リヴァースキス (電撃文庫 さ 12-1)

著者 :
  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840238908

作品紹介・あらすじ

ある朝、目覚めると俺は美少女になっていた。そして俺の体は、見知らぬ男に乗っ取られていた!?トモヨシと名乗るその男は交通事故にあい死亡。しかし、この世に残した未練のため、成仏できず俺の体を乗っ取ったというのだ。じゃあ、こいつの願いをかなえ、無事成仏させてやれば問題解決、と思いきや…こいつの願いは好きな女の子とキスすることで、しかもこいつは俺(美少女版)に一目惚れ!!おまけに俺の親友もこれまた俺(美少女版)に一目惚れしたりして…。かくして始まるドタバタ劇。第7回「電撃hp」短編小説賞"大賞"受賞作。堂々の登場です。

感想・レビュー・書評

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  • ある日、気が付いたら美少女になっていた。自分の体は見知らぬ男に乗っ取られていた。
    「理想の女の子とキスをする」、男の未練を晴らし元の体に戻るために女探しに奔走する。

    他のTSものと比べて、終始一貫して女慣れしない主人公が面白い。
    口調も服格好も男のまま、それも口の悪い他力本願な性格。
    個人的には趣味ではないけれど、ここまで頑なな理由は物語の核心でもある。

    天国で見守る母さん。
    体が乗っ取られたことも、自分がキスしようとすると吐き気がするのも、全ては通り魔に切り裂かれ失血死しかけた男の体に輸血して助けるための計らいだった。
    というか、そんな回りくどいことしなくても通り魔から守ってあげればいいじゃん、母さん!!
    伏線としてはつながっているけれど、ちょっと強引すぎる気がする。

    イラストを担当しているのは、Fuzzyさん。全体的にシンプルで温かみのある絵がグッドです。
    物語だけ読んでいると重くなりがちな気分が、イラストのおかげで映えてきます。
    ただ、一番ラストのシーン。砂浜で駆け抜けるイラストは頂けない。単調で動きのないただのイラストになり下がってしまっていた。

  • 男と女がゴッツンこして中身が入れ替わる的な。

    よくあるネタなんですが、この作品が少し変わってるんですが少し説明しづらい。

    A(男性)がB(女性)と入れ替わるパターンが多いんですが。

    A(男性)の精神がA´(Aの女体化?)に。
    Aの体にはC(別の男)が入る。

    ということで精神は両方男なんですよ。
    しかも
    C「キスしてくれたらこの体から出て行く。」
    って内容なんで終止ホモホモしいんですよ。

    A´の外見上は美少女設定なんですが、中身は男なんでそういう耐性がないと結構キツイ。
    C「ちゅうしよ。ちゅう~」
    正直キモイです。Aの気持ちがよくわかる。

    ってかんじで我慢して読んでたんですが、会話の掛け合いで時折面白い表現もあり後半は意外とすんなり読めました。

    ★3ぐらいなんですが、個人的にホモホモしい会話がきつかったので★2です。

    ーーーーーーーー以下ネタバレ雑感ーーーーーーーーーーー


    A´の器がどこから出てきたかは謎

    Cが誰なのか謎

    大した問題じゃないんかも知れませんが、ここらもっと綺麗に消化してたらって思った。

  • 9784840238908 317p 2007・6・25 初版

  • 全1巻

  • ストーリーは面白かったけどありがちな展開と主人公達の行く末が気になる。続編が出るなら読みたい

  • ラスト直前のオチは予想できたが,ラストのオチは予想できなかった.
    まだまだ恋心の勉強が足りません.

  • 女性になった理由その他が微妙すぎる。まあ可愛いからいいんだけど。
    話自体は最終章以外すごく面白かった。だからこそ逆に最終章の投げっぱなしジャーマン的な流れにポカーンとした。あれはどうかと。なので星2。
    トモヨシは実は女なんじゃなかろうか(トモヨシと読める漢字の正しくは少女で、男の体だから男名を名乗ってるレズっ子)とか考えた。

  • 体は女の子だけど中身は男の子なのでこれはホモなのか否か…しかし百合が出てきている事とオチを考えたらホモですね^▽^

  •  TS……じゃあ、ないな。でも面白かった。
     個人的にはラストのあれはどーかーなーって思った。

  • ある日突然、性別が逆になっていて、自分の体には別の人格が、というあらすじから、
    てっきり人格入れ替わりものかと思ったら、
    +『かしまし』みたいな設定でした。

    周りの人々に対して、全編渡って突っ込みまくる主人公が面白かったです。
    親友にも「天然突っ込み」と言われてるし。
    別に主人公が突っ込み好きなわけではなく、親友も含めた周りの人たちがおかしすぎるだけですが、それにしても、「特技・ツッコミ」と書けそうな超速のいいツッコミを展開しています。


    自分の体が分裂して女になり、
    元の男の方の体には違う人格が入っているという設定は、
    あらためて書き出して見ると、結構複雑ですが、
    そのあたりの意味も、最後にちゃんと判明します。

    ラストは入れ替わり(+分裂)の意味が分かって、シリアスに終わるのかと思いきや、もうひとつオチが。
    これからどうするんだろう…と思いつつ、この小説らしい、
    爽やかでノリのいい終わり方でした。


    あと、超個人的な話ですが、自分のことを「親友」と自称する親友に
    ときめきをおぼえました。

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著者プロフィール

第7回電撃hp短編小説賞《大賞》を受賞し、2007年に電撃文庫よりデビュー。
代表作として『三瀬川さんの冥界カウンセリング 』(メディアワークス文庫)など。

「2022年 『私のほうが先に好きだったので。2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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