鳥籠荘の今日も眠たい住人たち(3) (電撃文庫 か 10-13)
- メディアワークス (2007年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840239356
作品紹介・あらすじ
ようこそ"鳥籠荘"へ。恋と殺人と着ぐるみネコの正体-素敵な事件があなたをお待ちしております。ここは"現実"と"非現実"とが交わる場所。新シリーズ第3弾。
感想・レビュー・書評
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絵のヌードモデル、引きこもり新鋭画家、女装の麗人、ゴスロリ小学生、ネコの着ぐるみ、妄想癖の美女、不気味な双子の老人たちーー〈鳥籠荘〉に棲みついたちょっとおかしな、けれどいろいろフツーの日常をつづる物語集第3弾。ーー今回のお話は、〈鳥籠荘〉の奇妙な嵐の一夜をめぐるちょっとしたホラー&ミステリイ。誰も素顔を見たことがない管理人さんの正体は?着ぐるみパパの中身がついに暴かれる?さらにその晩、〈鳥籠荘〉で殺人事件が発生。住人の惨殺死体が発見され、浅井が殺人容疑をかけられてしまう。事件の真相を追うキズナの身にも危険がーー!?
着ぐるみパパのデートをめぐるこぼれ話も収録。
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巻を追うごとに甘々になっていく浅井さんとキズナがたまらんんんんん…!!!!積極的な由起もたまらんんんんん!!
そろそろ浅井さんは気づく頃でしょうか。でもまだ皆子さんよりなのかな?
でも由起に対抗するかのようにどっかいこうとかペンギン見に行こうとかいう浅井さんまじかわいい!それもう嫉妬や…!きゅんきゅんしますな!
華乃子ちゃんと加地くんも気になります。着ぐるみパパと加地ママも応援したいですが、華乃子ちゃんと加地くんはどうなるのやら。
なにやら華乃子ちゃんは浅井さんが気になってるようですが、加地くんの方はふわふわと華乃子ちゃんが気になってる様子。
メランコリックな気持ちになる理由が早くわかるといいね!うふうふ!
しかし分かったらわかったでどうするんだろう。気になる。
ホラー&ミステリイと銘打ってるだけあって、幽霊やら殺人やらが起きます。鳥籠荘は不思議なことでいっぱいですな!
それも理由があるのかしらん。
新キャラは多重人格者でした。「多重人格探偵サイコ」とか読んでるので、割とああそうだったんだやっぱり、みたいな感じで受け入れられたのですが、何の予備知識もなかったらキズナみたいな反応しちゃうのかなぁ。どうだろ。
読めば読むほど面白いなと感じるのですが、あれかも、乙女向けなのかも。ある意味夢小説とか読んでる時のような、少女漫画を読んでる時のような、そんなどきどき胸のトキメキ感が味わえるというか。
要するにいい年して自らのことを乙女とか宣ったわけですが、ついに☆5ということで。 -
雷雨の夜にそれぞれ起きた話。
◇着ぐるみパパの中身を暴こうとする話。
◇画家とモデルがエレベーターに閉じ込められる話。
◇雷雨の夜の殺人事件の犯人を暴く話。
◇着ぐるみパパのデートを尾行する話。
いろんなところで、あぁこれさっきの話かぁ…とか思う構成。 -
日常と不思議を混ぜてくるこの作品が大好きです。今回も面白かったです。
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停電・殺人・不思議編
キズナの体の構造が知りたい。
痩せているとはいえ大の男「オレ様画家」の踏み台になるほど
力持ちというか体の頑丈なキズナちゃん。
でも、ふわふわっとした男の子ロミオ(の肉体)に片手でぶら下げられるなんてお前は猫か!と突っ込んでしまった。
身長体重は如何ほどなんだろう。
管理人って1巻にも出てなかったっけなー。
着ぐるみのパパに惚れたお母さんいい感じ。
着ぐるみのパパが一番カッコイイ。
華乃子ちゃんが精神的に弱さを見せて可愛い。 -
メイン部分は、まあそれなりに面白いんだけど、毎回最初と最後に入る本編を語っている語り部の部分は微妙。あとで何かあっと驚くような展開が用意されているならいいんだけど、単に虚構が現実を侵食してくる感覚を読者に味合わせたいのであればあまりにも直接的に過ぎるんじゃないかと。違うと期待したい。
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鳥籠荘の、ちょっとおかしな住人たちの物語
読了日:2008.06.23
分 類:ライトノベル
ページ:273P
価 格:570円
発行日:2007年8月発行
出版社:メディアワークス電撃文庫
評 定:★★★+
●作品データ●
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主人公 : 衛藤 キズナ ほか
語り口 : 3人称
ジャンル : ライトノベル
対 象 : ヤングアダルト向け
雰囲気 : 淡々と、フツーじゃないフツーの日常
結 末 : 一話ごとにオチ、悲喜こもごも
イラスト : テクノサマタ
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---【100字紹介】-------------
”ホテル・ウィリアムズチャイルドバード”、
通称・鳥籠荘には、普通の社会になじめない
一風変わった人達が住み着いている。
ちょっとおかしな住人たちの、ちょっとおかしな、
けれど色々フツーの日常をつづる連作短編
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さて、鳥籠荘。変な住人ばかりが集まっていると評判の賃貸アパート。元々はヨーロッパの貴族が建てた西洋建築の洒落た別荘で、本名は「ホテル・ウィリアムズチャイルドバード」。住人は一風変わったどころではなく、完全なる「変人」、どちらかというと「近寄ると危険」な場所とすら…。何しろ前巻では危うく、うっかり近づいた高校生が殺されかけてましたからね…、しかも悪気なく。こわー。
そんな怖い(?)場所で、ここの住人たちは世間の「フツー」とは違う時間や世界で「フツー」に生きています。そんな日常なのか非日常なのか謎の姿を描く物語ですが、今回は特に「ミステリアス&ホラー」らしい…。
ゆるやかにつながる全3話収録です。第1話「加地くんちと山田さんち~A Night in Panic SIDE-A」は、1巻で登場したあの加地君と、鳥籠荘の住人・きぐるみ父娘の娘の方、華乃子ちゃんが主人公。きぐるみパパに春がやってくるのか!?そしてきぐるみパパの中の人って…!?気になるところでしょう?気になるところです。どきどき。
第2話「明日夜9時、と言わせるまでに2週間かかった、というだけの話~A Night in Panic SIDE-B」は、浅井有生と衛藤キズナの雷雨の夜の停電な話。タイトル長い…でもこの感覚が実は菜の花、大好きです。ツボにはまる、というか。何が良い、って言葉で説明出来ないのですけれども。基本的にはタイトル通りで、それ以上でも以下でもないのですが、何気ないやりとりの中に「うわあ、凄くこのキャラらしい」というのが沢山詰まっていて、愉しいです。こんなにこのキャラクタが好きだったんだな、とも。
第3話「アッサム・メレンをミルクティーで」は、新キャラ・ロメオの話…らしいですが。浅井有生・殺人疑惑で拘留中の話!…という方が分かりやすい?はい、捕まりました、浅井さん。第2話とゆるやかにつながっています。そして後半は、第1話とゆるゆるとつながってもいます。この話は、ちょっとロメオの描写とか、中間部が物足りない感じ。でも、フィナーレはとっても素敵でした。華やかで絵になる?最後の独白は、とっても切ないですが、次につながる感じで。
最後におまけの「こぼれ話 着ぐるみには着ぐるみを?」は、華乃子・由起・有生が変装して、着ぐるみパパのデートを追跡する話。何故変装するかはまったくもって謎…というか、むしろ目立つという。何しろ、有生はペンギンの着ぐるみです。華乃子ちゃんもあらいぐま着ぐるみですが(そしてイラストが可愛い)。キズナが絡んできたときが愉しすぎです。キズナちゃんのペンギン好きの真相が今、明らかに!?考えてみると今回、解決した謎ってこの「ペンギン好きの理由」だけでは…。そして、他の謎はすべて深まった…(笑)。ちなみにこれは、第1話とつながっています。
それにしても鳥籠荘、面白いです。菜の花の好みにばっちり。イラストも素敵。どれも可愛いです。特にネコ&ネコ着ぐるみは最高です。お風呂上りに華乃子ちゃんがパパにドライヤーかけている姿とか、あの着ぐるみの閉じた目が絶妙。全体にどの絵も好き。お話も思わず一気読みしてしまいます。この魅力を、うまく語りつくせないのが口惜しい。要修業、ですね。菜の花も素敵な読者(と宣伝係?)目指して頑張ります。
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文章・描写 :★★★★
展開・結末 :★★+
キャラクタ :★★★
独 自 性 :★★+
読 後 感 :★★★+
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菜の花の一押しキャラ…浅井 有生
「パパが華乃子のパパじゃなかったら、
パパは何になればいいんだい?」
「パパはパパでいい。パパじゃなきゃ嫌だ」
「うん、よかった。パパはパパでいいのか」
(山田(父)、山田華乃子) -
シリーズものだぜ。そしてやはり最初のところが好きだな。うん。
<お喋りな死人Ⅰ>
こういったかんじが好きです。
第一話『加地くんちと山田さんち』
加地、というカンジをみるとつい「流れ星が消えないうちに」という作品をおもいだしてしまった。無駄話
この巻も同じ時間にあったいろいろな人目線で進むかんじ。
この話は華乃子のクラスメイトの加地くんとやら目線。加地くんの母親が華乃子の父親(某でっかい人形)を好きになったとのこと。それで加地くんが「この人(?)はいいやつなのか」とおもって、山田家に夜中いって、、、みたいな。
夜に雷がおちて停電がおきるわけでございますが、まぁ全体の流れをみると加地くんの活躍がよくわかるのですが。
第二話『明日夜9時、といわせるまでに二週間かかった、というだけの話』
停電からはじまるかんじ。
題名道理です。いわせるのに二週間かかったんです。
まず停電がおきてキズナと有生がエレベーターにとじこめられます。そこでなんともいえないかんじなってしまったタイミングで管理人さんが助けてくれてから、、、、みたいなかんじ。
助けられた後に建物を回るのですが、ここで一話とおなじ風景が流れたり、みたいなことになっております。
第三話『アッサム・メレンをミルクティーで』
最初の扉絵の左上にいる少年がかぎ。
『明日夜―』の後のはなし。まぁ二話を読まないと理解できないとおもうのでここもかかずして。
この本の解決編っていうと簡単。
<お喋りな死人Ⅱ>
カット
こぼれ話『着ぐるみには着ぐるみを?』
どっかの話にでてきた加地家のお母さんは三毛猫パパとは合えなかった、ということがあったのですけども、またされていたほうのパパどうだったのか、という話。パパをおっかけている住人たちがかわいかったです。 -
女性心理の描写が光ります
読み進めるにつけ、男にはこの話は描けないと思わせられます
何とも思ってなかったクラスメートに褒められて満更でもなかったと気付くとか
モトカノの事をいつまでも引きずる男へのもどかしさにやきもきするとか
こてこての少女漫画のようでした
それにしても今回の話でまた鳥籠荘の謎は深まるばかりで
特に華乃子ちゃんのお父さん、中の人が気になるわ…………
続きに期待ですね
今回はアライグマの華乃子ちゃんが可愛くてもうね
もふりたい -
ホテルを改築したアパートに住む不思議な人たちのお話。
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2009.5.24
鳥籠荘、完結してるとは知りませんでした。前巻の衝撃(従兄弟幼少話)が強すぎてちょっと印象負けしてます三巻。でもこの巻も美少年ありがとうございます、大変萌えました壁井さん← あと、おまけ話の着ぐるみで尾行・・・。ペンギン有生かわいすぐる。だめだ、私、従兄弟+キズナが好きすぎる。 -
山田家パパの本当の姿とは?
住人を殺した犯人とは?
キズナを中心に回る、有生と由起のプライドや恋心や感傷。。
今回は、少し複雑で、とても単純な構成。
幼いアダムとイヴ。一人の芸術家と一人の無愛想少女をまきこみ、犯人は様々な色へと変化していく。由起の本当のキモチやキズナの恋心の刃先、有生のキズナへの心。
※これはあくまで個人的な意見である -
第3話の“過去にあった事件をもとにしたミステリイ小説”が鳥籠荘に出てきてびっくり。エッ.....キズナさん??????
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相変わらず最高の世界観です。今回はウィリアムチャイルドバードで起こった殺人事件がメインのお話ながら、最後の華乃子・有生・由起の変装?着ぐるみ?には本当にやられました。パパもかわいいしね!!(どういう仕組み?)あとは、由起のチャイナマフィアの姐御がたまりませんでした〜(/´∇`)/
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未読
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なんだかんだで3巻目。
デパート勤務のきぐるみ親父の中身がついに?
……いや、むしろわからんし……
ホラーマンション的な日常の中、リアルに紛れ込んだ殺人事件。
イラスト / テクノサマタ
装丁 / 荻窪 裕司 (META+MANIERA) -
殺人事件が切なかった。
華乃子と梢太の話が微笑ましくて良かったです! -
ホラーでもミステリでもなく。
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“「衛藤。お前、踏み台になれ」
「はぁ?」”
キズナ、ペンギン好きなんだってね。
私もだ(どうでもいいよ)
今回も、なんか、いい。 -
ちょっと(かなり)不思議なアパートメントに住んでいるおかしな人々のおかしな日常。第3巻。今回は殺人事件をめぐるホラー&ミステリで、前2作とは少し違う雰囲気。ですが、私は浅井さんとキズナの意地の張り合いと、着ぐるみパパと華乃子が可愛くてしかたなかったです。お風呂上りのパパにドライヤーしてあげてる華乃子のイラストは絶品でした。
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鳥籠荘で殺人事件が起きてしまうという、いつもとちょっと毛色の違う話を含む3本立て。多重人格者についてはちょっと興味深かったけど、個人的には着ぐるみ父の正体の方が気になるかもw 今回は、キズナと浅井と由起の三角関係にはあまり進展なし…といった感じでちょっと残念。まぁ、微妙に浅井が心を開いてた感じもしなくはないが…。
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ミステリー風なのです。
心臓に悪かったような; -
続きまして3巻め。いつも気になる冒頭部分。何故この鳥籠荘に「現在」住人はひとりもいないのか。ちょっとその辺の複線が出てきたのかなと思った巻。
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今までのなかでは二巻が一番好きかな?GLBLだし←
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鳥籠荘シリーズ第三弾。今回は今までの2作とは違い、ちょっと怖いかも、な部分がありました。っていうかすごくミーハーになるんですが、やっぱり宥生と由起はカッコ良いと思います。宥生がね…!あとは猫パパが毎度のことながらツボです。内容も然ることながら、人物像も素敵!