トリックスターズM (電撃文庫 く 6-4)

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840235259

作品紹介・あらすじ

周がまどろみの中で見た夢、それは大胆な犯行予告とも言うべき「予知夢」であった。被害者の視点で紡がれる夢は、一体誰に起こりうる未来なのかを知らせてはくれない。ただ、今までの経験上言えることは、ごく近しい人間-いつのまにか周にとって大切となってしまった凛々子たち5人である可能性は高かった。未来視とはその名の通り、確定した未来を事前に見るものである。不可避の未来を前に初めて、それを変えようと動く周。そして、いつどこで誰が被害者になるのかを探るイレギュラーな推理が始まるのだが…!?魔術師と"M"の物語、登場。

感想・レビュー・書評

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  • 4-8402-3525-2 C0193¥550E.

    トリックスターズM.

    電撃文庫 く-6-4 .

    著者:久住四季(くずみ しき)
    イラスト:甘塩コメコ(あまじお こめこ)

    発行所:株式会社メディアワークス
    発売元:株式会社角川書店

    2006年8月25日 初版発行

  • 読書録「トリックスターズM」3

    著者 久住四季
    イラスト 甘塩コメコ
    出版 電撃文庫

    p82より引用
    “「物事ってのは一見単純そうなことでも、
    実際には目に見えない様々な要素が絡んで成
    立してるだろう。お前が今すぐ雨の降る外に
    出て服を濡らすにしても、傘を持っていれば、
    そもそも雨が降っていなければーという具合
    に、ある現象を発生させるには無数の条件が
    必要で、そのうちの一つでもそろっていなけ
    れば未来はたちまち別のものになる。結果に
    は必ず原因がある。逆に、その原因を完全に
    把握できたとすれば、結果を予測することも
    不可能じゃない」”

    目次より抜粋引用
    “魔術師師弟の夢見考察
     マスカレイド開幕!
     名探偵の条件
     彼女はなぜ死を選ぶのか?
     閉幕、そして未来”

     体系化された学問としての魔術が存在する
    世界を舞台に、確認されている数少ない魔術
    師の周囲で起こる事件を描く、長編ミステリ
    ライトノベル。シリーズ第四弾。
     トラブルはあったものの、学園祭初日を終
    えた打ち上げで飲んで、そのまま眠って朝を
    迎えた主人公・周。目を覚ます直前に視たイ
    メージのためか、周は混乱しつつも状況を確
    認する…。

     上記の引用は、主人公・周の能力について
    の魔術師教授の台詞。
    原因を把握したという事実によって、また結
    果に違う可能性が出たりもしそうです。量子
    コンピュータが実用化されたら、全ての結果
    の可能性が見られるようになるのでしょうか
    ね。何一つ良い結果がもたらされる可能性が
    ないことが分かってしまったとき、その人は
    一体どう行動したらいいのやら…。何もかも
    見えてしまうより、ある程度ぼやけている方
    がいいこともあるのではないでしょうか。
     自らの能力と向き合い、一つ違う未来へと
    進もうとする主人公の様子が描かれます。
    自分の行動いかんで結果が変えられるのなら、
    まあ頑張る気にはなるでしょう。そうであり
    たいものです。

    ーーーーー

  • ラノベ。
    現代なんだけど、魔術というものが認められている世界で、でも魔術師は世界に6人しかいなくて。
    でも実は、ヘタレ主人公が7番目の魔術師なんだけど、それをかくして生きてきて……とある唯我独尊の魔術師に出会ったことで、変わっていく。
    って感じの大筋の中の1話の話。
    今回は主人公が他人の未来を視てしまって、それを阻止しようと頑張る。
    読みやすんだけど、途中で飽きてくる。

  • トリックスターズ4作目。3作目に続き、今までとは一味違ったストーリー展開に引き込まれた。

  • 周がまどろみの中で見た夢、それは大胆な犯行予告とも言うべき「予知夢」であった。被害者の視点で紡がれる夢は、一体誰に起こりうる未来なのかを知らせてはくれない。ただ、今までの経験上言えることは、ごく近しい人間―いつのまにか周にとって大切となってしまった凛々子たち5人である可能性は高かった。未来視とはその名の通り、確定した未来を事前に見るものである。不可避の未来を前に初めて、それを変えようと動く周。そして、いつどこで誰が被害者になるのかを探るイレギュラーな推理が始まるのだが…!?
    魔術師と“M”の物語、登場。

  • うーん、いいんだけどミステリじゃないよなあと。<BR>いえ、ストーリー的にはすごく好みですが、魔術を利用したミステリではなく魔術に関するミステリみたいな。<BR>被害者や推理は意外性があってめちゃくちゃ良いです。<BR>ただ、この作品の長所であるミステリと魔術の融合が上手くいかされていない気がします。<BR>どちらもでしゃばりすぎないのですが、そのせいかせっかくの話なのにいまいち推理が盛り上がらなくて、何だか小骨がつっかかったような印象を受けました。<BR>緊迫感が今一伝わってこなかったというのも惜しい!<BR>物語りも大詰めということで、最後まで付き合うつもりです。<BR>だからどうか、納得のいくラストを迎えさせてください。<BR>どんな終りになるのか、まだ全くといっていいほど予想ができませんが、きっとギミックを使ってくれると信じています。<BR>とにもかくにもラストまで突っ走って欲しいです。

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著者プロフィール

島根県生まれ。電撃文庫より『トリックスターズ』でデビュー。『星読島に星は流れた』は『2016本格ミステリ・ベスト10』にランクインするなど高い評価を得る。現在注目される若手ミステリ作家のひとり。他の作品に『推理作家(僕)が探偵と暮らすわけ』『怪盗の後継者』など。

「2021年 『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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