- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840241953
作品紹介・あらすじ
天才ピアニストにしてピアノを弾かず、人を寄せ付けない蛯沢真冬をギタリストとして迎えた民俗音楽研究部は、自称革命家の部長・神楽坂響子の独断と独走により海へ合宿にいくことになる。海といえば海水浴!と妙にはりきる幼なじみ・千晶、珍しく思い悩んでいる様子の神楽坂、そしてやっぱり部活に馴染みきれない真冬。そんな三人との合宿で波乱がないわけはなく、ナオはすっかり翻弄されるが-。おかしくて少しせつない、恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー、第2弾。
感想・レビュー・書評
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真冬面倒くせええええ。
ここまで面倒くさいヒロインはわりと久々に読んだ気が。
いやまトータルではまあ悪くないなというかけっこう好きだったりするんだけどさ、やっぱ音楽モノはいいよなあとあらためて思ったことであるよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この展開はあまり好きじゃないけど、
音楽描写はすごい
詳しい感想は五巻 -
私だけかと思った。二巻がいまいちだったのは。
というか音楽的には相変わらず聞いてみたいと思うんだけど真冬の性格がただのわがままにしか思えなくて。
いい加減、周りのことも考えなさい!って言ってやりたくて仕方ない。
これが個人の問題ならいいけどバンドは仲間がいるんだからね。
いや~、お手伝いさんのほうが・・・と言うよりサブキャラ全てのほうが好感持てるなんて。
でもだからこそギャップがたまらない~って展開に期待!ナオの天然さはちょっと苦手かも(苦笑) -
音楽と青春の物語、第二弾。
今回は端的に言うと、『囚われの少女を助け出す少年』という王道の変形バージョン。
いや、違うか?(笑)
でも、まあ、消えた少女を少年が捜し出す話……だな?
バンドに加わった元天才ピアニスト少女・真冬。
仲間たちと熱いセッションを奏でながらも、彼女が心を開いているのは、たぶん、ナオだけなのだ。
そして彼女がバンドにいる理由も、また。
表面わがまま三昧な彼女は、でも本当はただ人付き合いが苦手で、自分がバンドにいる理由の身勝手さに後ろめたさを感じているのだ。
そんな彼女がバンドから逃げ出した時、彼女がその場にいる理由を肯定し、強引にでも引っ張ってこられるのもまた、ナオだけなのだ。
なんだろう? この特別な感じ。人が恋に落ちるには十分な理由。
ああ、やっぱり青春だなあ。
だから、ナオが真冬を探し回って、見つけ出す場面にはドキドキと胸が高鳴った。
溢れそうになる想いが胸を震わせた。
こういう場面、すごく好き。
そして、お約束だけど、ナオは鈍感だ。
でも、それに過度のわざとらしさは感じなくて、真冬に対するその感情を彼はまだ自覚していないだけなんだ。
それにいつ気づくのか?
それは今後の楽しみではある。
物語的にはこの巻は「起承転結」の「承」だろう。
次回、物語の「転」が訪れるのか?
期待したい。 -
合唱コンクールに体育祭に文化祭と学園青春イベントがぎゅっと詰まった今回は連作短編集的な趣きがありました。それぞれのイベントのために民俗音楽部のメンバーが、味方になったり敵になったりしながら真剣に取り組む姿には熱くなりますね。そんな中で今回は真冬のことをよく知るヴァイオリニストのユーリが登場。彼の存在がナオの動揺を誘うことになりますが、そのことがナオが真冬に向きあうことに繋がったので結果的に良かったかな。ところで読友さんが本作品に「BL風味」があると仰っていましたが、このことか!確かに!となった今回でした。
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海への合宿とライブ。
真冬のわがままっぷりがすごい。
よくみんな投げ出さないなと思ってしまった。 -
過去のトラウマから、真冬は自己肯定感がとても低いから、自分がバンドにいていい明確な理由がないと安心できないんだろうな。
響子先輩のいつもの周りを揶揄う振る舞いは昔の出来事が関係していたのか。ことごとく自分の周りから人がいなくなっていくのは確かに辛いと思う。
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戦いの経験が少ないのかもしれない。
大事なものを巡って争うとか、同じものを見ているライバルだけど仲間だとか、本当に複雑だものね、頭おかしくなりそうになるよね。
当の本人も怖がっちゃって直視しないようにしてるし。
実際分からないのも確かなのだろうか。
自分が求めているものも、自分の感じているものがなんなのかも。
それを知るためにも、やっぱり一度はぶつかってみなくてはならないのかな。
今まで逃げていたことから。見ないようにしていたことから。
逃げることも大事なんだけどね。 -
音楽とラブコメを文字で楽しめるボーイミーツガール作品、第2弾。合宿で海に駆り出される主人公「ナオ」。バンドの練習が順調にいくかと思ったら相次ぐハプニング!ナオは真冬との関係をさらに深めていけるのか・・・?
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読むのが止まらなくなり次の展開がどうなるのかというワクワク感が堪らない。
内容はようやく結成されたバンドが初ライブをするため、そこを目指して一波乱も二波乱もある今作。前作でのテーマが『自分はどこに居たいのか』だったのならば、今回は『どうして自分はここに居るのか』だったのではないかと思う。ハーレム性の強い作品なら登場キャラごとにメイン巻があり前巻で目立っていたキャラが脇に回ってしまうという事があると思うのだけれど、この作品では一巻に引き続き直巳と真冬の関係がメインとなっている。
思い返せば前巻で作った絆はかなり脆い面があったのだからフォロー的な意味合いでもこういう話を持ってくるのは巧いと思った。
個人的には未熟な人物達が何かしらに向けて一生懸命になっているストーリーにはどうにも弱い気がする。何か『青春』に対して思い入れでもあったっけ?