
    いのかもしれませんね。現実にもそんな都合
    のいい存在が欲しいところですが、一人一人
    にそんな存在がついていたら、結局諍い事ば
    かりになりそうです。
     学校や大学を舞台にした作品では付き物の、
    学園祭での話が描かれた巻。楽しいイベント
    の様子より、ミステリならではのトラブルが
    起こります。魔術が絡む物語なので、本格ミ
    ステリとはその手の専門家からは見られない
    のかも知れませんが、謎が主人公たちによっ
    て解決されるさまは、ミステリ以外の何物で
    もないのではないでしょうか。

    ーーーーー

  • 4-8402-3391-8 c0193¥690E.

    トリックスターズD.

    電撃文庫 く-6-3 .

    著者:久住四季(くずみ しき)
    イラスト:甘塩コメコ(あまじお こめこ)

    発行所:株式会社メディアワークス
    発売元:株式会社角川書店

    2006年4月25日 初版発行

  • トリックスターズ3作目。1作目、2作目と話の形式に慣れてきたところでのこの展開には唸る他なかった。

  • 相変わらずのどんでん返しですが、
    今回は珍しく主人公が頑張ったなという印象を受けました。
    外とは連絡がとれない暗闇。
    見えない敵。
    一人ずつ消えていく仲間、とミステリーというよりもホラーかサスペンスに近いイメージかもしれません。
    ですが、そこは流石というか相変わらずと言うべきか.....。
    トリックスターズらしいストーリー展開と幕引きに、
    ここまで読んだ読者ならば「なるほど」と思うのではないでしょうか。

  • おもしろいけど、前作・前前作読んでないと意味がわからないのではないだろうか。

  • 城翠大学の一大イベント、3日連続の学園祭、その一日目。周と凛々子は異常な閉鎖空間の中に閉じ込められていた。すっぽりと闇のようなものに覆われてしまった講義棟。その中で、脱出するすべを探し、あがく周たち。この状況がどうやら魔術によるものであり、さらに周たちの中に魔術師の息がかかった裏切り者がいるらしいことが判明する。それが、それぞれの疑心暗鬼を招くことになり…。招かれざる客“D”が来たりしとき、逃げ場のないその空間は恐怖と緊張で満たされる。
    魔術師と“D”の物語、登場。

  • 相変わらず読者をミスリードに導くテクニックは素晴らしいです。<BR>しかしながら、本当に<混乱>してしまいますし、みゃーことかはなんか正直言うとキャラが濃すぎて普段おとなしめのキャラ(決して薄くはないけど)たちに比べてややくどく感じました。<BR>その上、前作を読んでいないとよく分からない気がします。<BR>ぼくが手鞠坂は意外性があって良いですし、今回はミステリーというよりもホラーっていうイメージが強く、トリックも殆どないので特に言うことはないです。<BR>最後にあれを持って来たのは良いと思います。これだったんですね。前作を読んだ人にしか分からないギミック。<BR>そして未了――これは学園祭がまだあるから、真犯人をまだ教えきっていないからこれが続くのか(でも大体分かったけど)、それとも『物語が閉じられるまで終わらない』からなのか……、微妙である。<BR>どちらにせよ、現実かそれとも小説か、混乱を招く作品でした。<BR>良作ではあるけど、真犯人のこともあり二つマイナス。

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著者プロフィール

島根県生まれ。電撃文庫より『トリックスターズ』でデビュー。『星読島に星は流れた』は『2016本格ミステリ・ベスト10』にランクインするなど高い評価を得る。現在注目される若手ミステリ作家のひとり。他の作品に『推理作家(僕)が探偵と暮らすわけ』『怪盗の後継者』など。

「2021年 『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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