デュラララ!!×3 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.99
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本棚登録 : 4363
感想 : 240
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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840235167

作品紹介・あらすじ

「あんたは人を殺せるか?新宿で情報屋なんかやって、何人もの人間を好きなように弄んで。折原臨也、あんたは、人を殺せるのか?自分の手で、直接な。ナイフで死なない程度に刺して、お茶を濁し続けやがって。まあ、何を言っても…結局お前は誰か他人を使うんだろう?笑える程に、卑怯な奴だなお前は」東京・池袋。そこには寂しがり屋な過去が集う。現実から逃避し続けるボス、責任を感じている女子高生、友人の想いに気づけない少年、乗っ取りを図る男、未だ情報で人を操る青年、そして漆黒のバイクを駆る"首なしライダー"。そんな彼らが過去を乗り越え、三つ巴の哀しい現実に立ち向かう-。

感想・レビュー・書評

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  •  とりあえず。
     黄巾族とダラーズの戦いになりそうだった件について、一旦の区切りがついたこと。
     そして、ついでに正臣の過去についてもケリがついたこと。
     そんでもってセルティが首がないのと男の趣味が悪いのと、以外は意外と普通の女の人だったこと。
     で、静雄と臨也と新羅が同級生だったことがわかったこと。
     臨也の性格の悪さが本領発揮してきたこと。

     ぐらいが個人的には今回の見どころだったんじゃないかと……。

     一瞬、今回のことで、正臣と帝人の関係がどうなるのか……と、ドキドキして読み進めていたんですが。
     決定的な亀裂になるような事態にならなくて、本当にほっとしました。

     これで帝人が傷つくのは、悪気がない分、かわいそうだ……

     と、考えて俺はやっぱり帝人贔屓なのか……orz ってちょっと頭抱えたくなった。
     いやまぁ、帝人が悪い訳じゃ全然ないんですけど。

     で、最後に正臣が姿を消してしまうんですが、これも伏線なのかなー……?
     作者さん、最後に「一つのシリーズに絞ったからと言って、その話のアイディアが思い浮かぶ訳じゃない」的なことをおっしゃっているんですが。
     自分なりにおぼろげながら、シリーズの最後の形態が思い浮かんでる訳じゃないのかな……?
     思い付きで、こんなにいっぱい伏線ばら撒いて、後でそれを思い付きで回収するの……?
     だとしたら、とんでもなくすごいことだと思うんですが……

     この正臣がいなくなったのも、思い付きで、いなくなった後、どうさせるかっていうのを後から考える……だったらすごいな。
     一応、正臣が「いなくなった理由」的な言葉があとがきに書いてあったから、後々何らかの伏線に使うつもりはあるんですよね……?

     あぁ、後、イザシズ! イザシズ!
     今回は、同級生だったっていうかなり大きめの爆弾を投下してくれちゃってこれで大分話書きやすくなったよね!
     これくらいの腐女子ホイホイな伏線作ってくれるんだったら書くだけだったら書けると思う。
     ただ、実際書くかどうかは別問題だけど!(こら)

     それから、臨也性格悪すぎ☆
     嫌だよ! こんなやつ嫌だ!
     つかあれだ。
     こんなやつ僕が書いたら、絶対ヤンデレ路線まっしぐらだよね!(ぁ)

     それとは対照的に、セルティのかわいいこと、かわいいこと。ピュアなこと、ピュアなこと。
     嫉妬とかするセルティかわいい。
     相手が新羅じゃなかったらもっとよかったんだろうけど、セルティかわいい。
     まぁ、新羅はやってることはまともだよね。仕事が仕事だけれども。

  • なるほど、ここでキリがついて、アニメは3巻までだったのか。
    ここまで読んできた印象では、アニメの方が面白かったかな。
    小説も勿論面白かったけど。

    それにしても、セルティが主役だったのね(笑)
    このシリーズは特定の主役がいない・・というか、しいて言えば「池袋」が主役なのかと思ってた。

    それにしても、イザヤはどこまでも忌々しいわ(笑)

  •  2015-12-20

  • ライトノベル

  • ネタバレ これまでの小括ともいうべき三巻。すなわち、それは始まりの終わりでもある。もともと、悪意のための悪意、そしてその帰結が思考での闘争ではなく、全編バイオレンスとなる物語は余り好みではないんだけれど…。そういう匂いをプンプンさせながら、ところが、本作は、そもそも悪意は悪意だけで伝染するわけではない。悪意がそれ以外の善意によって覆滅することもある。こういう展開で〆ていくのは安堵というカタルシスが優先されたからに他ならない。この物語の構図は良としたいところ。

  • セルティが主役だったんですねシラナカッター。高校組が彼らなりに出した答えがどこへ繋がるのか楽しみです。正臣はしばらく現場から離れてしまうのですね。セルティと新羅がもうイチャイチャで和むけれども頭の事もあるわけでなんとなく不安が拭えない。むしろイチャイチャするたび今後どんな落とし穴が……と杞憂します。たくさんの登場人物が画策したり偶然動いたり意思を貫いたりしたストーリーに心惹かれます。

  • おたがいの裏の顔を知らない帝人、正臣、杏里と、彼らを操ろうとする臨也の駆け引きに、ひとまずのピリオドが打たれることになります。

    かつて黄巾族のリーダーだった正臣が、切り裂き犯に杏里がねらわれたことをきっかけに、ダラーズ、黄巾族、罪歌たちの抗争に入り込んで、断ち切ろうとしても断ち切れない過去との決着をつけます。

    帝人の軽薄な同級生という立ち位置だったはずの正臣がじつは複雑な過去を背負っていた、という設定を受け入れられるかどうかが、この巻に入り込めるかどうかのハードルになっているかもしれません。臨也の狂信徒の三ヶ島沙樹に引っぱり込まれる形で、普通の中学生だったはずの正臣が『非日常』の側に入り込んでしまったのだと考えれば、それなりに納得ができるのではないかと、個人的には思っています。

    前巻でのフリでプロットのおおまかな予想できたはずですが、ストーリーの組み立てがとてもきれいに仕上がっていて、ページ数がやや多めなのに一気に読むことができました。

    それにしても、個人的にカッコいいと思うところは、ドタチン、ゆまっち、狩沢のトリオが全部持っていってるような気がします。

  • 今回は正臣が昔所属していた「黄巾賊」と「ダラーズ」の抗争が話の中心。帝人・杏里・正臣の3人がそれぞれ隠していた「非日常」が明るみに出る。3人の秘密については今回で一応の決着を見た感じ。メインキャラと思われるセルティや帝人の出番がこれまでは少ないが、これからは増えていくのだろうか?。あといくつも張り巡らせた話の伏線を同時に追っていくのがこのラノベの魅力かもしれないけど、注意して読んでいかないと意味の理解ができなくなるな。続きも読んでいきたいと思います。

  • ---

    23/03/2011 本棚追加

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  • ダラーズ→罪歌→黄巾賊と、来良組編がひと段落の第3巻。


    このあたりの話はアニメの映像わりと覚えてるけど観てた当時は「⁇」だった記憶。

    理解した今改めて観直したいわー。

    そして読んでいる時主要キャラクターの声がアニメ声優陣の声で脳内変換されて聞こえるのだけど1番鮮明に聞こえるのは何でか臨也なんだよね…(^ω^)苛。←

    何はともあれ次は4巻。

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著者プロフィール

東京都生まれ埼玉出身の小説家。『デュラララ!!』『バッカーノ!』『Fate/strange Fake』(すべて電撃文庫)などを執筆。小説以外にも『デッドマウント・デスプレイ』(スクウェア・エニックス)などの漫画原作のほか、ゲームシナリオやドラマ原作など多種多様な作品を手掛ける。

「2023年 『シャークロアシリーズ 炬島のパンドラシャーク〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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