デュアン・サーク2(9) 堕ちた勇者〈上〉 (電撃文庫 ふ 1-51)
- メディアワークス (2007年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840238403
作品紹介・あらすじ
ついに「顔のない者」を倒し、火の天子を闇魔の中から救い出したデュアン。しかし勝利にわくその最中、火の天子の警告も虚しく、デュアンは何故か「顔のない者」の中で闇魔と接触した記憶をなくしてしまったのだった。クレイ・ジュダ、ランドと合流し、ともに旅立つことになったデュアン。その途上、クレイ・ジュダも、誰も知らないまま-当の本人であるデュアンすらも知らぬまま、闇魔の魔手はデュアンの体を、心を蝕んでいく。そしてついに、決定的な事が起こってしまい-!?大波乱の新章登場。
感想・レビュー・書評
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いよいよシリアスな展開になってきちゃいましたね~。
嬉しい再登場もありつつ。
ちびオパールが可愛い(笑)
ロマンスについては段々どっちが伏線か、どっちがかませ犬か、よくわからなくなってきました(^_^;でもなあ…ルルフェに立ち直るだけの強さが見込めない気がするからなあ…。でもアニエスは過去に一回失恋ネタはあったんだし、同じこと繰り返す意味、あります?あんまり不憫じゃありませんか。初恋は実らないを実証して欲しいもんだ(笑)失恋して強くなったらいいよ!
全体的に重苦し~い雰囲気なんですが、やっぱりウィラックはイケメン妖精です。三枚目風の識人って一番カッコ良くないですか。
あとは伝説のあの人の意外な一面とか。普通さにホッとするようなガッカリするような。
抽象的な内面世界の描写が多く、読んでいて病んだような気分になってきますが、下巻に続きます。 -
「名剣は、創り主の意志を深く受け継ぐと言われているが、シドの剣も同じ。シドの思いを受け継ぎ、グラシェラを倒すべく、お前さんの手に渡ったのだ。それは決して偶然ではない」
そしてFQのクレイに続く。
FQでもオパール出るのかな。
デュアン、クレイ・ジュダ、ランドの三人が通りかかった、ホーキンス山に住むブラックドラゴンって、FQでおなじみのゲーム好きのおじさん?えーと、BJが会ったことがあるって言っていたのは、クレイ・ジュダだっけ、デュアンだっけ? -
闇魔に侵食され、自分を失ってゆく、恐怖…
読了日:2008.08.16
分 類:ライトノベル
ページ:277P、265P
価 格:550円、530円
発行日:2007年5月発行、2007年11月発行
出版社:メディアワークス(電撃文庫)
評 定:★★★
●作品データ●
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主人公 : デュアン・サーク
語り口 : 3人称
ジャンル : ライトノベル
対 象 : ヤングアダルト向け
雰囲気 : RPG系ファンタジー
結 末 : めちゃくちゃ途中!
イラスト : 戸部 淑
デザイン : 鎌部 善彦
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---【100字紹介】--------------------
「顔のない者」を倒し、闇魔から火の天子も助け出したデュアンたち。
しかし、闇魔の魔の手はデュアンの中へ迫ってきていた。
徐々に侵食され、自分を失ってゆく恐怖。
周りに言い出せないまま揺れるデュアンの心を描く
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デュアン・サークの第2部であるデュアン・サークIIの第9巻・第10巻です。いつも通りの上下巻。
主人公でファイターのデュアン・サークは、今回もLv.9でスタート。今回は、8巻の続きです。8巻でのクエストの終了地点から、じゃあ帰りましょうね、というところから始まります。いつの間にか大所帯ですが、最初に3手に分かれます。ここから合流したり、また分かれてみたりと、今回はなかなか、人の動きが複雑です。RPGっぽい…。
今回の中心は、デュアンの内面の戦いかな。闇魔にとりつかれてしまったデュアン。自分の意に染まない行動を勝手に取らされていたり、それを告げることも出来ずに飛び出してしまったり。
アニエス、今回かなりの活躍っぷりです。物理的にも、ですけれども精神的に。でも追い詰められてしまっているデュアンには…、届ききっていないかも。えてしてそういうものですね。本当に余裕のない人は、助けてくれるものに対して、すがることもできないのであります。深いな。
結末は…、まだまだ続く、です。上下巻ということになっていますが、解決しません。どちらかというと、上中下巻の中巻に当たる、と言われる方がすっきりくるくらい、途中な感じです。どうなっちゃうの、デュアン!?といったところ。
今回のゲストキャラで、女の子ばかりのパーティーというのが登場。何となく、羨ましい感じ。こういうのに、昔憧れたなー、と。女の子の友人ばかりで集まって、こんなの面白いよね、と寄ってたかって書いたリレー小説、まさにこのノリだったと思い出しました。何となく、懐かしい。ノリだけじゃなく、途中の小さな挿絵もみんな、まさにこういう雰囲気だったのであります。もしかしたらみんな、これを読んでいたんじゃないの?というくらい。(実際は、菜の花は読んでいない…他の人は知らないですが、当時、まだ前シリーズの数冊しか出ていなかった気もします。)
でも本作ではちゃんと、冒険って、楽しいだけじゃなくて、厳しいときもあるんだよ、というのも、きっちり描かれるというのが…あー、そうだ、この著者はこういう人だった、と思い出させてくれました。ちょっとしたリアリティ?
それにしても、続きが気になります。
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文章・描写 :★★★
展開・結末 :★★★
キャラクタ :★★★★
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★★
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菜の花の一押しキャラ…ズーニョ・ラフロフ
「ばかっ!おまえがおれを守ってどうするよ」(オルバ・オクトーバ) -
闇魔に取り付かれたデュアンの葛藤。
皆に迷惑をかけまいと、一人で出て行こうとしたところをアニエスに見つかって、色々あって結局はクレイ達とオパールのところへ向かう。
クレイ達と合流するのは次巻だったかな? -
未購入