ツァラトゥストラへの階段2 (電撃文庫 と 8-5)

著者 :
  • メディアワークス
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本棚登録 : 302
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840241717

作品紹介・あらすじ

パルスに感染したことで一変した福原駿介の人生。"兵士タイプ""英雄タイプ""指揮官タイプ""魔法使いタイプ"のなかから"魔法使いタイプ"と診断された彼のパルス能力とは果たして…?そしてその駿介が挑む次なるゲームとは!?読み出したら止まらない!ノンストップゲームストーリー第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 密室チェス風シミューレーション脱出ゲーム
    一言で説明しようとするとこんな感じかな

    キングとクイーンがプレイヤーとなって、他チームとかチーム内の駆け引き等々
    今回は肉弾戦もあり、推理、戦略、駆け引き、謎解きの要素もあり

    ゲーム内容が複雑なのはノーマルクラスだからという理由で説明済みなのでいいんだけど
    最初のイミテーションの景品とかは何の意味があったのか不明

    もっと大きな枠組みの一部が説明されたので、大きなストーリーの方はちょっと進展
    次巻に期待

  • 「パルス」(人間に寄生し、宿主の知性・体力を飛躍的に伸ばす)に
    取りつかれた主人公が、「パルス」の蒐集に勤しむ組織により、
    人生をかけたゲームに巻き込まる。

    ゲームからの離脱を考えるが、行方知れずだった姉も「パルス」憑きで
    あったことを知り、姉の消息を得るためにも、ゲームを続行する。


    ■ゲーム③

    蜂の巣のような、たくさんの部屋で構成された舞台。
    そこに複数の男女がペアで配置される。
    (部屋数と参加男女数は、参加者に明かされない)

    男女のペアはお互いに協力し、資金を稼ぎつつ、その資金を持ち出せる
    出口を見つけることがゲームの目的。

    男性は「支配」する部屋数に応じて資金が供給され、
    その資金を女性に供給しつつ、専用の管理モニターを使い、
    女性に部屋開拓の指示を出す役割。

    女性は男性からの資金供給を受けつつ、部屋の開拓(含:別な男性の
    女性とバッティングすれば戦う)を行う役割。

    男性は資金供給者として女性をコントロールできるが、
    女性には持ち金を半分にすることで別な男性に降伏する権利有。

              ///

    2作目となり、登場人物の性格付けも、こなれてきた印象。
    ゲームもロジック要素に加え、そうした登場人物達の性格も
    加わり、駆け引きが楽しめる。
    (同一ゲームながら、進行に応じて5段階程度の状況変化有)
    ただ、肝心の「出口」は、あまり意外性がなかったのは残念。

  •  パルス能力での駆け引きが、とても面白い!

  • ゴールは画面の向こう。
    自分は先読みがいいのか、ただ単純なだけか、正解がすぐにわかってしまった。

    ゴールしたキング、かっこいい。

  • 【内容】

    建物の全体像がまったく分からない状態からの脱出ゲーム。
    キングとクイーンがペアとなり、協力して出口を捜していくシステム。
    しかし、この暗中模索のペアが複数いる時、ゲームはそう簡単には終わらない……。

    【感想】

    心理戦、頭脳戦、肉弾戦。男と女。人と金。
    人間世界の縮図を見るようなゲームだった。すべてのバランスが微妙に変化しながら保たれてこそ、生きていけるという。

    この作品、読んでいると心地よい疲労を感じて、結構ハマる。
    自分で状況を想像できるようになると、どんどん読める。

    今回、前巻で抱いた福原のイメージとはまた違う部分が見えたりして、結果的には私の中で男前度UP。

  • 作品の雰囲気はずっと変わりませんが、それでも先読みすることはできないですね・・・

  • 感想は1巻とほぼ同じ。よく言えば安定感。悪く言えば、食傷気味。

  • お金という擬似存在の価値。

    主人公に送られてきた1通の招待状。
    それは新たな囚人ゲームへの誘いだった。
    徐々に垣間見えてくる囚人ゲームの世界。
    覚醒を深める主人公の特殊能力(パルス)。
    このゲームの先に、
    果たして『出口(EXIT)』は存在しているのだろうか。


    1巻に引き続いて、オリジナルのゲームシステムが秀逸。
    この方の作品は、文章から感じさせるものが
    どこか無機質なんだけど、時に燃え上がるような激しさがある。

    今回のお話で考えさせられたのは、
    『お金』という存在の真価について。
    最もシンプルな例は食べ物だろう。
    食べ物を食べれば貴方は生きていける。
    対して、お金は食べ物を買えるけれど、
    お金自体は食べ物ではない。
    ・・・俺はお金を食べるぞ!という方は、止めませんが。

  • 080212
    からっとしてる感じ。水分少なめな。
    ハードボイルド・・・?ちょっと違うか

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著者プロフィール

土橋 真二郎:第13回電撃ゲーム小説大賞〈金賞〉を『扉の外』にて受賞。極限状態のキャラクターの心理描写がある。著作に『OP-TICKET GAME』『コロシアム』(共に電撃文庫)ほか多数。『生贄のジレンマ』(メディアワークス文庫)は金子修介監督にて実写映画化。

「2022年 『魔法少女ダービーII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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