- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840238007
作品紹介・あらすじ
春休み明けに控えている学院恒例ダンスパーティの相手が決まらないまま、母親のアリソンと列車での旅行に出かけたリリア。一方その頃トレイズは、婿入り話の相手の、観光案内役を引き受けるはめになっていた。しかもその相手の女性の護衛は、なんとトラヴァス少佐だった。リリアとトレイズ、アリソンとトラヴァス少佐をも巻き込んだ、春休みの大事件!その結末とは-!?時雨沢恵一&黒星紅白が贈る、大人気シリーズ注目のクライマックス・エピソード下巻。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
シリーズ最終巻。巻末には、サイド・ストーリーとして、トレイズに銃のあつかい(という名目で、その他いろいろのこと)を教えた老人による「王子観察記」が収録されています。
犯人たちの目的は、マティルダ王女ではなくトレイズだったことが明らかとなります。遅ればせながらこのことに気づいた少佐たちはトレイズのもとへ急行するも、時すでに遅く、リリアが人質に取られてしまいます。彼女を助けるため、トレイズは単身犯人のもとに向かうことになります。
犯人との対決で、アリソンの登場の仕方がややご都合主義的な気もしたのですが、全体的におもしろく読むことができたように思います。犯人がここまでキャラの立ったヤツだというのは意外でした。
けっきょくトレイズは、自分の口からリリアに正体を明かすこともできなかったのですが、これもトレイズらしいと感じられます。最後までトレイズはトレイズだったという結末でした。 -
リリアとトレイズVI 私の王子様〈下〉 (電撃文庫)
-
リリトレ最終巻。
囚われたリリアを救うためにトレイズが囚人42番と対決する話。
囚人42番は男の子好きでキャラが物凄く濃かったです。
リリアはよく人質になるし、自分で脱出しようとか考えないのね(アリソンならやりそうなので)
亡くなったおじいさんが書いた王子様の観察日記は読んでて少し泣けました。
トレイズは愛されてたんだな。お疲れ様。
とりあえずはめでたしというオチで、この後の学園生活はメグセロや"一つの大陸の物語"で語られるのかな。 -
本当のことを知ったリリアの反応が男前。
囚人さんの目的は、まさかまさかのお話に…。
この後、二人がどう過ごしていくのか想像するだけでわくわくします。
おまけの、王子観察記。
日記に書かれている愛情たっぷりの文章、素敵なじーじだったんだなと感じました。 -
下巻。トレイズと囚人四十二号の対決。
遂にこの巻でトレイズの正体がリリアに伝わった。だが自分から明かした訳ではなく囚人にバラされてしまうという、なんとも情けないもの。ただそれもトレイズらしいなと納得させてくれる。
アリソンの出番はだいぶ減っているがトラヴァスは度々登場している。こういうところを見ると、やはり「アリソン」という作品が根幹にあるのだなと思う。あくまで続編という立ち位置。
それにしても囚人四十二号には驚かされた。同性愛者であり幼子から少年を愛する異常者。さらに愛した者を殺してしまい、その人数は60人にものぼる。ただその殺人描写はされず、そのキャラクター性から不愉快な人物ではない。アリソンシリーズ全般に言えることだが、歴史背景上、殺人という行為が当たり前となっているのであまり重く感じられないのである。これのおかげでライトノベルという体裁を保ち、あっさり楽しく読ませてくれる。それが良いことかと言われると、返答に困るが。
これでシリーズ最終巻となるが、最後は随分とあっさりしたものだった。まあスピンオフ作品であるメグとセロンが刊行されているのでそちらも楽しく読ませてもらおう。 -
9784840238007 241P 2007・4・25 初版
-
囚人の趣味には驚きました。「そっち!? そっちなのッ!?」・・・と。
-
リリトレシリーズの最終巻。
リリアに正体がバレるシーン…王子様が最後の最後までヘタレだった…。残念…。
その後のお話はメグとセロンに引き継がれているのかな?
まったくのスピンオフ?