MAMA (電撃文庫)

著者 :
制作 : カラス 
  • メディアワークス
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本棚登録 : 1622
レビュー : 195
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840241595

作品紹介・あらすじ

海沿いの王国ガーダルシア。トトと呼ばれる少女は、確かな魔力を持つ魔術師の血筋サルバドールに生まれた。しかし、生まれつき魔術の才には恵まれなかった。ある日トトは、神殿の書庫の奥に迷い込んだ。扉の奥から呼ばれているようなそんな気がしたから。果たしてそこには、数百年前に封印されたという人喰いの魔物が眠っていた。トトは魔物の誘いにのった。魔物はその封印から解き放たれ、トトは片耳を失った。そして強い魔力を手に入れた-。これは、孤独な人喰いの魔物と、彼のママになろうとした少女の、儚くも愛しい歪んだ愛の物語。第13回電撃小説大賞"大賞"受賞『ミミズクと夜の王』の紅玉いづきが贈る、二つ目の"人喰い物語"。

感想・レビュー・書評

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  • 2年前に読んだのは覚えていましたが、星四つつけていてどんな内容だったかさっぱり覚えてなくて再読しました。

    可読性はあるんですが、内容が濃いわけではないです。

    落ちこぼれの魔法使い少女がいて、魔物のいる神殿の奥に行って耳を喰われ、十年以上その魔物を使い魔としてそばに置き、魔物から喰われたその耳が異国の言葉も理解することから、ヘブンズイヤーとして外交官の仕事してたら、ヘブンズイヤーを持った少女を尊師として候補にあがったために、自分を守るはずの一族が襲撃してくる。それを守るのは使い魔の役目なのに、旅人が少女を守るといい、魔物はその旅人と一体となった。
    そしてその旅人と結婚した少女が生んだのは、依然魔物の姿だった肌の濃い褐色の男の子だった。

    精神論を端折ったらざっとこんな感じです。

    付録のANDはまだ読んでないです。

  • 前作同様、やさしい御伽噺。

    「MAMA」
    表題作。
    「サルバドールの落ちこぼれ」トトが「人喰いの魔物」と出会い、変わりゆく物語。魔物はかつて喰らった「アベルダイン」の名に縛られていたが、トトに「ホーイチ」と名づけられた上、ママになると言われてしまう。
    月日は流れ、「天国の耳(ヘブンズ・イヤー)」と呼ばれる敏腕外交官となるトト。ある日出会ったゼクンと交流を深めていくが、致命傷を負ってしまうゼクン。
    ホーイチはトトを想い、ゼクンにある賭けを持ちかける。

    「AND」
    後日談。
    ガーダルシアの城に忍び込み、赤い耳飾りを手にしたダミアン。ティーランに見逃す代わりに持ち主に返すよう依頼される。
    耳飾りは、かつて魔物に喰われたアベルダインの物だった。
    血のつながりは無いが、孤児院から共に逃げ出した妹ミレイニアと旅に出ることに。

    「AND」の方が好きかな。
    共に、偽物の作り物の紛い物の家族の物語。
    関係は偽物でも、その想いは本物だと、僕は思う。

  • 「ミミズクと夜の王」は凄かったけど、この「MAMA」はそれと同等、いやそれ以上かもしれない。
    当時1年開けて刊行されたのも納得のクオリティ。そして何より作者の丁寧さ、物語そのものに対する愛を感じる。

    どこか歪みつつも美しい家族の愛の物語、超オススメです。

    あとに付いてる短編「AND」がまた本編を際出させてくれる素晴らしい作品。
    個人的にはティーラン嬢が出てきただけでもご褒美だったのに、こっちのラストも素敵でした。

  • 「ミミズクと夜の王」の続編を読む前に、
    人喰い三部作の残り二作を読んでみる。

    魔術を扱うサルバドール一族の落ちこぼれ・トトと、
    強大な魔力を持つ人喰いの魔物・ホーイチの歪んだ母子愛のお話と、
    その後日談。

    得てして、
    もらえる愛情をうまく受け取れずに、
    あげる愛情と唯一もらえたと思い込む愛情に固執する少女には、
    全くもって愛着を覚えない。

    トトの感情も行動も、
    あまり説得力がなかったような気がして、
    だからみんながトトを構うのも腑に落ちず。

    物語自体は、おとぎ話ちっくな良いお話だとは思うのだが、
    ライトノベルで出すならなおさら、
    主役の女の子のキャラに魅力があんまりないのはまずいんじゃないかと思ってしまいます…

    あと、特にトトのしゃべり方が鼻についてだめでした。
    ラノベに詳しくないので偏見かもしれないが、
    台詞回しのセンスとテンポもライトノベルには必須だと思ってます。

    なので、そのあたりを差し引いても感動させられた「ミミズクと夜の王」はやっぱり素晴らしかったのではないかと。

  • 紅玉ブームで久しぶりに読み返し。切ない。ホーイチは恋や愛を知らなかったから、彼が抱く感情の名前が分からなかったんだね……人喰いの魔物でありながら20年近くもひとりの少女トトを慈しみ寄り添った彼の心は魔物ではなく、人を愛するただの男であったのだけれど。母と子という名を付けたトトとホーイチは、その感情の本当の名を知るすべがなかったのかもしれない。
    互いが互いだけを求めている心の在り方は確かに歪んでいたかもしれない。ただその気持ちに名をつけることなく、母は子を守り、子は母を守り抜き、新しい愛を生んだ。美しく儚く、優しい物語でした。

  •  おおおお惜しい!と叫んでしまう。おちこぼれの魔術師の少女が悪魔と契約してどんな言語も解する耳を手に入れ外交官になる、とここまで来て、最後は男同士の女を取り合う決闘で終わってしまう。そーなるんなら別に外交官じゃなくてもよかったんじゃない?<br>
     設定が全然生かされてないのがどうしようもなくもったいない。愛というテーマ一点に集中するあまり国家間の駆け引きとか陰謀とかが描かれないのは、作者にまだそれだけの素養が培われてないからなのだと思う。でも、今後すごく化けるのではないかと、密かに期待しているのでした。

  • ・サルバドールの落ちこぼれ、トト
    ・「兄さんと妹と死ぬまで一緒にいなくちゃいけないらしいわ」




    ■1章
    pp1-73
    サルバドール一派の愚かなる劣等生トト。彼女は生来の才能の無さからそうした恥辱に甘んじていた。ついにはサルバドールから追放される、という話も持ち上がる。
    「もう魔法などできなくてもいいのよ」と言って欲しかった母にも、望む言葉はかけてらえず癇癪を起こしてトトは走り出す。

    行く先には一族に伝わる禁書の棚。その最奥、封印された鍵を壊し、敢えて扉を開いてしまうトト。暗闇に確かに息づく魔物が彼女の耳だけを攫っていく。倒れる直前に彼女は水色の玉を見る。それは魔物の瞳なのである。


    目覚めたときには、普段の朝ではなく、族長までも集まっていた。彼が言うには「魔物が耳を持っていった。魔力の残滓がお前の耳に宿っている。」とのこと。残る魔力のためか、魔物に呼ばれたつもりになってしまうトトは再び封印の扉に向かう。魔物を見据え、彼女は名を授ける。こうして、彼女は人食いの魔物をホーイチとして使い魔にしたのである。
    「一緒に行こうよ」


    一族に連れられ、処罰を待つ。もう、家族を見る気にはなれないトト。けれどもう彼女の影の中にはホーイチがいるのである。


    p77「ご期待に応えて出てきてやったよ。拍手はまだかな?」


    ■1章
    pp1-73




    2018/06/12
    外交官になったトト。やはり耳の力が凄まじく、疎まれることもある。一方で、王家の末娘とは仲良くなる。



    2019/05/23
    武人だと名乗る旅の男、ゼクン。そんな彼を気に入らないと言い切るホーイチ。けれどもうトトは彼のことをそう忘れられそうにない。

    そんな中、幾重にも襲いかかる敵魔術師。その中にガーダルシアの術式をみつけ、トトは父母に詰め寄る。トトは自信が時期尊師候補に挙げられていることをしるのであった。


    衰弱するホーイチ。襲いかかる敵。ついにはゼクンは破れ、トトは倒れる。
    目が冷めたトトは周りに多くの人の気配を感じる。孤独だと思い込んでいたのはいつからだったか。自分はホーイチにすがって目を閉じていただけではなかったのか。。。
    そんなトトにホーイチは耳を返した。


    ホーイチは虫の息のゼクンにいう「勝負をしようか、傷の男」
    ホーイチの真意はここにあった。ゼクンに飲まれ、消えてなくなることを承知していたのだった。
    やがて、時は経ち、トトは子供を授かる。その子は両親にはまるで似ておらず、目元に3連のほくろをもつ、浅黒い肌の子であったのだった。


    END
    ■外伝
    AND



    ダミアンは過去に、そのやり方の効率の悪さを指摘されてはいた。しかし、貴族の家や宮殿に忍び込んで盗みを働くことは大変に肌にあっており、ガーダルシアの宮殿が今回の狙いであった。

    黒い蝶々。王の娘に部屋で出くわすのは失態では会ったが、彼は赤い耳飾りを手にする。
    その品にどうにも不気味さを覚える彼は、すばやく店に預けてしまい、家路についた。


    彼には妹がいる。人には見えないものが見える、と噂される一方で、彼は妹の虚言癖をもしっていた。
    次の朝、耳飾りは再びダミアンの手の中に会った。




    2019/06/04
    夢がダミアンを苦しめる。
    耳飾りは、ガーダルシアの魔物最初の犠牲者のものであった。
    夢が彼を東へゆけと導くのであった。
    孤児院を二人が旅立ったときのように、妹ミレイニアはまたダミアンに寄り添っていた。



    2019/07/08
    ダミアンの苦しみは常軌を逸していた。
    魘され、発熱し、果には喀血似まで至る。
    それを目にして心を痛めるミレイニア。
    振り返れば、彼女の人生はその霊視によって振り回されていた。親に捨てられ、サーカスに捨てられ、売春宿を逃げ出した。そんな彼女の異能に「虚言だ」と救いをもたらしたのがダミアンであった。
    霊視の嘘、兄弟の嘘。嘘では会ったがそれは彼女をどこまでの救っていたものであった。


    耳飾りの妖しい力に、其の晩もダミアンは寝ながらにして苛まれる
    もがき苦しむダミアンを前に彼女はいう。
    「------好きになった人の一人くらい、私だって守るのよ」(pp.255)
    ミレイニアは耳飾りに手を重ねた。


    ミレイニアの力は耳飾りのそれを抑えたのだった。
    「この旅が終わったら、またリュートを弾いて」
    「泥棒と占い師もいいけれど、そんな兄弟もきっと、悪くはないわ」それには虚言だと言わぬダミアン。

    ついに二人は街にまでたどり着く。目立ての家の家主は不在であったが、息子が留守を守っていた。
    曰く、アベルダインの末裔だという。紐解いてみれば彼の母はかつて天国の耳と呼ばれた高名な外交官であり、驚いたことに今はガーダルシアの姫君のもとへ向かっているという。



    「兄さんと妹と死ぬまで一緒にいなくちゃいけないらしいわ」
    何年ぶりかのリュートを爪弾いてダミアンは呟く。
    「悪くはないな」



    ************


    本編は魔物と、その母になろうとした少女の話。
    お互いに思い合っているにも関わらず、依存もしつくせない。
    結末としてはホーイチの名を継ぐ息子が生まれるわけだが、、、、、魔物のホーイチはそれでよかったのか。いくらトトを泣かせたくないとはいえ、ややかわいそうには思う。最も、その切なさがメイン


    後日談が良い。
    耳飾りを軸にガーダルシアまでの 旅路を簡潔に描かれている。
    耳飾りの起源が、奴隷商によって死んでしまった 母子に起因するものだと夢でわかる。
    また、ガーダルシアの魔物の姿がこの母子に基づいているともわかる。奴隷として連れられて、母は亡くなり、息子は魔物に喰われる。散々である。そりゃあ世の中呪いたくなる。

    しかし、それは外枠であり、本編よりもわかり易く甘い、こちらも歪な兄弟の話であった。
    ミレイニアの一途な姿には大変心惹かれる。急転直下ではったが、後味の良いラブストーリーになっている。しかし、、、「悪くはないな」と答えているダミアン、おそらくよくわかってない。

    よくわかってないであろうことも、おそらくミレイニアは察してはいるが・・・。

  • 落ちこぼれで一人ぼっちの女の子と、封印されていた人喰いの魔物が出会う話。
    なんか淡々としていて、あんまり感情が動かされなかったように思いました。
    ティーランから戦いかたを習うシーンは格好よかった。

  • 【収録作品】MAMA/AND
     

  •  確かに感動的ではあるのだが、突き抜けていないせいでハマりきれなかった名作。
     前半部分は話のテンションが低過ぎて感情移入できなかったのが残念。内容的には強大な魔物の母親になろうとして孤軍奮闘する印象的な話であるのだが…。後半は呪われた石を手にしてしまった泥棒と偽妹との話。良い話ではあるが何分にも短すぎるのと本編のおまけ的要素として書かれていたことで物足りなかく感じてしまう。

  • 母子とは言いつつトトとホーイチは恋愛に発展するんだろうなあ~と思っていたけれど、最後までこの二人はあくまでも「母子」を貫いてくれて、いい意味で覆された。その母子の形も、トトとホーイチの共依存ともいえるもので切ない。最後の最後でホーイチの愛が無償の愛とも呼べるものに昇華されていた…と認識してる。
    異国の少年は、後々ストーリーに関わってくると思ったらそんなことなくて少し残念だった。
    トトが自分のエゴを認識して涙を流すところがすごく好き。
    終盤で、トトの味方だと多くの人間が現れてくれたところ。もう少し本編でその人たちの想いが見れるようにしてほしかったとも思うし、トト自身が自分にはホーイチしかいないと縛りつけていたことから、周囲の優しさに気づかないようにしていた、という件で解消されているようにも思う。
    本当の母子として再びであった二人、トトが我が子に再びホーイチと名付けるシーンは感慨深かった。

    いつものようにテンポが良くて読みやすく、面白かった。

  • 海沿いの王国ガーダルシア。トトと呼ばれる少女は、確かな魔力を持つ魔術師の血筋サルバドールに生まれた。しかし、生まれつき魔術の才には恵まれなかった。ある日トトは、神殿の書庫の奥に迷い込んだ。扉の奥から呼ばれているようなそんな気がしたから。果たしてそこには、数百年前に封印されたという人喰いの魔物が眠っていた。トトは魔物の誘いにのった。魔物はその封印から解き放たれ、トトは片耳を失った。そして強い魔力を手に入れた―。これは、孤独な人喰いの魔物と、彼のママになろうとした少女の、儚くも愛しい歪んだ愛の物語。

  • ずいぶんと前に読んで、細かいところは全く覚えていないのだけれど、でも。

    強い力を持ったモノが自分を愛してくれるというのは。
    そのモノを身のうちに秘め従えるというのはとてつもなく気持ちの良いことだよなと。そんな可愛らしさの欠片もないことを思ったことは覚えている。

  • とある国の落ちこぼれ魔術師「トト」。
    彼女が迷い込んだ先は人食いの魔物を匿っている先。
    褐色の肌。目元には三連のホクロを持つ魔物。
    そこでトトは耳を喰われた。
    が、引き換えに聞いた事のない国の言葉でも話せるという力を手に入れる。
    そして、その人食いの魔物に「ホーイチ」と名付ける。
    ホーイチはトトにママになって欲しいと使い魔になる。
    トトはホーイチのママになった。

    年を重ね外交官として働くことになったトト。
    トトは「天国の耳」という二つ名を持った。
    ティーランという姫様はトトを気に入って。
    人目がないときは普通に話すことを進言。
    トトも、ティーランも人から狙われる位置にいることは変わらない。

    ある日、城下の市で奴隷商と対峙するゼクンと会う。
    そしてポツリとホーイチは言う「ボクはアイツが嫌いだ」と。
    トトはホーイチを封印して、城を抜け出した。
    ゼクンはトトを探し出して「守りたい」と申し出る。
    トトが何者かを知っていても尚、トトを愛した。
    トトは拒否するが、ゼクンは食い下がり、魔術師たちの攻撃を受けてもトトを守る。
    そのて、ホーイチが「勝負をしよう」と。
    ホーイチはトトに両耳を返し、「名を一つ、これからの未来を全て キミにあげる」と。
    一つの約束をして。
    ボクが死んだら、ボクを思って泣いてくれるかい? と。

    ホーイチは、トトはゼクンが死んだらもっと泣くと。
    だから勝負だと。
    勝ったら喰らう。負けたら君なってしまうと言いながら。
    優しいホーイチは負けてしまう。
    が、ゼクンと一緒になったトトは子供を授かる。

    授かった子供は 褐色の肌、目元には三連のホクロ。
    紛れもなくホーイチ。そしてトトとゼクンの子供だ。
    トトは本当のママになった。


    話後半はティーラインのお話。
    ダミアンは泥棒を生業としていた。
    侵入したのはティーラインの小部屋。
    そこで盗もうとした耳飾り。ティーラインは『本人に返して』とダミアンに頼む。
    ダミアンは耳飾りを持ち、城を後にして…
    血の繋がらない妹ミレイニアと一緒に耳飾りを返しに行く旅に出る。
    この二人は孤児院に預けられていた。
    そして同時に抜け出した仲だ。
    ダミアンはアベルダインの母の思いを追体験する。
    それを全体験をした後、トトの住む家にたどり着く。
    その時出会ったのはトトの息子である ホーイチ だ。
    ホーイチは自分の生まれる前の話だと、人喰いの魔物時代の話をする。
    それはダミアンの中で繋がった。
    人だった時代のアベルダインとその母。
    母を失い、そして自ら喰われ魔物になったアベルダイン。
    再度死して生まれ変わりトトの本当の息子になったホーイチ。

    ティーラインに乗せられる形となったが、耳飾りは無事にホーイチの手に渡ったのだ。
    ダミアンとミレイニアはそのまま旅を続けるのだろう。
    同じ惹かれ合うモノ同士として。

  • 前作はお話が魅力的だったので続編に期待していました。
    物語は前作の方が好みでしたが、今作は好きなイラストレーターさんが挿絵を手掛けていたので嬉しかったです。

  • 2015年2月西宮図書館

  • 泣いた。

  • うーん。
    ぶっちゃけて言うと手放しでは絶賛出来ない。
    細かいとこに荒さが見える。「蛸のように赤くなる」って当たり前のように使っているけど、蛸を煮る文化なのか?とか、東国の耳なし芳一が当たり前に出てくるのとか、気功で戦うとか、漢と書いておとこと読ませちゃったりとか、色々とここ残念だなあと思うところが多い。
    一番の見どころの、ゼクンとホーイチの命をかけた戦いのところもそう。「ゼクンに潜む魔力が」どーのこーのと書いてあるけど、えっ?そんな理由?と肩すかしを食らった。
    母親は子供を絶対に可愛いと思い続けなきゃいけないんだ!という考え方も、何か息苦しさを感じてしまうのです。正直。
    で、酷評しといてなんなんだけど。
    でも、ぐっと惹きつける何かがたっぷりあるんだよなあ、と思う。
    好きと全力では言えないけれど、次また読みたくなる人だなあと思って。また文句たらたら言いつつ読むと思う。
    人喰い三部作と銘打つ割に人を喰う描写もそれにより生まれる葛藤もないのは少し興醒めだったかもしれない。

  • 人喰いのお話2作目。実は気付いていないだけで人は決して独りではないのだと、そう思える作品でした。誰かを大切に思うことができるということは素晴らしい。

  • 後日譚の方が面白かった。二人の強い関係が特別で素敵でした。

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著者プロフィール

1984年、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞・大賞を受賞し、デビュー。その後も、逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている。

「2019年 『悪魔の孤独と水銀糖の少女II』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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