デュラララ!!×3 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.99
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本棚登録 : 4364
感想 : 240
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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840235167

作品紹介・あらすじ

「あんたは人を殺せるか?新宿で情報屋なんかやって、何人もの人間を好きなように弄んで。折原臨也、あんたは、人を殺せるのか?自分の手で、直接な。ナイフで死なない程度に刺して、お茶を濁し続けやがって。まあ、何を言っても…結局お前は誰か他人を使うんだろう?笑える程に、卑怯な奴だなお前は」東京・池袋。そこには寂しがり屋な過去が集う。現実から逃避し続けるボス、責任を感じている女子高生、友人の想いに気づけない少年、乗っ取りを図る男、未だ情報で人を操る青年、そして漆黒のバイクを駆る"首なしライダー"。そんな彼らが過去を乗り越え、三つ巴の哀しい現実に立ち向かう-。

感想・レビュー・書評

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  •  2015-12-20

  • ライトノベル

  • ネタバレ これまでの小括ともいうべき三巻。すなわち、それは始まりの終わりでもある。もともと、悪意のための悪意、そしてその帰結が思考での闘争ではなく、全編バイオレンスとなる物語は余り好みではないんだけれど…。そういう匂いをプンプンさせながら、ところが、本作は、そもそも悪意は悪意だけで伝染するわけではない。悪意がそれ以外の善意によって覆滅することもある。こういう展開で〆ていくのは安堵というカタルシスが優先されたからに他ならない。この物語の構図は良としたいところ。

  • セルティが主役だったんですねシラナカッター。高校組が彼らなりに出した答えがどこへ繋がるのか楽しみです。正臣はしばらく現場から離れてしまうのですね。セルティと新羅がもうイチャイチャで和むけれども頭の事もあるわけでなんとなく不安が拭えない。むしろイチャイチャするたび今後どんな落とし穴が……と杞憂します。たくさんの登場人物が画策したり偶然動いたり意思を貫いたりしたストーリーに心惹かれます。

  • おたがいの裏の顔を知らない帝人、正臣、杏里と、彼らを操ろうとする臨也の駆け引きに、ひとまずのピリオドが打たれることになります。

    かつて黄巾族のリーダーだった正臣が、切り裂き犯に杏里がねらわれたことをきっかけに、ダラーズ、黄巾族、罪歌たちの抗争に入り込んで、断ち切ろうとしても断ち切れない過去との決着をつけます。

    帝人の軽薄な同級生という立ち位置だったはずの正臣がじつは複雑な過去を背負っていた、という設定を受け入れられるかどうかが、この巻に入り込めるかどうかのハードルになっているかもしれません。臨也の狂信徒の三ヶ島沙樹に引っぱり込まれる形で、普通の中学生だったはずの正臣が『非日常』の側に入り込んでしまったのだと考えれば、それなりに納得ができるのではないかと、個人的には思っています。

    前巻でのフリでプロットのおおまかな予想できたはずですが、ストーリーの組み立てがとてもきれいに仕上がっていて、ページ数がやや多めなのに一気に読むことができました。

    それにしても、個人的にカッコいいと思うところは、ドタチン、ゆまっち、狩沢のトリオが全部持っていってるような気がします。

  • 今回は正臣が昔所属していた「黄巾賊」と「ダラーズ」の抗争が話の中心。帝人・杏里・正臣の3人がそれぞれ隠していた「非日常」が明るみに出る。3人の秘密については今回で一応の決着を見た感じ。メインキャラと思われるセルティや帝人の出番がこれまでは少ないが、これからは増えていくのだろうか?。あといくつも張り巡らせた話の伏線を同時に追っていくのがこのラノベの魅力かもしれないけど、注意して読んでいかないと意味の理解ができなくなるな。続きも読んでいきたいと思います。

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    23/03/2011 本棚追加

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  • ダラーズ→罪歌→黄巾賊と、来良組編がひと段落の第3巻。


    このあたりの話はアニメの映像わりと覚えてるけど観てた当時は「⁇」だった記憶。

    理解した今改めて観直したいわー。

    そして読んでいる時主要キャラクターの声がアニメ声優陣の声で脳内変換されて聞こえるのだけど1番鮮明に聞こえるのは何でか臨也なんだよね…(^ω^)苛。←

    何はともあれ次は4巻。

  • てっきり高校生3人組を主軸とした話が続くのかと思いきや、終わってしまった。
    あとがきにあったけど、終わりだと思われるのも成る程という感じはする。
    でもこの範囲に絞っても、風呂敷のサイズの割には大して広がらなかった気がする。

    セルティが主人公ってのはピンと来てないけど、今後に期待(こればっかり)。

  • 3巻にして物語が大きく動いたなという感じ。
    帝人率いるダラーズと正臣が率いていた黄巾族、罪歌の本体を持つ杏理の動向が気になっていくところ。学園編に正臣がいなくなるのか…と思うと寂しいような邪魔者が減ったかというような。それにしてもどこまでが臨也の計画通りなのだろうか?新羅親子じゃないが臨也の頭を解剖して覗いてみたいものである。

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著者プロフィール

東京都生まれ埼玉出身の小説家。『デュラララ!!』『バッカーノ!』『Fate/strange Fake』(すべて電撃文庫)などを執筆。小説以外にも『デッドマウント・デスプレイ』(スクウェア・エニックス)などの漫画原作のほか、ゲームシナリオやドラマ原作など多種多様な作品を手掛ける。

「2023年 『シャークロアシリーズ 炬島のパンドラシャーク〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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