「改革」のための医療経済学

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  • メディカ出版
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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840417594

作品紹介・あらすじ

タバコを吸って財政赤字を減らそう!?効率の良い予防医療はかえってコストを高騰させる?岐路に立つ日本の医療選択に必要な科学的根拠とは?最先端の医療経済学から、日本の医療制度改革に警鐘。

感想・レビュー・書評

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  • 特に医療費上昇の原因について、医療経済学の研究の成果をまとめて紹介した本。医療政策の議論のベースとして知っておく必要。

  • 目次

    1章 忙しい読者のための総括

    2章 比較による医療の相対的な位置付け
    ―3つの分類別に(医療問題の3つの分類;コスト(医療費)の比較;アクセス(医療へのかかりやすさ)の比較;医療の質の比較)

    3章 医療経済学に何ができるのか
    (誤解を解くための医療経済学の定義;医療と経済学の関係―妄信でも嫌悪でもない冷静な距離のとり方;専門大学院(プロフェッショナルスクール)で求められる教育)

    4章 医療費高騰の犯人探し
    (疑われた5要因はいずれも犯人格としては小物―最大の黒幕は医療技術の進歩?;人口の高齢化が医療費に与えるインパクト ほか)

    5章 改革へのロードマップ(制度改革の前に明らかにすべき価値基準;5つの効率の基準とその改善案 ほか)

  • 米国市場を中心に、医療経済学についての研究や論文の紹介が多くあり、医療経済学の一通りの流れをつかむには最適でお釣りがくる本である。

  • 本の構成が非常に読みやすくできている。
    初めて医療経済学に触れるという人におすすめ。
    「少子高齢化の影響で医療費が高騰する」「医療業界に市場原理を持ち込むことで効率化、歳出削減につながる」などなど一般的な通説を経済学的な立場から反論。
    特に、「医療費高騰の真犯人探し」は必見。
    日本、あるいは諸外国の医療の現状と現在の医療経済学研究の成果を踏まえ今後の日本の医療制度の改革案を提示する。

  • 医療制度も気になる、ということで。

    国の医療費高騰は「人口の高齢化」による影響は
    ほとんどなく、むしろ「医療技術の進歩」が主な
    原因である、というのはびっくり。
    高度の予防治療はむしろコスト高。経済学的に見れば。

    禁煙をすすめると肺がん等が減り「短期的」に
    医療費は削減されるが、「早死にを予防」できた人は
    長生きすると当然何らかの病気にかかり医療費を
    使う上、年金受給の期間も延長し社会全体での支出は
    増える。人間の死亡率は「100%」なので。

    医療には市場の競争原理はむしろマイナスになることは
    米国メディケアが実証している。
    医療・教育、こういうものに「市場原理」はむかない。
    居酒屋さんががんばってますが。

    経済はつくづくトレードオフ(こちらをおせばあちらがひっこむ)
    であるなぁ、となっとく。というか全てにおいて物事は
    トレードオフですね。

  • 内田樹氏。

  • 某予防医療系ベンチャー時代に読んだ本。予防を含む医療全般の費用対効果についてうまくまとめた良書です。これ読むとメタボ健診なんてどれだけテキトーかよく…おっと誰か来たようだ。

  • 日本の医学部を出てアメリカの大学で研究を続け助教授になった人の本。先進国の高齢化によって徐々に医療福祉の問題が深刻化しているが、この本を読むとアメリカの現状がひどく日本の医療はまだましだということがよく分かる。一般の報道は医師会=既得権益の温床、アメリカ=市場経済に基づいたより効率的な医療システムというものが多い気がするが、この本はそのような固定観念を見事に壊してくれる。経済学の本にありがちな難解な式やグラフのオンパレードではなく分かりやすい言葉で書かれている点も良い。

  • 日本経済新聞「エコノミストが選ぶ経済・経営書」2006年ベスト14位 7点

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