- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840234429
作品紹介・あらすじ
時は近代、場所はニョーヨーク。暗闇に高くそびえる摩天楼で、『弔詞の詠み手』と呼ばれるフレイムヘイズと、とある強大な"紅世の王"が激突した-!「戦闘狂」と毘怖される美女・マージョリーの過去が、今紐解かれる(『マイルストーン』)。夏休みが明け、再び御崎高校に通い始めた坂井悠二とシャナ。二人は、悠二に恋心を抱く吉田一美の誕生パーティーに参加する。そこには、悠二を邪魔者扱いする、吉田一美の弟・健がいて…(『セレモニー』)。『九咳天秤』の隠密頭、"闇の雫"チェルノボーグ。彼女は、誰にも触れさせたくない、禁断の領域を持っていた-。今は亡き、九人の"徒"たちの物語(『キープセイク』)。
感想・レビュー・書評
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中編2本、短編1本を収録しているほか、前回に続いてフリアグネとマリアンヌによる作品用語解説のコーナーがあります。
最初の「マイルストーン」は、かつてニューヨークで、マージョリーが「千変」シュドナイと戦った話。「復讐」ではなく、人間を救いたいという「善意」によってフレイムヘイズになることを選んだユーリイ・フヴォイカが舞台回しを務めます。
次の「セレモニー」は、吉田さんの誕生日パーティを開催する話。「写真の兄ちゃん」がシャナと楽しそうに歩いているのを目にした吉田さんの弟の健が、マージョリーやヴィルヘルミナの協力を得て、姉の思い出作りに協力します。
最後の「キープセイク」は、「とむらいの鐘」がブロッケン要塞に入場する際の席次の順番をめぐって、「九咳天秤」の間で起こった言い争いの話。チェルノボーグがモレクに寄せる、淡い想いが描かれています。
ストーリーそのものは、特別うまく構成されているというわけではありませんが、それぞれの作品を満たしている雰囲気がいいと感じました。本編の方は、悠二をめぐるシャナと吉田さんの関係が平衡状態に達してちょっとマンネリ感も漂い始めてきたところだったので、新鮮な気持ちで読むことができたように思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーん、
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マイルストーン
1 燃える川
2 人外の扉
3 生きる道
セレモニー
1 かくしごと
2 たくらみ
3 いたずら
キープセイク -
短編集。
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のわーるかあゆす
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吉田一美・・・。誕生日。
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短編集。最後のとむらいの鐘の話が一番気に入りました。最後の最後で堪りません。裏表紙のカラー版のタンポポはにくい演出ですね。
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短編集