- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840235716
作品紹介・あらすじ
ファレナ女王国の王子、フレイアドゥールは困惑していた。とても優しかった母は、太陽の紋章を宿して以来、時折、人が変わったように残忍になり、私利私欲に駆られた貴族たちのせいで国は2つに割れていた。それなのに、今、わずか10歳の最愛の妹、リムスレーアのための闘神祭が開かれようとしている。闘神祭は次期女王の夫を決めるため開かれる武闘大会。金にものを言わせて、強い剣士を雇える貴族が圧倒的に有利なのだ。そしてフレイアドゥールの不安は、最悪の形で的中しようとしていた…。人気ゲーム『幻想水滸伝5』を、完全ノベライズ化。
感想・レビュー・書評
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最近やっとⅤをプレイして、どっぷりハマったので購入。Ⅱ文庫版と同じ作者ということで、期待していました。が、いい意味で期待以上だったと思います。
たしかに、王子に夢を見ている方には違和感があるかな。くそっ、はたしかによく言うので。ただ、それもこれも、王子が国やリムを想う心の現れを表現したに過ぎないと思えば、スルーできるレベルです。
私自身趣味で文章書きをするので、文章を生み出す大変さもよくわかります。ましてや公式で書くとなると、生みの苦労は相当のものでは。しかもあの長いシナリオを、たった3冊でまとめるというのは、大変だったと思います。
それなのに、すっと読めてしまう、うまい文章運び。文章というのは、どれだけ万人がすっと読めるかが重要だと思うので、その点はとても好きです。同じ作者の昔の短編も読みましたが、読みやすい文章だと思います。
原作(ゲーム)を意識しすぎると、たしかに辛いものかもしれません。が、これはこれとして、1つの派生作品と思って読める人であれば、充分楽しめると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
堀氏の書く幻水小説再び見られて嬉しい!
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ゲームが秀逸なので、期待してましたが、どうも主人公である王子のイメージが自分のそれとは違って残念。「くそっ!」って言葉遣いに特に違和感が…。あとはかなりシナリオが削られてる。全部拾うのは難しいだろうけど、正直味気ないです。仲間の加入シーンもそっけなくて寂しい。挿絵は藤田香さんなので、藤田さんが担当してないキャラ絵は一見の価値があるかも。
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幻水は小説が出ると、「オフィシャルの主人公ってこんな性格だったんだね!」と毎回思います。自分の中の主人公イメージにはあんまり反映しませんが。ベルクートさん好きとしては藤田さんで絵が見れてニマニマです。つーか続刊ではもうモブっぽくなるんだろうなぁフリーキャラだしなぁ。