扉の外II (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 502
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840238496

作品紹介・あらすじ

修学旅行に行くはずだった高橋進一が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。詳しい説明のないまま"ゲーム"が始まり、高橋のクラスは訳がわからないままそのゲームに敗北してしまう…。配給を絶たれ、無気力に日々をすごすだけだった高橋たちだったがやがて転機が訪れる。新しいエリアが発見され、そして次なる"ゲーム"が始まったのだ。だが今度の"ゲーム"はさらなる過酷な対立を生むモノだった…!この"ゲーム"は誰のモノなのか?読み出したら止まらない!第13回電撃小説大賞「金賞」受賞作に続編が登場。

感想・レビュー・書評

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  •  前回と構成は殆ど変わらないのに何故ここまで雰囲気が違うのだろう?主人公の性格の違いが大きいなら前回の主人公はそれほどまでに酷かったという事か。

     今回のゲームは前回と比べるとルールも判り易く目的もはっきりしていたから印象がスッキリしている。それによく考えて行動し必要とあれば友人さえも裏切る主人公のスタンスが作品の雰囲気に合っていて非常に面白い。
     しかし前回に引き続き集団心理などを重視しているようだが、モブ勢が単純な心理構造になっているせいで考えて行動するメイン勢と比べるとあまりに単純に見えてしまうのがどうにも……。また第二巻ではソフィアが出てこなかったことで、何故大勢の生徒が密室空間でサバイバルさせられているのかという疑問が一切挟まれなかったのはちょっと疑問だったり。

     次巻で完結らしいのでそこでの一発逆転劇に期待したい。

  • 全3巻。
    1巻よりも舞台が広がり、自由度が上がっている。
    その分難しいとは思うが、この2巻でのゲームはそれなりに謎をしている感じ。
    1巻は単に謎に出会う感じが強かった。

    シリーズ中では一番面白かった。2>1>3。
    単体で見るなら☆3。

  • 1巻では出てこなかった8組を中心とした話。
    最初の方は平和だったけど、ゲームで悪魔のカードが出てきたあたりから不穏な感じになってきて面白かった。
    ラストはまさかの展開。
    1巻の2人はどこに行てしまったのか…。次巻が最終巻ということで、どうなるのか期待。

  • 限られた空間での話っていうところには変わりはないのですが、一巻よりもハラハラ感が増して面白かったです。アクションシーン?はイマイチ描写を想像出来なかったのですが、そもそもの舞台装置への想像力も足りてなかったのでしょうがないとします。果たしてどうなるのか…!

  • 主人公カッケー
    かなりダークな話で先が気になる気になる。伏線が上手く、また意外性の強い展開にハマる人はなかなかページが止まらないでしょう(#^.^#)
    ジャンルはゲーム物でかなり面白い。
    心理描写が上手いので、エグい描写が好きな人にはオススメ
    とにかく主人公が、カッコいい

  • 前作の続き だけど主人公も違うし、ゲームも違う

    前作は「集団心理って怖ぇ」だけど、今回は「女の集団って特に怖いぇ」と思う(笑)

    ゲームの説明は明らかに何かを隠そうとしているのがありありとわかる
    ゲームの展開はそんなにトリッキーな方法があるわけではないので、要所要所のみ面白い

    暴力的な行為もあり、アクションの部分もあるけど、そんなに面白いわけではない

    今回描かれる人間模様はヒエラルキー
    前作はサークルの概念が主眼だけど、今作はそれがより鮮明になって階層構造が強調されている

    ところで、あのゲームのルールだと、勝つ可能性があるのはとある立場の人だけで、他の人たちは勝つ方法がなくない?
    ま、持たざるものが唯一救われる可能性があるという示唆か?

    次巻で完結らしいので、それに期待

  •  ゲームを1巻とは、別視点で見ることができます。 その後の話も私、気になります!

  • 前作での高校生たちとは同じ学校だが違うクラスの物語。
    自分たちのいた部屋の上に、別のフロアを見つけてそこで生活をはじめる生徒たち。
    しかしそこで新たなゲームが始められた。

  • 相変わらず取り繕わない人間の描写が上手

    俺自身それは正しいと思うから読みやすくもあってよかった

  •  やっぱり人が壊れていく話は面白い。
     フィクションだから面白い。
     根拠がないから面白い。
     自分は絶対そんな場に立つ可能性がないと思えるから面白い。

     エンターテインメント性は前作を上回り、話の展開は普通に楽しめる。なるほど、このシリーズ、1巻だけで読むのをやめてしまうのはもったいないな!


    【目次】
    ミニポスター(カラー)
    扉の外II
    あとがき
    (イラスト/白身魚)

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著者プロフィール

土橋 真二郎:第13回電撃ゲーム小説大賞〈金賞〉を『扉の外』にて受賞。極限状態のキャラクターの心理描写がある。著作に『OP-TICKET GAME』『コロシアム』(共に電撃文庫)ほか多数。『生贄のジレンマ』(メディアワークス文庫)は金子修介監督にて実写映画化。

「2022年 『魔法少女ダービーII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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