さよならピアノソナタ (電撃文庫 す 9-6)

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840240710

作品紹介・あらすじ

「六月になったら、わたしは消えるから」転校生にしてピアノの天才・真冬は言い放った。彼女は人を寄せつけずピアノも弾かず、空き教室にこもってエレキギターの超速弾きばかりするようになる。そんな真冬に憤慨する男子が一人。大音量でCDを聴くためにその教室を無断使用していたナオは、ベースで真冬を"ぶっとばす"ことにより、占拠された教室の奪還をめざす。民俗音楽研究部なる部活の創設を目論む自称革命家の先輩・神楽坂響子とナオの幼なじみ・千晶も絡みつつ、ナオと真冬の関係は接近していくが、真冬には隠された秘密があって-。恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 315ページ
    610円
    4月9日〜4月10日

    青春物語。何かを始めるのに特別な理由はいらないと感じた。

  • 評価が割といいので全巻一気に買ってみた。
    文学少女を読んでその本を読んでみたくなったように、この本に出てくる音楽を本に合わせて聞いてみたくなる。
    音楽用語が分からなくても楽しめるけれどちゃんと理解できたらもっと楽しめるんだろうなぁ。真冬がちょっとツンが多すぎじゃないだろうか・・どうにも好きになれないんだけど。まだ先があるからもう少し可愛げが出てきてくれたらもっと話に入り込めそうだけど。

  • トラウマで右手の動かなくなった天才ピアニストの真冬とクラシック音楽評論家の息子でロックファンの(クラシックも聞く)主人公とのツンデレラブストーリ。音楽ネタをいれたストーリを書こうというのはわかるが、真冬の設定があまりに無茶。バイオリニストがギターを弾くのとは異なり、繊細なタッチが必要なプロのピアニストがギターを練習すれば左指の感覚が鈍くなるし、使う筋肉も違うのであり得ない。ゴミダメピアノに共鳴してゴミがオーケストラにってどんなファンタジー?はてはベートベンのエロイカ変奏曲をギターとベースでDUOとか全くイメージがわかない。ロックの曲にしてもLed Zeppelin, Beatles, Ben E king, Chuck Berryってオヤジバンドのネタだし、いい加減な解釈が多く、嘘ネタも多い。今日日の高校生はJ-POPかアニソンでしょ?  メインストーリはスランプのピアニストが逃げ込んだ先の高校で主人公とあって、恋に落ちるという平凡なストーリ。主人公もへたれのくせにモテモテむかつく。評価が高いのが不思議な凡作。

  • あらすじについては作品情報欄で説明されている通りなので割愛します。

    バンドを作る過程がメインのお話。ですが、ヒロインはクラシック畑の子であり主人公の父はクラシック音楽評論家ですので、ロックとクラシック双方の小ネタがたくさん登場します。どちらのファンの方も楽しめるはず。
    著者ご本人が「音楽が題材の作品を書いていく」と宣言されているようで、現在も書いておられるご様子。このジャンルのラノベを読みたいなら追いかけてみても良さそう。

    シナリオやキャラにも総じて無駄がなく、文章も読みやすく洗練されていました。青春ものに求められる、心動かされる場面やセリフもあります。
    タイトルの意味は最後まで読むとわかるようになっています。
    王道でありつつ、随所にうまく隠された伏線がきいていて最後まで読まされました。身構えずに気軽に読める良作です。


    以下は個人的に良かったポイントです

    ・先輩のキャラが強い。ブレないし面白い。こういうクセのつよい引っ張り役は一人欲しい。
    ・主人公が楽器をはじめる動機が終始ヒロインであり、ハッキリしている
    (ただし好かれるためではなく下品さを感じない)
    ・下ネタはない。爽やかな青春ものとして、人にお勧めできる。
    ・音楽ものを創作するうえで演奏場面が参考になると勧められて読んだ。描写の文量が適切で、オリジナリティがありつつ、くどさを感じない。

  • ロックとクラシックの対比、超絶技巧とアンサンブル、音楽家と評論家、恋と革命 (一緒に並べていいのか?)...現実にありそうな部分と非現実的な部分と、色々な対比が面白い。

  • 杉井さんの音楽作品の原点。

  • 『楽園ノイズ』1巻の感想を書いたときに読友さんから激推しされ入手したものの長らく積読本になっていた作品。夏期休暇に入ったので読み始めたら、大はまりで一気読みでした。いやいやこれは傑作ですね!初版が2007年11月なので、スマホじゃなくて携帯電話だし、交通系ICカードの未普及と時代を感じますが、ストーリーは全然色褪せないのが素晴らしい。王道のボーイ・ミーツ・ガール学園青春もので、今回は作品全体のイントロダクションという感じでしょうか。ヒロイン3名の個性が違う方向に尖っているのがまた良いですね。読み進めるのが楽しみです。

  • 読み始め。
    ゴミの不法投棄上で出会った男女の青春物語。
    10年前に漫画は読んでたみたいだけど全く覚えてない。。。

    起承転結の起という感じで、出会いと部活に所属するまで(したよね?)
    なるほど、こういう子は理不尽系ヒロインというのね。

    サクサク読んでいきたい

  • ギターでクラシックを弾くなんてすごい。しかもギターを始めて半年でそこまで上達するとは…。

    神楽坂先輩の何もかもを見通してるキャラも好き!かっこいい。

  • 子供のことなんてどうでもいいと言わんばかりの態度を取る親の方がしっかり子供を見ていて、子供に付きっ切りでいるつもりの親が全然子供を見ていない。
    多分、子供の何を見ているかなんだろう。

    親が見ている子供は本当に実像なのか。
    親の願いやエゴが作り出した虚像ではないのか。
    どちらの親も立派な親ではないけどね。

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著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》受賞者。代表作に『神様のメモ帳』『さよならピアノソナタ』など

「2023年 『楽園ノイズ6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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